その匂い大丈夫?犬に危険な香り【香水・お香・アロマ・ルームフレグランス・柔軟剤など】

人間の100万倍の嗅覚を持つという犬。刺激臭なら1億倍感知するともいわれています。

また、発情期のメスのニオイをオスは8km先でも分かるといわれていたり、嗅覚が優れた犬が4日前の人間の足跡のニオイを嗅いで160kmも追いかけることができたという結果もあるといいます。

人間にとっての「いい香り」は、犬にもいい香りとは限りません。大きなストレスや健康被害を及ぼすことも。

今回は、「香り」の危険性や使用する際の注意などをご紹介します。

 

「いい香り」は愛犬に害を及ぼすことも

香水・お香・アロマ・ルームフレグランス・柔軟剤など飼い主さんにとって心地のよい香りがたくさんあります。気軽に香りが楽しめるアイテムも多くありますね。

気分を変えてリフレッシュできたり、好きな香りを嗅ぐことでストレスから解放されて癒されたりもしますね。

しかし、人間の感じる「いい香り」が、同じように犬も心地良いと感じるとは限りません。

それどころか愛犬にとってはストレスに感じたり、場合によっては健康を害する場合もあるのです。嗅覚が優れているからこそ、犬には強い刺激になっている可能性があることを飼い主さんは知っておくことが大切です。

 

犬にとって危険な香り

人工的な香り

香水や整髪料、柔軟剤、芳香剤、消臭除菌スプレーなどの香料は人工的につくられたものが多く、化学的に合成・抽出された化学物質になります。

人間でも、強すぎる匂いで片頭痛や吐き気、めまいなどが起こるように犬でも十分起こり得るのです。

 

柑橘系の香り

柑橘類・柑橘系の香りが苦手な犬も少なくないようです。

シトラールという成分が柑橘類やレモングラスなどに含まれていて、犬の神経に毒性になる可能性があるといいます。

直接皮膚に触れると皮膚炎などを起こす場合もあるため、犬のいるご家庭ではチェックが必要です。

アロマオイル

人工的なものではない100%天然のアロマオイルなら大丈夫そうというイメージがあるかもしれませんが、犬には使えないアロマオイルがあります。

クローブ、タンジー、ワームウッド、ティーツリー、ウィンターグリーンなどです。

他にもアニスやバジルなどフェノール系の香り、強心作用の強い香りも犬には使えません。

また、エッセンシャルオイルは高濃度に凝縮されているので、使う場合は必ず希釈しないといけません。

ペットをリラックスさせる「ペットアロマテラピー」というものもありますが、正しい知識がないまま行うことはとても危険です。

 

香りによって出る症状

香料の化学物質によって出る症状の一例をご紹介します。

犬によって症状も異なるため、この症状以外であっても何か異変を感じた場合は受診しましょう。

  • 嘔吐、吐き気
  • 鼻水
  • くしゃみ
  • めまい
  • 下痢
  • 不整脈
  • 気管支炎
  • 蕁麻疹
  • 喉の渇き
  • 痒み
  • 呼吸困難

などです。

重篤な症状を引き起こす場合もあります。

香りの刺激から約1時間くらいで症状が出ることが多いとされてはいますが、さまざまです。

 

愛犬を守るために気をつけること

成分をチェックする

香り付きのものを購入する場合や使用する場合は、犬にとって危険な香りではないか成分を確認しましょう。

分からなかったり疑問に思う点があればメーカーに問い合わせするといいですね。

 

愛犬が使用するものには香り不要

愛犬がいつも使っているマットや毛布などの布製品、ぬいぐるみなどを洗う際の洗剤や柔軟剤は香りがないものを選びましょう。

安全が確認されている香り付きのペット専用洗剤などもおすすめです。

除菌スプレーの香りなどにも注意です。

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少量を愛犬から離れて使う

使用する場合はなるべく愛犬から離れた場所で少量にしましょう。

飼い主さんの香水や整髪料などをつける場合も、愛犬が入ってこない部屋や屋外で使用。

愛犬が長く過ごす場所で、長時間のルームフレグランスなどの使用は避けましょう。

 

香りを疑う

愛犬の体調が悪くなったとき、「寒いかな」「暑いかな」「疲れがたまってるかな」と飼い主さんは色々な原因を考えると思いますが、そのひとつに「香り」の選択肢も入れておきましょう。

使っても大丈夫か、場所、量を気をつけよう

 

正しい知識で香りと付き合う

癒しやリラックス効果としても注目されている「香り」ですが、人間でも化学物質過敏症の患者が増え、香りに悩まされている人も多くいます。

さまざまな香りに溢れている日常。人間の何万倍も優れた嗅覚を持ち、人間よりも体の小さな犬にとって匂いは大きなストレスやダメージに繋がるのも分かりますね。

そのため、飼い主さんが正しい知識を持って、常に愛犬に影響を及ぼさないか意識することが大切です。

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