愛犬のお散歩中、クンクンとニオイをよく嗅ぎますよね。
クンクンする活動から、最近では「クン活」とも言われていますが、犬にとってはとても大切な行為。
今回は、クン活の意味や、気をつけること、クン活に夢中すぎてなかなか散歩が進まない時の対処法などをご紹介していきます。
クン活の意味
犬が散歩中にクンクンと匂いを嗅ぐ行動は、情報収集です。
人間の100万倍~1億倍といわれている犬の優れた嗅覚からさまざまな情報を得ることが出来るのです。
ニオイから、ここはどんな場所かを知り、ここを通った他の犬や動物などの情報を感じ取っています。
特に他の犬がオシッコをしてマーキングした場所では、
- 相手の性別
- 年齢
- 体格
- 行動範囲
- 発情の有無
- 健康状態、病気の有無
などの情報が分かるといいます。
クン活は本能
犬がニオイを嗅いで情報収集する行為は本能です。
この周辺に敵はいないか、子孫を残すためにパートナーを探したりと、昔から犬が生きていくために必要なことだったのです。
クン活を禁止させてはいけない
情報収集している最中に突然やめさせられるのは犬にとって、大きなストレスになります。
飼い主さんも調べ物をしてスマホやネットで検索しているときや、テレビなどを見ているときに突然消されると困りますよね。それと同じ感覚かもしれません。
クン活は好奇心を満たし、情報を受け取り、刺激を受けて脳が活性化する行為でもあるので、老化防止にもなっているんです。
クン活で気をつけること
ニオイを嗅ぐ行為が犬にとってどれだけ大切かはお伝えしましたが、安全にクン活するために注意しなくてはいけない点があります。
細菌や寄生虫
犬の糞や尿には、細菌や寄生虫、卵が含まれています。高温多湿の場合は増殖している場合も。
そこにクンクンとニオイを嗅ぐことで鼻や口に付着してしまい、ペロッとしてしまうと口から入って感染してしまうことがあるのです。
愛犬はもちろん、そこから人への感染の可能性もあります。
そのため、他の動物の糞や尿には接触させない、近づかせないように気をつけましょう。
拾い食い
このニオイは何だ!?と興味を示して嗅いでいるニオイの元が、食べ物や有害なものの場合もあります。
クン活していると思ったら何か食べている!!ということがないように、愛犬が何のニオイを嗅いでいるかよく注意して見ていたいですね。
クン活に夢中になりすぎている場合
クン活が大切とはいえ、ニオイを嗅ぐことに夢中になりすぎて全然歩いてくれない…歩いたと思ったらまたクンクン…というワンちゃんもいるようです。
出来たら、一緒に歩く喜びや景色を楽しんでほしいなと思いますよね。
あまりにもクン活の時間が長い場合や散歩にならない場合は、愛犬の好きなオモチャやオヤツを持ってお散歩に行く方法も効果的なようです。
アイコンタクトしながら歩いて、「一緒にお散歩するの楽しいね」と声を掛けたり、遊びながら歩いたり、地面以外にも楽しいことがあるよということを知らせてあげるのもいいですね。
また、新しく通る道や他のワンちゃんたちが多く通る道などは、気になることが多いですよね。ニオイを嗅ぐ場所が多かったり、長い時間になる可能性が高くなります。
クン活に夢中になりやすい子は他の子が通りやすい道を避けたり、慣れた散歩道などがオススメです。
安全で楽しくクン活させよう
今回は犬にとってニオイを嗅ぐ「クン活」についてご紹介しました。
クン活も個体差が多く、あまりニオイを嗅がないという子もいます。お散歩に必死でクン活する余裕がなかったり、怖がりだったりとそれぞれです。
愛犬が嗅ぎたいなという時に安全にクン活をさせてあげられるように、お散歩中は常に愛犬に目を向けていたいですね。