ミニチュア・ダックスフンドの特徴・性格・病気・飼い方など

今も昔も、絶えず人気の高いミニチュアダックスフンド。

そんなミニチュアダックスフンドの性格や特徴、しつけ方法や毛色の種類、犬種的にかかりやすい病気などについて紹介していきます。

これから飼育を考えている方、もしくは既に家族として迎えていて、もっとミニチュアダックスフンドについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

ミニチュアダックスフンドの性格・特徴

ミニチュアダックスフンドは、外見的な特徴として短い足×胴長というスタイルと言う印象を思い浮かべると思います。

実はこの体型は穴に棲み着くアナグマや、野ウサギなどの狩りに適した体つきになっています。

まん丸の目と、愛嬌たっぷりの体型からみんなから愛される存在でもありますが、その反面甘やかしすぎると無駄吠えなどの問題行動も多く、しっかりとした躾が大切です。

ミニチュアダックスフンドは、全般的に見るととても活発で明るく好奇心旺盛ですが、頑固な面も持ち合わせています。

そのため幼犬の時からしかりとした躾をしないと、扱いにくくなりますので注意が必要ですが、躾に関しては順応性もあるので、訓練も入れやすい性格です。

ミニチュアダックスフンドの性格は、細かく言うと被毛によって少し性格の違いが見られます。

スムースの性格は、ミニチュアダックスフンドの中では一番飼いやすいタイプと言え、陽気で飼い主に対しても忠実です。

ロングの性格は、温厚で甘えん坊ですが、警戒心が強い一面があり、初対面の方には吠えたりします。

ワイヤーの性格は、ミニチュアダックスフンドの中でも独立心が強いことから、知らない人に対しては激しく吠えてしまう傾向がありますが、家族には陽気です。

ミニチュアダックスフンドの雄と雌でも少し違いがあり、雄の方が甘えん坊ですが、縄張り意識が強く、雄同士出会うと喧嘩に発展することもあります。

雌の方がその点縄張り意識も雄ほどではないため、吠えることも少なくなります。

ミニチュアダックスフンドの歴史

ミニチュアダックスフンドという犬種が存在するわけではなく、ダックスフンドが3つの大きさに分類されているだけなことを知っていますか。

ジャパンケンネルクラブでは、血統種でいう一番大きなサイズのスタンダードはDH。

中間の大きさに値するミニチュアはDHM、最も小さなサイズのカニンヘンはDHKと言うように分類されています。

そのため、ミニチュアダックスフンドを購入したつもりでも、胸囲が35cmを越えるとスタンダードになると言うことなのです。

ダックスフンドはドイツ原産の犬種で、「ダックス」はアナグマ、「フント」は犬を表す言葉で、文字通りアナグマを捕獲する犬という意味になります。

ダックスフンドの歴史は古く、エジプトの壁画に描かれている短足で胴長の犬がダックスフンドの祖先だと言う説がありますが、定かではありません。

遡ること12世紀の頃、スイスのジェラ地方に生息していた猟犬と、ドイツやオーストリアの山岳地方に生息していたピンシェルが交配して誕生したのが、ダックスフンドの祖先に当たると言われています。

その後、ドイツで猟犬として改良され現在のダックスフンドとなり、ミニチュアダックスフンドに至るまでに多くの犬種が交配に使われたことから、多岐にわたる毛色が存在しているそうです。

ミニチュアダックスフンドの体重・大きさ・寿命

ダックスフンドの場合、大きさを示すのは胸囲と体重で示されることになっています。

体重雄・雌共に3.5kg~4.8kg
体高21~25cm
胸囲 30~35cm
寿命12歳~16歳

かかりやすい病気

ミニチュアダックスフンドの代表的な病気を紹介していきます。

椎間板ヘルニア

背骨の間にある椎間板が損傷、変形することで発症する病気で、脊髄や神経を圧迫することで痛みがあり、歩くことが困難になります。

レベルが進むにつれ排泄ができなくなり、後ろ足が麻痺し感覚がなくなります。

この椎間板ヘルニアは、薬と運動制限などによって良くなったかなと思っても、再発することが多く、病院では手術を勧められることが多いようです。

予防策としては、高い位置から飛び降りたり落下しないように注意する。
階段の上り下りは極力避ける。
フローリングで滑らないように工夫する。
肥満にならないよう体重をコントロールする。
などが挙げられます。

外耳炎

垂れ耳の犬種に多いのが外耳炎。
犬の耳は垂直耳道の先にL字型に伸びる水平耳道があります。垂直に曲がっているため蒸れやすく、耳道がミミヒゼンダニなどによって炎症を起こしてしまう病気。
犬がしきりに耳をかいたり、頭を振ったりするときは外耳炎の可能性があります。

進行性網膜萎縮

ミニチュアダックスフンドに多く見られる先天的な病気で、網膜が徐々に萎縮する目の病気です。
初期症状としては、暗い場所や夜になると見えにくくなり、進行すると失明に繋がります。

この進行性網膜萎縮から、網膜剥離、白内障などの病気を併発することがあります。

歯周病

ミニチュアダックスフンドのマズルは長く、歯磨きの手入れを怠ると歯周病にかかりやすく、悪化すると歯を支えている骨が溶けてしまうことがあります。

特に小型犬の歯は隙間なく生えていますので、歯垢が付着しやすく特にマズルの長い犬種の方が歯の面積が広いことから、汚れが付きやすくなります。

てんかん

てんかんは、ミニチュアダックスに限らず様々な犬種で見られる病気で、痙攣や泡を吹いた発作が起こります。

数秒から数分で発作は治まり、何事もなかったかのように普通に戻りますが、頻繁に発作が起こるようなら投薬をします。

副腎皮質機能亢進症

いわゆるクッシング症のことで、ホルモンのバランスが崩れたときに様々な症状が出ます。

毛色の種類

被毛の種類は3種類あります。

スムース
1色・・・レッド・クリーム・ゴールド・シェーデッドレッドなど
2色・・・ブラック&タン・チョコレート&タンの2色
その他・・・シルバーダップル・チョコレートダップル、ブリンドルなど
ロング
1色・・・レッド・クリーム・ゴールド・シェーデッドレッド・シェーデッドクリームなど
2色・・・ブラック&タン・チョコレート&タン・ブラック&クリーム・ブルー&タンなど
その他・・・シルバーダップル・チョコレートダップル・レッドダップル、レッドブリンドル・クリームブリンドル・ダークブリンドル・ブラック&クリームブリンドル、レッドパイボールド・ブラック&タンパイボールド・チョコレート&タンパイボールドなど
ワイヤー
1色・・・レッド・ウィートンの1色
2色・・・ブラック&タン・チョコレート&タンの2色
その他・・・シルバーダップル・チョコレートダップル、ブリンドル、グリズル・ソルト&ペッパー・ワイルドボアなど

これはあくまでも一例で、全ての色が把握しきれないほど様々な毛色があります。

ミニチュアダックスフンドのMIX犬

<strong>チワワ×ダックスフンドのMIX=チワックス</strong>

ダックスフンドの胴長・短足の容姿にちわわの愛くるしい顔が出ることが多く、MIX犬の中では1番人気となっています。
チワワの警戒心とダックスフンドの無駄吠えに注意が必要です。

<strong>トイプードル×ミニチュアダックスフンドのMIX=ダップー</strong>

トイプードルのクルクルとした巻き毛と、胴長・短足の容姿に、トイプードルの社交的でフレンドリーな性格になることが多いようです。

<strong>ポメラニアン×ミニチュアダックスフンドのMIX=ポメックス</strong>

耳はポメラニアンに似れば立ち耳。ミニチュアダックスフンドに似れば垂れ耳の活発な性格です。

<strong>マルチーズ×ミニチュアダックスフンドのMIX犬=マルックス</strong>

こちらはどっちが強く出るかで、ずいぶんイメージも変わります。

<strong>ミニチュアダックスフンド×ペキニーズのMIX犬=ペキックス</strong>

見た目はペキニーズが強く出ることが多く、胴長・短足はミニチュアダックスフンドが強く出るようで、性格はペキニーズ譲りの温和でおとなしい部分と、ダックスフンドの陽気な性格を持ち合わせています。

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