犬のお産を実際に経験!産箱の作り方ややってはいけないことなど

愛くるしい姿で、人の心を楽しませてくれる動物たちですが、やはり、そのような動物たちでさえも、出産の時というものは神経が高ぶるようです。

新たな命が生まれる瞬間は、どのような生き物であっても命がけで、危険がつきものです。

安産の象徴と言われる犬でさえ、100%の確率で安産と言い切れるわけではありませんし、生まれてくる子犬たちがすべて生き延びれるとも限らないのです。

だからこそ、犬をはじめとしてどんな生き物でも、出産のときは緊張の一瞬であり、無事に生まれてきたときの感動は感慨深いものがあります。

ペットブームと言われる今、もしかしたら飼っている犬の出産に立ち会うという、貴重な体験ができる人もいるかもしれません。

私も犬のお産について経験した内の1人であり、実際の体験から学んだことをお教えします!

産箱の準備をしよう

犬の場合交配日から42日経過したところから妊娠後期に入り、この頃から、母犬の落ち着きがなくなり始めます。

本来犬は外敵から身を守るため、穴を掘って出産を行うのですが、出産前にはこの本能が働き、営巣行動と言われる穴を掘るようなしぐさをします。

この行動が見られると、いよいよお産前ということになるわけですが、この頃には段ボールなどの産箱を準備してあげるようにしてください。

産箱の中には寒い時期であればペットヒーターを入れ、その上にタオルケットや新聞を敷き、外から見えないように囲いをしましょう。

犬のお産

カーペット↓

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出産のサインを読み取ろう

妊娠後期に入り、交配日から数えて60日が経過する頃、いよいよ出産ということになるわけですが、いよいよ分娩という時を迎えると、母犬は出産のサインを出し始めますので、そのサインを見落とさないように注意しておきましょう。

そのサインとは、妊娠後期に入ったころから見られ始める営巣行動がさらに多くなり、落ち着きが全くなくなり常にウロウロします。

それと同時に排尿や排便の回数が多くなり、息遣いも荒くなっていきます。

交配から65日が経過しても生まれない時は、お腹の中の赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になる可能性が高くなってしまいますので、早めに獣医師に相談するようにしてください。

出産が始まったらできること

いよいよ出産が始まったなら、母犬は必死に子犬を生もうとします。

この時の母犬の神経はとても高ぶっていますので、出来るだけ静かに見守りましょう。

子犬は羊膜に包まれたまま生まれてきますが、本来この羊膜を母犬自らが破り、へその緒も噛みきります。

犬のお産

子犬を舐めることによって呼吸ができるように手助けするのですが、保育本能が働かない母犬もいたり、多頭出産で疲れきってそれが出来なくなるケースもあります。

そのような場合には飼い主がその手伝いをしてあげましょう。

出産の際にしてはいけないこと

我が家のボーダーコリー犬が出産した時の話ですが、まれにみる多頭出産で、11匹の子犬がまる一日かけて生まれました。

母乳を吸えない子犬もいて、飼い主としてはどの子も生きてほしいという願いが強く、弱い子犬を母犬のところに連れて行きましたが、母犬はその子犬に母乳を与えようとはしませんでした。

犬のお産

立ち会ってくださった専門家の方に言われたのが、母犬は生き抜けない子犬は見捨て、生きる力のある子犬を育てるということでした。

そこは人間が介入してはいけないところだそうで、その現実も受け止めなければいけないのかもしれません。

結局私は母犬に子犬を委ね、静かに見守ることに決めました。

まとめ

出産に立ち会う機会があったならぜひ、以上の点を踏まえて母犬を助けてあげてください。犬のお産に立ち会うという経験ができた私は、一生忘れられないでき事として、今でも記憶に残っています。

人間がしてあげれる事は少ないかもしれませんが、焦らずそっと守りながら手伝える所は手伝い、出産が終わった母犬を労ってあげてください。

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