注意!こたつ好きな犬が気をつけること

寒くなると、人間と同じくこたつが好きなワンちゃんも多いですね。

暖かいからこたつに入る犬もいれば、飼い主さんの匂いがついているからという理由や飼い主さんとくっついていたいから一緒にこたつに入る子もいるようです。

また、犬の先祖のオオカミは巣穴を掘って生活していたため、その習性を持った犬は暗くて狭い場所が落ち着くので、こたつを好むということも考えられるようです。

気持ちよさそうにこたつに入っている愛犬を見ると幸せですね。

しかし、犬がこたつに入っているときに気をつけなければならない点がいくつかありますのでご紹介します。

こたつの危険性

脱水症状

水分補給をしないでこたつの中に長時間入っていたり、眠っていると、体内の水分が奪われて脱水症状に陥る危険があります。

特に子犬やシニア犬は体力がないため、より注意が必要です。

脱水症状のときは呼吸がハアハアと苦しそうだったり、歯茎が乾いている、首の後ろの皮膚をつかんだ時の戻りが悪いなどの症状がみられます。

熱中症

犬は汗腺が少なく、人間のように全身から汗をかくわけではないので体温調節が苦手です。

夏のイメージがある熱中症ですが、こたつの中は温度が高く熱がこもっているため、長時間潜っていると発症する危険があります。

短頭種や肥満気味の犬、子犬やシニア犬など体力のない犬は特に気をつけましょう。

こたつの中やこたつから出てきたときに「ハァハァ」と息を切らしているときは要注意です!

嘔吐や痙攣などの症状が出た場合はすぐに動物病院で診てもらいましょう。

低温やけど

低音やけどは自分の体温よりも高い温度のものに長時間触れ続けることで、皮膚の内側からじわじわとダメージを負うやけどです。低温やけどは治るまでに時間がかかるのも特徴です。

また、マイクロチップが埋め込まれている犬は特に注意が必要です。皮膚の下にあるマイクロチップの金属部分が温められてやけどを起こす可能性があります。

他にもシニア犬や、ケガや病気などで自分で体を動かしづらい犬は低温やけどのリスクが高いので注意しましょう。

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2016.03.18

乾燥

こたつの中のヒーターから直接熱を浴びるので、皮膚が乾燥しやすくなります。アンダーコートのない犬種(シーズー、パピヨン、プードル、マルチーズ、ミニピン・イタグレ、ヨークシャーテリア など)は、こたつの赤外線を肌に通しやすく乾燥肌になってしまいます。

敏感肌の犬やアトピーなど皮膚疾患を持っている犬もバリア機能が弱いので症状が悪化しやすくなるのです。

乾燥肌が原因で、結膜炎を起こす可能性もあります。

肌の乾燥が気になる場合は獣医さんに相談して、保湿効果の高いシャンプーや保湿クリームなど適切な保湿対策をしてもらいましょう。

酸欠

頭までこたつの中に潜り、長時間過ごすと酸欠状態になります。

力のない子犬や、苦しくなった状態の犬は、こたつ布団を持ち上げられなかったり出口が分からなくなり、自力で出てくることができなくなってしまいます。

犬がこたつに潜ったら、こたつ布団の端の部分を大きな洗濯ばさみなどで持ち上げて引っかけ、空気の流れをつくりましょう。

また、炭を使用する「練炭こたつ」や「豆炭こたつ」などは一酸化中毒の危険性があるので、愛犬にも安全のために電気こたつに換えましょう。

感電

こたつの電気コードを噛んだりかじることで、中の銅線が出て感電する危険性があります。また漏電や発火をして火事になる可能性も。

イタズラ好きな子や噛み癖のある犬は十分に注意しましょう。

コードカバーを付けたり、飼い主さんが愛犬を見られない時にはコードを抜くなどの対策が大事です。

誤食

こたつの中に持ち込んでかじっていたり、飼い主さんが落としたものやこたつ内に入り込んだゴミなどを食べてしまうこともあります。

愛犬の様子が見えないため、気が付くのも遅くなります。誤飲は腸閉塞を起こすこともあるので、注意が必要です。

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2016.03.25

ケガ

こたつ内に愛犬がいることに気が付かず、勢いよく飼い主さんが足を入れたり、動かしたりして愛犬を蹴ってしまうケースも。犬がケガをしたり、飼い主さんが噛まれてしまう危険があります。

また、こたつのコードに絡まることでケガにつながる可能性もあります。

こたつを使用するときの注意点

こたつは危険だから犬は入れさせない!というのも難しいですよね。飼い主さんが気を付けながら使用すれば、安全で快適に過ごせます。

愛犬がこたつに入っている時に気をつけたいポイントを紹介します。

  • 温度設定は低めに
  • 定期的にこたつ布団を上げて空気の入れ替えをする
  • 長時間スイッチは入れない、定期的に電源を切る
  • 常に水分補給が出来るように近くに水が飲める場所をつくる
  • 犬だけのときには使わせない
  • 留守番させる時はコンセントから抜く

こたつを安全に使って暖かい冬を過ごそう

暖かくて大好きな飼い主さんと一緒に過ごせるこたつは、ワンちゃんたちも大好きでしょう。

今回はこたつの危険性を紹介しましたが、安全に使うことができれば人も犬も快適な冬が過ごせますね。

どこに気を付けたらいいかを知っておくことで愛犬を守ることができます。

人間とは温かさの感じ方が違ったり、身体の大きさや体力も異なります。愛犬を危険にさらしていないか一度考えてみたいですね。

また暖房器具はこたつだけではありません。愛犬に合った暖房器具を選ぶことも大切です。

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2020.10.31

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