犬の日向ぼっこ【メリット・気をつける点など】

人間と同じように、犬も太陽の下で気持ちよさそうに日向ぼっこしますね。

犬にとって太陽の光を浴びる行為はいいことばかりなのでしょうか。

日向ぼっこが犬にどのような影響を与えるのかを今回はご紹介します。

犬の日向ぼっこのメリット

皮膚病予防

適度な紫外線を皮膚に浴びることで、ノミダニを死滅させたり、カビ菌などの細菌の繁殖をおさえることができます。

他にもアトピー性皮膚炎などの皮膚病の予防の効果があるといわれています。

紫外線には殺菌効果があるもんね

ビタミンDの生成

紫外線を浴びることでビタミンDを体内でつくることができますが、人と比べると犬が体内で生成する量は少ないです。

しかし、食事から摂取できるのも限られているため、日向ぼっこをすることでわずかな量でもつくられることは重要なのです。

ビタミンDは、免疫力を高め、カルシウムの吸収や筋力維持などの大切な役割があるので、不足してしまうと動きにくくなったり骨折しやすい体になってしまいます。

また、犬の成長期にビタミンD不足になると、くる病になりやすいといわれています。くる病はふらつきや痛み、骨折しやすい、関節や四肢が変形するなどの症状が現れます。

幸せホルモンの分泌

陽の光を浴びると幸せホルモンといわれる「セロトニン」のいう物質が分泌されます。

精神を安定させ、心を落ち着かせる効果や興奮を抑制する作用があります。体内時計を改善するホルモンでもあり、よく眠ることができるので疲れもとれやすく、翌日も元気に過ごしやすい状態にさせてくれます。

無駄吠えや噛み癖のあるワンちゃんはセロトニンの分泌が悪いことも原因のひとつとして考えられています。また、体内時計が整うことでシニア犬の夜鳴きや夜の徘徊の症状が軽減する場合もあるそうです。

成長ホルモンの分泌

若返りホルモンともいわれる成長ホルモンの分泌を促す効果があります。

骨や筋肉の成長に必要なホルモンであり、新陳代謝や認知機能、免疫機能の働きなども関わってくる生涯を通して大切なホルモンです。

肌や体内の調子を整える効果もあるといわれています。

犬の日向ぼっこのデメリット

熱中症のリスク

気温の高い日や長時間の日向ぼっこは、熱中症の危険があります。

特に子犬やシニア犬は脱水症状が起こりやすく熱中症のリスクも高くなります。

気持ちよくて、ついつい長~~く日向ぼっこしちゃうんだよね

日光過敏症のリスク

強い紫外線を過剰に浴び続けることで起こす皮膚病「日光過敏症」があります。

特に鼻は紫外線の影響を受けやすく、鼻先や鼻のまわりが炎症したり、脱毛などの症状がでます。

慢性化すると、まれにがん化することもあるので注意が必要です。

白内障や角膜炎のリスク

人間同様に犬も、強い紫外線によって角膜、水晶体、網膜に影響があるといわれています。元々夜行性だった犬は人間よりも紫外線に弱いのは当然かもしれませんね。

白内障や角膜炎などのリスクがあり、目の疾患を持っているワンちゃんは特に注意が必要です。

 

犬が日向ぼっこするときの注意ポイント

環境つくり

日向ぼっこをする時には熱中症などにならないために愛犬が自由に動けるような環境つくりが大切です。

暑いと感じたら、涼しい日陰に移動できるようにしておきましょう。

特に室内で日向ぼっこする際に、ゲージの中全部に太陽の光が入っていると愛犬の逃げ場がありません。

また、日陰があっても時間が経つにつれて太陽の位置が変わり、日陰がなくなってしまうことも。

ベランダや庭で日向ぼっこする場合でも、日陰など涼しい場所をつくってあげましょう。

他にもたっぷりと水分補給できるように、常に新鮮な水を準備しておきましょう。

目を離さない

特に子犬やシニア犬などは少しの時間でも熱中症になりやすいため、日向ぼっこしているときは目を離さないように飼い主さんが見守ってあげてください。

シニア犬は暑いと感じるまでに時間がかかったり、動きも鈍くなるため、注意が必要です。

 

安全でポカポカ気持ちいい日向ぼっこを

我が家の愛犬もベランダでの日向ぼっこが大好きです。

こちらが部屋に入れるまでずっと外にいるので、放っておいたら何時間でもしているんではないかと思うくらいです。

今回は犬の日向ぼっこのメリットをたくさん紹介しました。太陽の光はワンちゃんの体にも心にもいいんですね。

注意するポイントをおさえて、気持ちよく日向ぼっこさせてあげたいですね。

また熱中症は、温度だけではなく湿度が高いときにもかかりやすいので気をつけましょう。

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2021.12.30

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