犬に夏野菜を食べさせて大丈夫?【トマト・レタス・とうもろこし・きゅうり・枝豆】

暑くなると食べたくなる夏野菜ですが、愛犬にあげてもいいのかな?と、気になる野菜があると思います。今回は5つの夏野菜について紹介します。

量や、与え方、注意点などを気を付けて、旬の夏野菜をワンちゃんと一緒に楽しみたいですね。

 

トマト

水分が多く、抗酸化作用のあるリコピンはもちろん、ビタミンやカリウムがバランスよく含まれているので、夏バテ予防にもなります。

加熱がオススメ

生でも加熱でも与えることができますが、加熱した方が栄養の吸収がいいので蒸す、湯がく、炒めるなどの方法がおすすめです。

ヘた、皮、種の部分を取り除き、食べやすい大きさに切ってあげましょう。

加工品

トマトジュースは無塩タイプのジュースを選びましょう。塩分が入っているものはあげてはいけません。またトマトジュースは濃度も高いので与える際には少量にしましょう。

ケチャップにはトマト以外に塩などの調味料や香辛料、犬に食べさせてはいけない玉ねぎも入っているので、与えてはいけません。

ドライトマトにも塩分が含まれているものが多いので、避けましょう。

注意点

トマトは真っ赤に熟したトマト以外は危険です。青いトマトや葉、茎、花、へたの部分には毒性のある物質が入っているので注意しましょう。また、トマトの皮や種も消化しにくいので取ってからあげるといいでしょう。

食べすぎると、嘔吐や下痢をしてしまいますので量には注意が必要です。

また、アレルギーを持っているワンちゃんやアトピーのワンちゃんなどにも症状が悪化する恐れがあるので与えるのはやめましょう。

レタス

レタスは食物繊維が豊富で水分も多い野菜です。ビタミンCやクロロフィルが含まれているので、暑い日差しで日焼けした皮膚を活性化してくれたり、毛艶がよくなったりを夏に適した野菜といえますね。

サニーレタスには注意

レタスの中でも、サニーレタスやリーフレタスは食物繊維の含有量が多いため、胃腸やお腹の弱いワンちゃんには要注意です。普通のレタスの方がいいでしょう。

生でも炒めても

老化防止や毛・皮膚の活性化、免疫力アップの効果があるクロロフィルは生のレタスに含まれています。

加熱すると、このクロロフィルが破壊されていまいますが、骨や歯を強くするカルシウムの吸収がよくなるのです。

どちらも捨てがたい栄養素。生食も炒めるのもどっちもいいね~

とうもろこし

ドッグフードの原料にも「とうもろこし」と記載されているものもありますね。

ビタミン類、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルもバランスよく含まれて栄養豊富です。食物繊維を多く含むので便秘改善、皮膚や被毛の美しく保つリノール酸、DNAの形成や赤血球を作る葉酸も含まれています。

芯は危険

犬の誤飲でとても多いのが、とうもろこしの芯。固く噛み切ることが出来ず丸のみしてしまうケースが少なくないようです。粒を食べたら芯を回収するから大丈夫とあげてしまうと、あっという間に丸飲みしてしまうようです。

最悪の場合はそのまま息が出来なくなります。また胃の中に入ったとしても消化が一切できないので腸閉塞になる危険性があります。開腹手術で取り出すことになるので、とうもろこしの芯は決して与えるのはやめましょう。

与え方

とうもろこしが消化せずに、うんちにそのまま出てくる場合もあります。生食では与えずなく、必ず蒸したり、茹でたり、柔らかくしてあげましょう。

お腹の弱いワンちゃんにはペースト状にして食べさせる方法がおすすめです。

きゅうり

水分が多く含まれているので夏の水分補給には適した野菜です。

栄養価が低いといわれるきゅうりですが、骨を強くするビタミンKや体内の余計な水分を排出してくれるカリウムが豊富に含まれています。食感もよく、きゅうり好きなワンちゃんも多いようです。

気になれば皮をむいて

きゅうりの皮が消化しにくいので、食べすぎると下痢をしてしまいます。胃やお腹が弱いワンちゃんには皮をむいてから与えるといいかもしれませんね。

注意点

きゅうりの漬物など塩分や味が付いているものは、食べさせてはいけません。

また、利尿作用のあるカリウムが多く含まれている食べ物は心臓病、腎臓病などのわんちゃんには注意ですが、おやつ程度の量であれば問題はありません。

枝豆

夏といえば枝豆。意外とワンちゃんにもおすすめの野菜です。

枝豆とは、大豆の未成熟な状態の豆になります。大豆は豆類、枝豆は野菜に分類されるため、栄養素は豆と野菜の両方を兼ね備えた食材なのです。

胃腸の調子を整えるビタミンB1、ミネラル、カリウム、鉄分も含まれているので夏バテ予防、熱中症予防の効果も期待できます。

また、肝機能の働きをアップするメチオニン、骨の形成に欠かせないビタミンKも含まれています。その他にも便秘解消、デトックス効果、被毛や皮膚を活性する効果も。

塩には注意

塩が振ってある枝豆は与えてはいけません。冷凍やスーパーなどでそのまま食べられるような枝豆にも塩分が含まれていることが多いので注意しましょう。

枝豆は必ず茹でて

枝豆は必ず茹でてあげましょう。生の状態で与えてしまうと、たんぱく質が消化できなくなったり、血栓ができてしまうなどの可能性もありますので、茹でた状態で与えてください。茹でる際には塩は入れないようにしましょう。

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アレルギーに注意

どの野菜にもアレルギーには注意が必要ですが、枝豆の場合、大豆アレルギーのワンちゃんには食べさせてはいけません。痒みや下痢、嘔吐など様々な症状が出てしまう可能性が高いです。

与える時の注意

枝豆の、皮、さやは与えないようにしましょう。消化不良起こす可能性があり、農薬なども残りやすい部分です。うす皮も消化によくはないので、外してあげた方がいいですね。

また、枝豆は小さな粒なので丸飲みしてしまうワンちゃんも多いようです。消化できずにそのままウンチで出てくることもあるので、丸飲みしやすいワンちゃんには細かく切ったりしてあげるといいかもしれません。

夏野菜を与える注意点

今回紹介した5つの野菜は一般的に犬に食べさせても大丈夫ですが、どの野菜もアレルギーの可能性はゼロではありません。初めて食べさせる場合は、ごく少量で。アレルギー症状が出た場合にすぐ受診できるように、なるべく午前中に与えましょう。

また、体にいいという野菜であっても量には注意が必要です。特に夏野菜には体を冷やす効果があります。食べすぎると、下痢をすることがあります。胃やお腹が弱いワンちゃんや子犬、高齢犬、持病を持っているワンちゃんは十分に気を付けましょう。

また、いつもと違う食べ物を食べると普段食べれているドッグフードを食べなくなってしまうこともあります。おやつや、食事があまりすすまない場合などに食べさせてあげるといいですね。

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2015.08.25

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