フクロモモンガの食事内容・与える量・時間・食性・偏食対策

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今回はフクロモモンガの、食事にまつわることをまとめした。

基本的にはフクロモモンガは野生動物なので、野生動物だということを考慮しながら、なるべく飼育下でも野生に近づけてあげましょう。

フクロモモンガの食事内容、与える量、適切な与える時間、偏食対策や偏食ゆえにかかってしまう病気についてお伝えしていきます。

フクロモモンガの食性

ペットとして飼う動物に、野生と同じ食べ物を与えるのは難しいものです。

コンスタントに供給できるかを考えても、基本的には手に入れやすい食べ物でメニューを構成するのがいいでしょう。

その前提として、野生下の食性を知るには大切です。

どんな栄養素を含むのか、動物質と植物質どちらが多いのかといった栄養面ばかりではなく、どんな形態のものを食べているのかも必要な情報です。

フクロモモンガは昆虫食傾向の強い雑食性の動物です。

ユーカリのガム(木の幹かあ分泌される粘りのある液体)、樹液、花蜜、花粉、花、マナ(マンナのキの幹から取れる甘い樹液)、蜜を食べる昆虫の分泌物、昆虫(成虫、幼虫)、くも、鳥の卵、小さな鳥やげっ歯目、トカゲなどの小さな生き物を食べます。

春・夏には主に昆虫類を、秋・冬には植物質の食べ物を食べています。

また長い前足の薬指で樹皮から昆虫類を掻き出し、長い下顎の切歯で樹皮をはがして樹液を舐め取ります。

食べ方の特徴と「グライダーキッチン」

フクロモモンガには、食べ方にも特徴があります。

昆虫類の内容物を吸い出して、硬い外骨格を捨てるという食べ方は飼育下でも反映され、ものをくちゃくちゃ食べたあと、硬いことろや繊維質をべっと吐き捨てるのです。

そのため、食器やケージのまわりが汚れてしまいますが、実はカバーで覆われた場所で食事をさせるという方法があります。

ハムスター用のプラスチック製ケージを使ってもいいですし、密閉容器を使ってもいいでしょう。

広さと深さのある密閉容器をひっくり返し、側面に穴を開けて出入り口とし、蓋の部分に食器を置くわけです。

これを海外では「グライダーキッチン」と呼ばれています。

フクロモモンガの食事の考え方

フクロモモンガが野生下で食べているものを与えるのは難しいですから、飼育下で手に入る食べ物のの中から、野生下での食べ物に近いものを与えることになります。

フクロモモンガは動物質と植物質の食べ物を、平均すればどちらかに極端に偏ることなく食べていると考えられます。

そこで飼育下でも、動物質と植物質のいろいろな種類の食べ物を、半々くらいのバランスで与えるのを基本とするとよいでしょう。

動物質・植物質を半々くらいずつ与え、それをまんべんなく食べてくれるのなら、バランスが取れているので問題はありません。

ところが大きな問題となるのは、多くのフクロモモンガは食べ物へのより好みが強く、自分が好きなものだけしか食べてくれないということです。

そのような食べ方では栄養が偏り、フクロモモンガに頻発する代謝性骨疾患などの原因となってしまいます。

そこで、できるだけ栄養が偏らない食事としておすすめするのは、動物性タンパク質の供給源として、フェレットフード、ドックフード、キャットフードのうち「総合栄養食」という表示のあるものを。

また植物性タンパク質の供給源として、花蜜食鳥のフードであるローリー用ネクターを与えるという方法です。

これらのフードは、すでに様々な原材料を混ぜ合わせて作ってあります。

単独の食材とは違い、一口ごとにバランスのいいものを食べれるというわけではありません。

フクロモモンガの食事内容

フクロモモンガはハムスターやうさぎなどの経済動物と異なり、その動物が必要とする栄養素の量を示す「栄養要求量」は示されていません。

そのため、前述のように動物質と植物質を半々ずる与えるだけでなく、そのモモンガの状況、体調を見ながら食事内容を検討することも大切です。

成長期や繁殖期には動物質タンパク質の必要量が増えますし、長生きさせるためには必要以上に高カロリーな食事を与えないほうがいいとされています。

もしモモンガが過度に太りすぎていたり、痩せているようなら食事内容を調節することが必要となります。

栄養素のバランス

前述のようにカルシウムとリンの比率は1〜2:1が理想的なので、できるだけそのバランスに近くなるよう気をつけてください。

たいていの食べ物でリンの方が多いので、意識してカルシウムの多い食材を運ぶように心がけるといいでしょう。

フクロモモンガのメニュー構成
✔フクロモモンガの食事の基本 動物質:3〜4種類 50%
植物質:ローリー用ネクター 50%
植物質:果物3〜4種類をおやつ程度に(全体の10%以下)
✔選り好みする傾向のあるフクロモモンガなら・・・ 動物質:3〜4種類 25%
植物質:ペットフード25%
植物質:ローリー用ネクター 50%
植物質:果物・野菜3〜4種類をおやつ程度に(全体の10%以下)
✔選り好みが激しいフクロモモンガなら・・・  動物質:ペットフード 50%
植物質:ローリー用ネクター  50%
植物質:果物・野菜3〜4種類をおやつ程度に

こう見ると大変そうですが、今どきはフクロモモンガ用のフードが置いてあるので、かんたんにご飯を用意することができます。

フクロモモンガの主食です↓

果物はドライフルーツでOKです。

餌を与える時間

夜行性なので、食事は夕方から夜にかけて与えます。

もともと樹上で採食する動物ですから、できればケージの高いところに食器を置くようにしましょう。

置きてくる前に用意しておく方法もありますが、野生のモモンガは置きてから食べ物を探し、それから食べることを考えると、特に太りがちなモモンガは、少し活動をしてから与えるのもいかもしれません。

フクロモモンガの食事は水分が多く、痛みやすので、与えた翌朝までにはケージから取り出してください。

また、食器はよく洗ってから次に使いましょう。

与える量は?

動物質、植物質をそれぞれ大さじ2杯ずつを基準とします。

すべてきれいに食べ終えてしまうなら少しずつ量を増やしてみて、食べ残す量を確認、それより少ないくらいくらいを適量とします。

体重の15〜20%とする報告もあります。

量を決めたあともモモンガの体格をよく見て、太るようなら量を減らしたり、痩せていくようなら高カロリーの食材を増やしましょう。

フクロモモンガ偏食の対策

大人の動物は、食べたことのない食べ物には慎重になるものです。

大人の食事をするようになった頃からいろいろなものを与え、食べてくれる食事メニューを増やしましょう。

フクロモモンガは嗜好性に偏りがあります。

一般に甘いものや昆虫類を好み、好きなものから食べてお腹がいっぱいになれば、興味のないものは食べません。

その結果、好きな物しか食べず栄養が偏ってしまいます。

あまり好きでないものを先に与えたり、ジューサーでミックスするなどの工夫が必要です。

食事の内容を変えるときは、急激に変えず少しずつ変えていくようにしてください。

栄養の偏りで起こる問題

栄養バランスの偏りはさまざまな問題を引き起こします。

フクロモモンガでは、起こりやすい病気の多くは食事に起因しているといってもよいでしょう。

その代表格は、代謝性骨疾患です。

かんたんにこの病気について説明すると、カルシウムとリンのバランスが悪いことが原因となる病気です。

アメリカモモンガでも当然、食事の内容に問題があれば、様々な病気を引き起こすでしょう。

カルシウムとリンのバランス

カルシウムとリンのバランスの比率は1〜2:1が理想的ですが、カルシウムよりもリンを多く含む食べ物が多いため、気をつけないとリンの比率が高くなりすぎてしまいます。

リンにはカルシウムの吸着を阻害する働きがあるうえ、リンが多すぎると血中でのバランスを取るために骨組織からカルシウムが溶け出すので、もろい骨となってしまいます。

ビタミンD不足によるカルシウム不足

カルシウムが骨に吸収、沈着するのに欠かせないものがビタミンDです。

ビタミンDには、植物質に由来するビタミンD、動物質に由来するビタミンDがあります。

ビタミンDが足りないとカルシウム不足になる恐れがます。

ビタミンDの前駆物質プロビタミンDが、ビタミンDに変わるためには紫外線を浴びる必要がありますが、モモンガは夜行性で紫外線を豊富に浴びる機会がほとんどないため、カルシウム不足になりやすいのではないかと考えられています。

  • 130gの個体の基礎代謝量は46.2キロジュール(約11キロカロリー)
  • 活動時のエネルギー消費量は84〜126キロジュール(約20〜30キロカロリー)とする資料、
  • あるいは野生下のフクロモモンガは182〜229キロジュール(約43.5〜54.7キロカロリー)で、体重の17%に当たるとする資料があります。

フクロモモンガの生活に必要なものリスト【ケージ・巣箱・床材・ポーチ】など

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まとめ

以上のことをまとめますと、

✔モモンガは野生動物のため、野生下をベースに食事メニューを考える必要がある

✔昆虫類の内容物を吸い出して、硬い外骨格を捨てるという食べ方は飼育下でも反映され、ものをくちゃくちゃ食べたあと、硬いことろや繊維質をべっと吐き捨てる食べ方をする

✔フクロモモンガの食事の基本は、動物質:3〜4種類 50%、植物質:ローリー用ネクター 50%、植物質:果物3〜4種類をおやつ程度に(全体の10%以下)

✔夜行性なので、食事は夕方から夜にかけて与える

✔フクロモモンガは偏食なので、気をつけないと病気になってしまう

でした。

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