愛犬が楽しく走り回れるドッグラン!【ドッグランでの注意点、マナー、持ち物など】

大きな敷地で、リードなしに自由に走り回れたり、ワンちゃん同士のコミュニケーションがとれるドッグラン。

愛犬がいきいきと広い場所で走っている姿を見ると、飼い主さんも嬉しくなりますよね。

ドッグランでは、家やお散歩では経験させてあげられない事もたくさん出来て、利用者も増えています。

しかし、残念ながらトラブルもとても多く発生している場所でもあります。

お互いが気持ちよく遊べるように、飼い主さんが注意してほしいことを今回は紹介します。

また、興味はあるけどドッグランにまだ行ったことのない方、これからドッグランデビューしようか考えてる方にも是非参考にしていただけると嬉しいです。

ドッグランの種類

ドッグランとは、犬がノーリードで自由に遊んだり走り回れる場所です。

まず大きな違いとして、屋外と屋内のドッグランがあります。

屋外にあるドッグラン

屋外にあるドッグランは、屋内に比べて敷地が広い場所が多いです。

運動量の多い犬や、外が好きな犬にもオススメです。

木や土など自然を感じながら、体を動かせます。

地面は、土や芝生、ウッドチップなどです。

屋内のドッグラン

屋内のドッグランは、天気や気温の心配をせずに利用できるのが大きな特徴です。

屋外とは違い、土や草、枯れ葉などがないので犬が汚れる心配はありません。

ドッグカフェ、ホームセンター、動物病院、ペットショップなどの施設に併設されているところも多いです。

最近では、屋外ドッグランでも汚れないように人工芝になっている場所もありますし、屋内であっても体育館のような大きな敷地のドッグランもあるので、一概にはいえませんが、大きな特徴をまとめました。

また、有料、無料の違いもあります。

有料ドッグラン

有料の場合のほとんどがスタッフがいるので、掃除が行き届いていたり、施設やアジリティ(遊具)が充実しているところが多いです。

また、鑑札や狂犬病、混合ワクチンの証明書の提示がないと利用できないドッグランも増えています。

料金は時間毎に発生する場合と、1度の利用で定額の場合とあります。

無料ドッグラン

無料だと、試しに気軽に利用できるのが嬉しい点です。

その分、チェックするスタッフもいないので、飼い主さんのマナーや使い方でドッグランの衛生面や安全面が異なってきます。

その他に、犬の大きさによって分かれているドッグランもあります。

犬の大きさの区別のないドッグラン

どの大きさの犬も一緒に利用できるドッグランです。

犬種の違う多頭飼いの場合や、色んなワンちゃんと関わりたいと思っている場合にはオススメです。

小さなワンちゃんと大きなワンちゃんが一緒に遊ぶ機会もこういう場ではないと、なかなか難しいですね。

犬の大きさ別ドッグラン

大型犬専用、小型~中型犬専用など、犬の大きさによって分かれているドッグランもあります。

自分より大きいワンちゃんが苦手だったり、小さなワンちゃんを気にしながら走ったりさせる心配がありません。

同じくらいの大きさのワンちゃん同士で遊ぶことができます。

また大型犬専用では、小型犬の場所よりも敷地が広くなっている場合もあります。

このようにドッグランといっても、様々な仕様があります。

愛犬に合うタイプのドッグランを見つけてあげて下さい。

 

ドッグランのメリット、デメリット

メリット

運動不足解消

普段の散歩だけでは足りていないワンちゃんもいるようです。

また、外ではリードを付けることが義務付けられているので、自由に動き回ることが出来るのは家の中や庭だけです。

ストレス発散

家の中での遊びも限られていますし、散歩でも好きに自由に動くことが出来ないストレスもあります。

思いっきり犬自身が自由に走り回ったり、犬同士で遊んだり、様々な臭いを嗅ぐことも良い刺激になり、ストレス発散になります。

社会性を身につける

犬同士が遊んだり、他の犬との関りを持つことで、犬同士の距離感や遊び方を学んでいくことが出来ます。

デメリット

犬によっても異なりますが、ドッグランで他の犬に嫌な事をされた、恐怖を感じたなどの経験をすると、犬が怖くなったり嫌いになったりすることもあります。

また、病気をうつされたり、ケンカをしてケガをしてしまった、させてしまったというトラブルもあります。

 

ドッグランに行く前に

ドッグランに連れて行く前に、まずは愛犬が行ける状態にあるのかをチェックして下さい。

最低限のしつけ

普段と違う環境で、他の犬もいると興奮してしまうのは当たり前のことです。

何のしつけも出来ていない状態で行ってしまうと、犬もパニックを起こしますし、飼い主さんも犬をコントロールすることが出来ません。

周りのワンちゃん達にも迷惑がかかってしまうこともあるので、まずは最低限のしつけが身についてから行きましょう。

ドッグラン内で、飼い主さんが犬の名前を叫びながら追いかけて、犬は言うこと聞かずに逃げ回ってるシーン見かけるよね

犬を呼びよせる

名前を呼んだり、おいでの掛け声で飼い主さんの元に戻ってくるというのは出来るようにして下さい。

トラブルになりそうな時や、帰る時間がきた時などに必要です。

おすわり、待て

興奮した時に一度落ち着かせたり、相性が合わないワンちゃんとの接触を避ける場合や、誤飲などを防ぐのにも必要です。

ダメ、いけない

相手の犬が嫌がることをした場合や、オモチャを取ってしまったなどの時に使います。

飼い主さんの一言で、クールダウンしたり我に返ったりします。

ワクチン接種

これはドッグランを利用してもしなくても、犬を飼育するにあたって飼い主さんがしなくてはいけない義務です。

狂犬病予防接種、混合ワクチン接種は必須です。

ドッグランによっては証明書や鑑札を求められます。

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ノミダニ予防

ドッグランに行ったら、ノミやダニが付いていたなどの話は少なくありません。

不特定多数の犬が利用するドッグランでは、うつさないこと、うつされないことが大切です。

散歩の時にも付いてしまう危険はあるので、予防薬などできちんとした対策をしましょう。

体調チェック

ドッグランに行っても大丈夫な体調かどうかをよく見てから出かけましょう。

普段より犬も興奮し、運動量も増え、とても疲れます。

体調が思わしくないのに行ってしまうと、悪化する可能性もあります。

また、他の犬に感染させてしまうリスクもあるのです。

前日にはしっかり睡眠をとって、ドッグランに行った日もよく休ませてあげましょう。

ドックランについて事前に調べる

行きたいドッグランの場所はもちろん、利用時間や利用規約、必要な持ち物などをチェックしていきましょう。

万が一のことも考えて、ドッグランから近い動物病院も調べていくこともオススメします。

また今ではインターネットで口コミなども多く載っています。

○○のドッグランは衛生的に問題がある、トラブルが多い、という情報もチェックしておくと安心かもしれませんね。

 

ドッグランの持ち物

施設によって必要な持ち物がありますが、ここでは一般的なドッグランでの持ち物を紹介します。

  • 鑑札、ワクチン接種証明書
  • リード、首輪、ハーネス
  • ティッシュ、ウェットティッシュ、ビニール袋(多めに持参しましょう)
  • トイレシート
  • 飲み水(水飲み場がある場合でも、持参しましょう)
  • タオル(汚れた場合、濡れた場合、1枚あると便利です)
  • おもちゃ(場所によってはNGの場合もあります。持っていく場合は、他の犬に取られたり、壊される可能性を考慮したものを。)
  • マナーベルト(必須のドッグランも多いです。特に去勢していないオス、マーキングする犬には必要です。)

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ドッグランでのマナー

しばらくリードはつけておく

ドッグランの出入り口でトラブルが起こることが多いようです。

ノーリードでドッグランに入った瞬間に脱走する犬も。

ドッグランに入っていきなりリードを離すと、興奮した愛犬が突然走り出し他の犬と接触してしまうこともあります。

しばらくはリードをつけてその場に慣れさせ、他の犬がいる場合にはリードをしたまま挨拶をさせるのも安心ですね。

落ち着いてから、リードは取りましょう。

また、何かあった時にすぐにリードがつけられるように首輪やハーネスは外さすにつけておきましょう。

愛犬から目を離さない

ドッグランは自由に動き回れるとはいえ、危険もつきものです。

ケガをした、させてしまった、トラブルが起きた時にすぐに対処できるように愛犬からは決して目を離さないで下さい。

「目を離した隙に」「ちょっと見てなかった」、トラブルが起きた時によく聞かれる言葉だそうです。

愛犬が安全に遊べるように、飼い主さんはしっかりと見ていて下さい。

乳幼児は入れない

乳幼児の入場を断っているドッグランもあります。

犬は小さい子の突然の大声や高い声に、驚いたり興奮したりします。

子どもが大好きな犬も多いですが、慣れていない犬もたくさんいます。

犬を飼っているので、お子さんも犬には慣れているかもしれませんが、他の犬に興味本位に手を出したり、しっぽを掴んでしまって噛まれたなどのケースも起きています。

また、愛犬が子どもを他の犬から守ろうと攻撃的になったりすることも。

飼い主さんも乳幼児を見ながら、愛犬の様子を見ることは難しいので、出来るだけ避けた方が良いでしょう。

交流する犬の飼い主さんとのコミュニケーション

ドッグランは犬の交流場所と同時に、飼い主さんとのコミュニケーションの場でもあります。

愛犬が他の犬と遊んでいたら、その飼い主さんに挨拶するといいですね。

しつこいと怒ってしまう、元気いっぱいの子が苦手など、様々な情報を交換することでトラブル回避にもなりますし、何か起こった場合でも先にコミュニケーションをとっておくだけで事が大きくならずに済むこともあります。

ドッグランでのNG行為

ヒート中(発情期)には利用しない

ドッグランの多くは、ヒート中のメス犬の利用を禁止しています。

ヒート中のメス犬がいると、オス犬がとても興奮してしまいます。抑えられないオス犬がメス犬を追い、メス犬が嫌がりトラブルになります。

どちらの犬にも大きなストレスになり、迷惑な行為です。

その子によっても違いますが、出血してから4週間はドッグランには連れて行かない方がいいでしょう。

不妊手術をしている場合は、発情期を気にせず利用できます。

撮影に注意する

最近とても増えているトラブルがSNS用などの撮影です。

断りもなく、他の犬の写真を撮ったり、愛犬だけを撮っているつもりでも背景に他の犬や飼い主さんが写りこんでいる場合もあります。

いい気分はしませんよね。他の犬を撮る場合には飼い主さんに了承を得てからにしましょう。

他の犬におやつをあげる

ドッグラン内でのおやつを禁止しているところもあります。

もしおやつをあげてもいいドッグランの場合でも、注意が必要です。

どのワンちゃんもおやつは大好きです。もらっているのを見たら欲しくなります。

あげる時にはあまり目立たないように手早く。

また、おやつを他の犬に勝手にあげることはしてはいけません。

アレルギー持ちや食事制限中のワンちゃんかもしれませんし、何のおやつか分からないものを食べさせられては飼い主さんも困ってしまいます。

愛犬を見ていない

リードを外したら、放しっぱなしで愛犬を見ていない飼い主さん。残念ながら少なくありません。

ドッグランに慣れていても、社交的なワンちゃんであってもトラブルの危険性はどこにでもあります。

飼い主さん同士で話が盛り上がってしまい、愛犬を見ていないケースも多いですね。

必ず目は離さないで下さい。

ケンカをやめさせない

「犬のケンカは社会性を身に着ける行為だから」と言って、ケンカや興奮している犬を止めようをしないのはとても危険です。

相手の飼い主さんがこういう場合もあるので、愛犬を守るためにもドッグラン内では目を離さずに、ケンカになった場合は引き離しましょう。

排泄物をそのままにする

ドッグランに限らず、愛犬の排泄物は必ず飼い主さんが処理しましょう。

排泄物専用ゴミ箱が設置してあるドッグランもあります。

目を離していて、愛犬の排泄に気が付かない飼い主さんも残念ながらいますね。

愛犬がドッグランで楽しく安全に遊べるように

ドッグランの利用について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

なかなか十分な広さの場所で思いっきり走り回るということが出来ないので、ドッグランはとてもありがたい場所です。

家では見せない愛犬の姿に、連れてきて良かったと思いますよね。

ドッグランによって様々な特徴があります。

同じドッグランでも曜日や時間帯によっても、集まってくるワンちゃんも異なってきます。

愛犬に合ったドッグランが見つけるといいですね。

ドッグランの利用者が増える一方で、飼い主さんのマナー違反の問題やトラブルも多く発生し、裁判にまでなってしまっているケースもあるようです。

飼い主さん一人一人の行いで防げるトラブルはとても多いでしょう。

また、ドッグランで嫌な思いをしたワンちゃんが、ドッグラン恐怖症や他の犬を怖がってしまったりなどのトラウマを抱えてしまうこともあります。

みんなが気持ちよく利用して、愛犬も飼い主さんも笑顔になれるようにマナーを守ってドッグランで遊ばせたいですね。

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