犬との防災・避難の事前準備【避難用品、トレーニング、やっておきたい事】

日本は災害が多く起こり、地震、火災、台風、津波などの大きな災害の場合、避難を余儀無くされてしまいます。住んでいる土地は、今まで大きな災害もなかったからと安心してはいけません。

災害は突然起こり、深い爪痕を残します。「防災の準備をしておけば良かった」「防災について調べておけば良かった」と後悔しても、時間は戻りません。過去の災害では、多くのペットが犠牲となり、最近は同行避難が勧められています。

同行避難とは、ペットとともに避難をし、避難生活を送る事を言います。同行避難の為にどのような準備をすれば良いかご存知ですか?

今回は、必要な避難用品や避難所生活のためのトレーニング、災害前に準備しておきたい事についてご説明します。

犬の避難準備用品

image01

キャリーバッグ、キャリーケース

避難時の移動に使用し、避難先ではペットのプライベートスペースとして使用することが可能です。また、避難所によってはキャリーケースに入らないと受け入れが出来ない場合もあります。

飼い主さんも愛犬もラク!犬用キャリーバッグ・リュック・スリング

2021.03.27

フード、お水

緊急時の為に、普段のフードを7日分は用意しておきましょう。避難先で配給があるとは限りませんし、体調管理の為にも食べ慣れたものが一番です。

食器

水やフードを与えるのに使います。折りたたみ可能な物なら、かさばらなくて良いですよ。

犬の写真

行方不明になって捜索する時や、所有者としての証明に役立ちます。愛犬だけが写っているものと飼い主さんと一緒に写っているものを用意しましょう。

飼育情報を書いたメモ

飼い主さんの連絡先、預け先の連絡先、かかりつけの動物病院の連絡先、生育歴、既往歴、ワクチン接種状況、鑑札番号の控え、避妊や去勢手術の有無など、迷子になった場合や他人に預ける場合を想定して必要となる情報をメモしておきましょう。

首輪、リード

普段使っているものとは別に、予備があるといいでしょう。避難時には確実に必要となるので、忘れずに持ち出せる準備が必要です。

マイクロチップや迷子札、鑑札

災害が起こった際、離ればなれになる可能性があります。保護された場合、飼い主さんの元へ戻れるように、所有者証明が出来るようにしておきましょう。

迷子にならないために…犬猫のマイクロチップ【特徴、メリット、デメリット、費用】

2016.03.18

タオル

避難先で寝場所などに必要となります。愛犬にとって知らない場所でも、我が家の匂いがするタオルがあれば、精神的安定につながります。

ペットトイレシーツ

避難場所を汚さない為に、必要となります。以外とかさばるので、折りたためる以下の商品がおすすめです。

おもちゃ

避難生活でのストレス緩和や精神的安定を図る為に、出来れば用意しましょう。

ハーツ (Hartz) デンタル ボーン 小型犬用

ハーツ (Hartz) デンタル ボーン 小型犬用

550円(04/18 17:56時点)
Amazonの情報を掲載しています

噛むことが大好きな犬におすすめの硬いおもちゃ4選

2019.02.06

犬の避難生活の為のトレーニング

image00

人や犬、しらない場所になれさせる

避難所では、たくさんの人や犬など避難してきています。普段から多くの人や犬にならす経験をさせておきましょう。また、いろいろな場所に行き、しらない場所になれさせる事で、避難時の環境の変化によるストレスが軽減されます。

キャリーバッグ等に慣れさせる

避難の際の怪我を防止したり、避難場所で他の動物との喧嘩防止に役立ちます。普段からお出かけなどに使用して、キャリーバッグやケージの使用を嫌がらない様に慣れさせておきましょう。

基本的なしつけ

避難生活では、近隣の人に迷惑をかけないように、しつけはしっかりとしておきましょう。慣れない場所で知らない人に囲まれての生活なので、人に攻撃的にならず、「マテ」「オイデ」等の基本的なしつけは必要不可欠となります。

トイレ

普段は外での排泄のみでも、ペットシーツでの排泄が出来るように慣らしておきましょう。不慣れな場所での排泄を我慢してしまうと、排泄器官に障害が出たり、過度のストレスが溜まる可能性があります。

 

飼い主さんがしておきたい事

image02

飼育環境を整える

災害が起こった時に、落下物や割れたガラスで怪我をしないように、飼育場所を選び、整えておきましょう。持ち出し品も手の届きやすい場所に置いておく必要があります。

健康管理

避難生活で慣れない生活でのストレスや、生活の乱れから体調を崩してしまいがちなのは、犬も同じです。

普段から健康管理をしっかりと行い、ワクチン接種や予防接種を受けて、病気の感染予防をしておく必要があります。ノミなどの寄生虫駆除もきちんと行いましょう。

自治体への登録

犬を飼うには市区町村へ登録して、狂犬病予防の注射を打つ義務があります。

登録がないと、避難所に預けられなかったり、保護されても飼い主さんの元へ戻れなかったりするので気を付けて下さい。

一度登録すれば生涯有効となりますが、引っ越しの際には登録変更が必要なので、忘れずに手続きを行いましょう。

預け先を探しておく

避難先がペット不可など、どうしても飼い主さんと避難出来ない場合を想定し、緊急時の預け先を確保しておくと安心できますね。

避難場所や経路の確認

避難指示が出された時に、慌てず迅速に行動する為には下調べが大切です。避難先にペットを連れて行く際の注意点なども、前もって自治体へ確認しておくといいでしょう。

避妊、去勢手術

決められた敷地内で、多くのペットが生活するので、ストレス緩和や望まない妊娠を防ぐ為には、とても有効な手段となります。

犬の去勢・避妊手術のメリット・デメリット【費用、適性時期、手術の流れ】

2016.04.21

愛犬を守るための万全な準備を

愛犬の為に、災害に備えて出来る事はたくさんあります。日頃から様々な状況を想定し、持ち出し品の準備やしつけなどの避難の準備が、災害発生時に愛犬を守る為には、とても重要な事となります。

犬を飼っていると、同行避難が原則となりますが、避難先には、動物が苦手な人やアレルギーがある人などがいる可能性がありますので、かなりの配慮が必要となります。

前もってきちんとトレーニングを行い、社会性を身につけておかなければなりません。大切な愛犬を守れるのは、飼い主さんだけですので、その存在に責任ある行動を取らなければなりませんね。

この記事が気に入ったらシェアしよう!