私はシマリスの飼育経験があり、飼育しながらシマリスの生態などについて学びました。
今回はシマリスの平均寿命・かかりやすい病気のいくつかをご紹介します。ペットとしてシマリスを選ぶかどうかを決める、判断材料の一つにしてみてください。
シマリスの平均寿命
小動物は長生きしないと思われるケースが多いようですが、シマリスはわりと長生きする動物と言えるかもしれません。
もちろん、個体差はありますし病気にかかってしまうというケースもありますが、シマリスは短命でも5年は生きると言われています。
平均すると、8年近く生きると考えられていますので、シマリスの飼育を考えている方は、8年間面倒を見れるのか考えましょう。
不正咬合(ふせいこうごう)
シマリスの切歯(前歯)は、死ぬまで伸び続けます。本来、お互いの歯がこすり合わされることで削れ、伸び過ぎることなくエサを食べることができています。
しかし不正咬合の場合、自分の力で歯を削ることができなくなり、切歯が伸び過ぎてしまいます。そうすると、口腔内が傷ついたり、エサを食べることができなくなってしまいます。
その様な場合は、定期的に獣医師に歯の長さの調整をしてもらい、普段も木をかじれるようにケージに木を入れておくようにしましょう。
自咬症(じこうしょう)
シマリスはストレスに弱い動物で、強いストレスを感じてしまうと様々な病気になってしまいますが、その一つがこの自咬症です。
自咬症とは尻尾や四肢を、自らかじってしまうというもので、毛がはげ皮膚が見えてしまいます。
この病気の対処法は、ストレスの原因を見極めそれを取り除いてあげつことが、一番の解決法ですが、もちろん100%ストレスが原因とも言い切ることはできず、皮膚病にかかっているというケースもあります。
噛んで毛が抜けたのか、確認することも忘れないでください。
日射病
夏場に特に注意が必要なのが日射病です。
たった数分で日射病になり、体温調節や呼吸ができなくなってしまうケースもあります。
対応策としては、水を入れたペットボトルを凍らせておき、それをケージに入れて体を冷やすことです。
日が当たりすぎない場所へケージを置きケージの中に日陰が出来ることを確認するようにしてください。
下痢
考えられる問題としては、まずエサです。
水分が多かったり傷んでいると、下痢になりやすく、エサが変わっただけで下痢をすることもあります。
この場合は、エサを見直すことで改善できる場合もあります。
他の原因としては、細菌やウイルス感染、寄生虫なども考えられ、このケースであると命を左右する問題にもなりかねませんので、なるべく早く獣医師の判断を仰ぐようにしましょう。
まとめ
病気についての正しい知識を取り入れ、まずは予防を。
病気にかかった時は適切な処置をすれば、本来の寿命を全うできるようになります。
場合によっては、はっきりとわかる症状が出ないこともあるので、普段からよく観察し、いつもと様子が違うと思ったら、早めに対応するように心がけましょう。