猫が好きという人は、品種はもちろんのこと、柄にもそれぞれ好みがあるのではないでしょうか。
猫の柄は黒や白・三毛・鯖など、まだらだったり縞だったり、どの柄も個性的。
柄は親猫から引き継いだ、カラー遺伝子の組み合わせで決まるのですが、たまに不思議な柄が出てくることがあるんです。
少し前から、海外のネットユーザーの間で話題になっているヴィーナスという名前の猫がいるのですが、、、その猫はなんと!!
顔の右半分が黒猫のように真っ黒、左半分が茶色のトラ柄という、特殊な柄!
実は合成なのでは?と疑うほどく、っきりと半分に柄が分かれているんです。
ヴィーナスのミステリアスな魅力に夢中なファンが急増中♡そんな個性的な猫「ヴィーナス」を紹介します。
ヴィーナスの生い立ち
7月9日頃生まれのメス猫ヴィーナス。
彼女は2009年、アメリカのノースカロライナ州にある、酪農場で保護された野良猫でした。
野良猫だったときの時の体重は、約1kg強と痩せ細っていましたが、現在は飼い主の下でたっぷりの愛情を受け、今は5kg弱に!だいぶ大きくなり、現在は5歳なんだそうですよ。
ヴィーナスの柄はどうやってできた?
ヴィーナスがメディアに紹介された時、多くの人に「画像加工している」と疑われたそうです。
なので公式プロフィールには「産まれた時から100%このままよ」と記載されています。(参考サイト:公式HP)
ヴィーナスの不思議な柄は、実は顔だけ。首から下の柄はトータスシェルと言って、べっ甲模様に似ているまだら柄です(日本ではサビ猫と呼ばれています)
ヴィーナスは、その小さなからだに3つの柄が入っていることになるんですね。(参考サイト:子猫のへや)
では、ヴィーナスの顔の柄はいったいどのようにできたのでしょうか?
ヴィーナスの、顔の柄ができた理由をきちんと説明するには、遺伝子検査が必要になるそう。
偶然にできた可能性もあって、イエネコの遺伝を研究し続けているレスリー・ライオンズによると「顔の中に2つのカラー遺伝子が活性化し、ちょうど中心のところでぶつかったのでは」と考えられているそうです。(参考サイト:NATIONAL GEOGRAPHIC)
最近はハーフサイダーとも言われ、他の動物でも同じような柄がいますね。
ヴィーナスはキメラ猫?
ヴィーナスの事を紹介したほとんどのメディアは、「彼女はキメラ」と言っています。
ただ神話に出てくる怪物キメラのような意味ではなく、猫のキメラとは、1つの体内に、2つの異なる遺伝子細胞をもつ固体のこと。
猫は発情期に複数のオス猫と交尾するので、猫のキメラというのは珍しくないんだそう。
ただヴィーナスのトータルシェル柄の遺伝子はメス猫にしか出てこない染色体で、オス猫だった場合に、キメラを含んだ染色体異常となります。
ヴィーナスはメス猫なので、キメラではない可能性が高いかもしれませんね。
珍しいオッドアイ
ヴィーナスの顔は左右で柄が違うけれど、よく見ると、目の色も左右で違うオッドアイなのです。
猫の目は緑や黄色が多く、青色は少ないと言われていて、青い目は被毛が真っ白or白い部分が多い猫に多いとの事。
ヴィーナスの被毛は、かすかに白い部分があるだけ。茶トラの柄に青い目ってなかなか見ないですよね。
またオッドアイは、青色の目の側の耳に、高確率で障害をもっていることが多いのですが、ヴィーナスは聴覚も視覚も普通で、とても健康だそうですよ。
まとめ
とても素敵な家族と一緒に、楽しく過ごしているヴィーナス。
表情からも幸せっぷりがあふれていますね。ますますヴィーナスの不思議な魅力の虜になってしまう人が増えることでしょう。