シマリスに多い皮膚病の種類・症状・原因・治療・予防法

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シマリスでは非常に多い疾患で、さまざまな原因による脱毛が見られます。

原因は外因性と内因性に分けられ、外因性は栄養の問題、寄生虫や細菌などの感染、外傷など、内因性は遺伝、他の内科疾患の結果によるもの、内分泌疾患(甲状腺、成長ホルモンなど)、腫瘍などがあげられます。

今回はシマリスに多い、皮膚病の種類と原因や治療法について解説していきます。

細菌性皮膚炎

ケージ網の先端で引っ掛けたり、ケンカによる咬傷などからの感染で起こります。

ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、パレツレラ菌などが原因菌となります。

リスは体に傷や痛み、かゆみがあるとその部分を気にして執拗に舐めたり、かじってしまうことがあります。

細菌性皮膚炎自体は軽症でも、場合によっては傷が悪化し自咬する悪循環を引き起こすことがあります。

また、小さな傷でも細菌感染から化膿し、皮下膿瘍を起こすことがあります。

膿瘍になった場合、抗生剤の投与と必要であれば切開し排膿します。

症状

脱毛、皮膚が赤くなり、重度になると湿ってただれ、広範囲に急速に広がります。

治療

傷を洗浄、乾燥させ、抗生剤を経口投与します。

通常皮膚には軟膏を塗布しません。

予防

ケージやケージ内に置く飼育グッズ(回し車や巣箱など)は、リスが実際に使う前に、引っかかる部分などががないか点検します。

ケンカを避けるためにも、単独飼育してください。

また衛生的な環境を心がけましょう。

頬袋の膿瘍

頬袋の内側は非常にデリケートなので、尖ったものを入れることで傷がつき、感染して膿瘍ができることがあります。

腫れていても、餌を隠しているのと間違えてしまうことがあるので、注意が必要です(普通、いつまでも頬袋に餌を入れたままにはしていません)。

膿瘍から排出された膿を飲み込んでしまうと問題ですから、おかしいと思ったら動物病院で診てもらい、外部から膿を排出、洗浄してもらいましょう。

股端性皮膚炎

床材が不衛生だと、四股の股端(手足)に症状が似られる股端性皮膚炎が起こります。

細菌感染(ブドウ球菌が最も多い)や、細菌の感染によります。

四股端の感染性疾患は自校症につながりやすいので、注意が必要です。

症状

脱毛、赤くなる、炎症、びらんなど。

慢性になると色素沈着が見られます。

治療

抗生物質や抗真菌剤を投与します。

予防

環境を改善しましょう。

適切な床材を使い、衛生的に保ちます。

内分泌性皮膚炎

飼育環境の温度や湿度、日照時間、餌の不適切などが原因でホルモンバランスが悪化し、脱毛が見られます。

バランスが崩れると脱毛を伴う疾患を起こす可能性があるホルモンには、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモン性ホルモンがあります。

リスのような季節性繁殖動物は、季節の変化(温度や日照時間の変化)に敏感です。

日照時間の変化は、松果腺ホルモンの放出をコントロールしています。

明るい時間が減ると放出が増大し、性ホルモン濃度が低下します。

光周期の変化に関連するホルモンの放出異常が、季節性の側腹部脱毛えお起こすことがあります。

適切な治療をしても、換毛期やホルモンバランスが変化する時期(繁殖期)を迎えないと、毛が生えてこないことがあります。

症状

脇腹や尾、お尻、四股などに、左右対称に広がる境界のはっきりした脱毛や薄毛が見られます。

かゆみや炎症は、多くの場合見られません。

治療

飼育環境を自然の環境に近づけましょう。

状況によって栄養剤、ホルモン剤を投与します。

予防

野生のリスは、夜明けから日没までを活動時間としています。

飼育下でも、日の出ている時間は明るくし、夜は暗くするようにします。

皮膚糸状菌症

白癬菌、小胞子菌、表皮菌の感染による疾患で、リスの場合に多いのは毛白癬菌です。

真菌には土壌を好むもの、人を好むもの、動物を好むものがありますが、白癬菌は好獣性菌です。

皮膚の免疫機能低下も関与しています。

保菌していても無症状なことが多いのですが、不適切な環境、栄養バランスの悪さ、ストレスなどの免疫低下が引き金となって発症します。

感染を調べるには、動物から被毛を取り、直接顕微鏡で検査・培養検査します。

人獣共通感染症なので注意しましょう。

症状

脱毛(境界がはっきりしている)、色素沈着、赤いリング状の斑点、皮膚の乾燥したフケなどが、四股端や顔、広がると全身に見られます。

かゆがることがあります。

治療

抗真菌剤を投与します。

広く症状が見られる場合には、薬浴も必要です。

予防

飼育環境を衛生的に管理しましょう。

新たな個体を導入するときには、検疫期間を設けてください。

ストレスの少ない環境での飼育を心がけましょう。

どんな環境かは以下の記事を参考にしてください。

ペットとしてリスを飼う事をおすすめしない理由

2018.01.16

人への感染を防ぐため、動物の世話をした後はよく手を洗ってください。

人への感染が見られて場合は、すぐに皮膚科へ行ってください。

アレルギー性皮膚炎

アレルゲン(アレルギーの原因)となる物質の吸引、接触(巣材など)、餌など様々な原因がアレルギーを起こします。

針葉樹のウッドチップは揮発性があり、皮膚や被毛にアレルギー症状が出るだけでなく、呼吸器疾患の原因ともなります。

また、栄養の偏りや、内臓の代謝敵な要因が関与している場合もあります。

症状

腹部を中心に、広い範囲で皮膚が赤くなる、脱毛、かゆみ

治療

アレルゲンのリスの飼育環境から取り除きます。

抗アレルギー剤を投与します。

予防

リスの周辺には、天然素材のもの、安全性が高いとされているものを使用するようにしましょう。

外部寄生虫

繁殖場から、外部寄生虫が寄生している状態で購入してしまうことがあります。

購入したらすぐに病院へ健康チェックをオススメします。

ノミ

ノミは成虫だけが動物に寄生し、卵、幼虫、蛹の期間は環境で過ごします。

成虫は動物に体を離れて生息できませんが、動物の体からノミがいなくなっても、床材、絨毯などに卵、幼虫、蛹で生息しているので、治療はすぐに終えず継続してください。

普通、三週間がノミの生活環です。

症状

ノミが皮膚を指すときの唾液により、アレルギー症状が起こることもあります。

ひどいかゆみ、脱毛、乾燥したフケが見られます。

症状を見せない場合も、黒い小さなノミの糞が見られることがあります。

治療

駆除薬を投与します。

猫に使用できる薬剤で、リスに使用できるものがありますが、必ず動物病院で治療してください。

予防

飼育環境を衛生的に維持します。

屋外に出る動物との接触に注意します。

ダニ

ヒゼンダニやズツキダニ、カイセンダニなどが寄生します。

ダニが寄生している動物と接触するか、床敷きなどに落ちたものから感染します。

ノミと異なり、ダニは宿主から離れると死亡します。

ダニの生活環は一般に2〜3週間です。

ダニの卵に対しては薬剤の効果がないので、治療は長いスパンで考えましょう。

体調を崩していたり、高齢、子供や、ストレスがあると二次感染が進行します。

症状

ヒゼンダニは、胴体や四股の脱毛、ひどいかゆみえを起こします。

重度の掻き傷からの二次感染を起こすことがあります。

ズツキダニの寄生は軽度で、多くは無症状です。

治療

ダニの生活環を断つように殺ダニ剤を外用したり、駆虫薬を連続投与します。

予防

ノミと同様

尾抜け

尾には皮下組織(皮膚と筋肉の間にある結合組織)が乏しいため、尾をつかむと尾の皮膚が抜けてしまい、尾椎(尾の骨)や筋肉が吐出してしまいます。

尾の皮膚は抜けると上皮化しません(皮膚が再生しない)。

皮膚が抜けず、尾が途中で切れてしまうこともあります。

尾はシマリスの保定には使えません。

保定の失敗や、逃げそうになったときに慌てて尾を掴まないようにしましょう。

また、尾はストレスのあるリスが自校してしまうことが多い場所です。

尾に傷などがありとかじり、悪化させることもあります。

ケンカも尾抜けの原因となります。

症状

尾椎や筋肉の露出、出血はほとんどありません。

治療

感染の心配はあれば抗生物質を投与します。

そのままにしておくと、乾燥して脱落することが多いのですが、皮膚が残っている部分で切断という方法もあります。

予防

尾を掴まないようにしましょう。

人が尾を踏んでしまう危険があるので、室内で遊ばせている場合は十分に注意します。

乳腺炎

乳腺に起こる細菌感染で、多くはブドウ球菌や連鎖球菌、大腸菌の感染が原因です。

通常は授乳中に発症することが多いのですが、性ホルモンのバランスが崩れることなどが原因となって、授乳中ではないときに起こることもあります。

症状

乳腺が腫れる、赤くなる、熱を持つ、触ると痛みがある、食欲不振。

血や膿が混ざった乳汁が出る。

多くの場合、外陰部の腫張も併発します。

治療

授乳中でなければ抗生物質を投与します。

性ホルモンの均衝をはかります(日照時間は長く、温度はあげない)。

予防

日照時間や温度など適切に維持しましょう。

まとめ

シマリスの病気について、ネット上では情報が少ないため、今回は皮膚病にしぼってお伝えしました。

シマリスはストレスにとても敏感な生き物で、あたゆる皮膚病にもストレスは関わってきます。

シマリスにとってベストな生活環境を作り、清潔を保つことがシマリスの皮膚の健康につながります。

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