猫の飼い主さん必見!寒くなったら気をつけたいこと

猫種にもよりますが、多くの猫たちは寒さに弱く、春夏とは違う行動をします。

体調も崩しやすい時期ですので、寒くなったら愛猫が快適に健康に過ごせるように気をつけておきたいことを今回はいくつかご紹介します。

飲水量が減る

もともと猫はあまり水分を摂らない動物ではありますが、涼しくなるとより飲水量が減ってきます。

飲水量が減るとトイレの回数も減ります。

そうなると、気をつけたいのが「膀胱炎」や「尿石症」という病気です。

なかなか症状に気が付きにくく、大きな症状が出た時には悪化していることも少なくありません。

重症化すると命の危険もある病気なので、飼い主さんは以下のようなことを特に気をつけて観察してください。

☑ 水を飲めているか

☑ トイレに行けているか

☑ おしっこの量が少なくないか

☑ おしっこに血が混じっていないか

おしっこの異常を感じた際には早めに受診しましょう。

猫がかかりやすい膀胱炎【原因・症状・対策など】

2021.04.16

猫の身近な病気【尿石症】

2018.10.04

常に新鮮な水が飲める

猫の水飲み場は、飼育数+1は必要だといわれています。

常に新鮮で清潔な水を用意してあげましょう。自動給水機などもいいですね。

寒い時期は、廊下など寒い場所に水飲み場があると気温差を嫌がって飲みに行きません。

快適な室温で飲める場所に設置しましょう。

水分の多い食事

水分は水だけではなく食事からも摂取できます。

なかなか喉が渇きにくい季節なので飲水量を増やすことは難しいですが、食事で工夫すると水分量を増やすことは難しくないかもしれません。

ウェットタイプにしてみたり、ドライフード+水分の多い野菜などで意識して水分摂取量を増やしてみましょう。

快適に排泄できるトイレ

水飲み場同様に、トイレも寒い場所に設置しないようにしましょう。

繊細で清潔好きな猫は、トイレが少し汚れているだけでも排泄をしないこともあります。

トイレの数も飼育数+1は必要でしょう。

おしっこの異常がないかもチェックしてください。

食欲が増える

人間と同じように「食欲の秋」というくらい秋から冬にかけて猫の食欲が増えることあります。

寒い時期に体温を維持するため多くのエネルギーが必要になります。そのため本能で脂肪を蓄えようとしているのです。

食事量は変えない

飼い猫であれば暖房が入った快適な空間で冬を越せるので、この時期だからと食事量やおやつの量を増やす必要はありません。

愛猫からのおねだりが増えるかもしれませんが、与えすぎは肥満にも繋がりますので気をつけましょう。

猫ちゃんが満足いくように、カロリーの低いおやつに変えて回数を増やしたりと工夫してもいいですね。

猫の肥満【肥満度チェック・肥満のリスク・原因】

2020.11.27

睡眠時間が増える

冬は一日中寝ているという猫ちゃんも多いと思います。

これも本能です。体温維持でエネルギーが必要なので省エネ生活になります。できるけ体力も温存しておきたいので睡眠時間が増えるのです。

段ボールやハウスなどの囲われた空間の中で丸まって寝ることが多いですが、邪魔せずに静かに寝かせてあげましょう。

日中は外からの日差しが入り、ひなたぼっこしながらのお昼寝も多くなる時期です。

朝晩は冷えるので、暖かく寝られるように寒さ対策をしてあげて下さい。

【2021年版】犬猫用あったか秋冬ベッド人気8選

2021.10.01

運動量が減る

寒い冬を越すために多くの脂肪を蓄えて、エネルギーを消費しないようにしているので運動量も減ります。

リラックスしている時に無理矢理運動させる必要はありませんが、飼い主さんがコミュニケーションを取りながら遊んであげる時間を増やしてあげるといいですね。

キャットタワーや自動で遊べるオモチャなどで、猫が自分のペースで遊びながら体を動かせるような環境があると自然と運動量が増えるかもしれません。

暖房器具による事故、ケガ

暖房をつけると待ってましたとばかりに猫ちゃんが温まりに来ますね。

この時期には特に暖房器具による火傷などが一気に増えるそうです。

毛に覆われている猫は熱を皮膚で感じるのに時間がかかるので、猫自身もあまり気づかないことが多いのです。

様々な暖房器具がありますが、特にストーブには注意しましょう。

近づきすぎて毛が焦げてしまったり、熱い部分に触れてしまって火傷するなどの危険が高いです。

また、こたつやホットカーペットなどでも長時間同じ場所を温め続けることで「低温やけど」を負うことがあります。

事故、ケガの対策

ストーブに近づきすぎないような対策としては、柵やゲートなどを設置して愛猫を守りましょう。

柵も不安定な状態に置くと、倒れたりして他のケガにも繋がりますので、転倒しないような設置の仕方が必要です。

低温やけどの対策としては、

☑ 設定温度の確認

☑長時間同じ場所にいる場合は、抱っこしてでも一度違う場所に移動させる

☑こたつは布団を定期的に上げて中の温度を一度下げる

☑直接ペットヒーターに触れないように、ヒーターの上にクッションや毛布など重ねて使用する

低温やけどは飼い主さんも気が付かないことが多いため、頻繁にブラッシングをするなどして皮膚のチェックをしましょう。

暖房器具に要注意!猫の低温やけど【症状・予防対策】

2020.01.31

愛猫が元気に冬を乗り越えるために

「猫はこたつで丸くなる♪」という歌があるくらい、冬の猫はあまり動かず丸くなって寝ているイメージのままですね。

野生の猫が冬を乗り超えるための本能でした。

飼い猫といえどもその本能は残ったままですが、実際に「気温差」というのは猫に大きな負担をかけます。

季節か変わる気温の変化や部屋によっての温度差などもストレスになるといいます。

「寒いからよく寝てるね」と温かく見守ってあげることも大事ですが、実は本当に体調が悪い、何かの病気だったという可能性もあります。

愛猫がいつもと違うと感じた際は早めに受診して下さい。

人肌恋しい時期だからこそ、いつもより近寄って甘えてくる猫は可愛いですよね。たくさんコミュニケーションを取りながら、楽しく元気に冬を乗り越えたいですね。

 

この記事が気に入ったらシェアしよう!