ふるさと納税で「犬の殺処分ゼロ」の支援

故郷や応援したい自治体に寄付ができる「ふるさと納税」。ふるさと納税の寄付金は税金の還付・控除が受けられ、利用する人も年々増加しています。

返礼品の種類もとても多く、選ぶのも楽しいですよね。

このふるさと納税で、犬の殺処分ゼロの活動を支援することが出来るのをご存知ですか。

もちろん魅力的な返礼品もあります。

是非この機会に、犬の命を救える支援がふるさと納税でできることを一人でも多くの人に知ってもらえると嬉しいです。

犬の殺処分の現実

殺処分の取り組みがさまざま行われ、徐々に殺処分の数が減少していますが、2019年の国内の犬の殺処分数は5,635。

毎日15頭以上もの犬が処分されていることになります。

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殺処分ゼロを目指す取り組み

殺処分をなくすために活動しているさまざまな自治体、団体があります。

その中でも、特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパンが立ち上げた「ピースワンコ・プロジェクト」をご紹介します。

2012年に広島県神石高原町から誕生しました。広島県は前年度の犬猫殺処分数が全国ワーストを記録しました。

2016年4月にから広島県の殺処分対象犬を全て引き取るという活動がスタートしたのです。

引き取った多くの犬は訓練され、里親へ譲渡、災害救助犬やセラピー犬などの育成なども行っています。

しかし、譲渡が難しい野犬や噛み犬や気性難犬、老犬や病気の犬なども多くいますが、全ての犬の最期まで面倒をみるために現在はシェルターで約2600頭の犬たちが暮らしています。

他にも、飼い主の意識啓発や繁殖の抑制、他の活動団体への助成などにも取り組んでいます。

殺処分数全国ワーストの広島県が殺処分ゼロを実現し、現在も継続されているのです。

さらには、広島だけでなく日本全国から殺処分という制度がなくなるまで、どんな犬も決して見捨てることなく「命を守る」活動をし続けていくそうです。

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継続させる難しさ

ピースワンコ・プロジェクトの活動で2021年9月までに2,900頭以上の犬が里親に譲渡できました。

しかし、まだまだ2,600頭の犬が暮らしており、健康を維持するために衛生的な環境、栄養のあるごはん、トレーニングなどを継続させるのには莫大な資金もかかります。

獣医師を含む100人を超える専属スタッフの人件費、広島県外にも譲渡センターを作り、運営にかかる費用は年間約10億円だそうです。

ふるさと納税での支援

ふるさと納税を広島県神石高原町にすることで、ピースワンコ・プロジェクトの活動資金援助ができ、殺処分ゼロの活動に協力できるのです。

殺処分ゼロを目指す活動を支援できる

ふるさと納税による寄附は、殺処分対象犬の保護・譲渡活動、犬舎の建築・維持費、犬のフード・医療費などの他、災害救助犬、セラピー犬の育成、「殺処分ゼロ」を全国へ広げる活動等に役立てられます。

広島県神石高原町の特産品等が届く

ピースウィンズ・ジャパンへふるさと納税で寄附をすると、神石高原米の新米や素材にこだわったデザート類、地元の食材を使い手作りで調理されたレトルトカレーセットなど、神石高原町ならではの様々なお礼の品が選ぶことができます。

他にも、保護犬の命名権、犬が暮らす個室の部屋名&プレート、返礼品の代わりに保護犬へドッグフードをプレゼントなどもあります。

ふるさと納税は簡単便利

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」から簡単に申込むことができます。

ふるさと納税をすると、2000円を超える寄附額については、所得税や住民税が軽減されることで手元に戻ってきます。サイト上で申込と同時に寄附ができるため便利です。

ふるさと納税の手続き

ピースワンコ・ジャパンのHPから詳しい活動内容を知ることができます。

広島県神石高原町×ピースウィンズ・ジャパンへのふるさと納税の手続きはこちらから簡単にできます→ふるさと納税

ふるさと納税で殺処分ゼロの支援を

全国のペットの殺処分問題は徐々に認知され、さまざまな方法で処分数は減少しています。しかし、まだまだたくさんの犬や猫の命が人間の手によって落とされていくのも事実です。

広島県も殺処分ゼロを継続していますが、保護犬がゼロなわけではありません。保護しても保護しても現在も多くの犬たちが愛護センターへ運ばれてくるそうです。

悪徳な繁殖業者や無責任な飼い主がなくならないのも大きな問題です。

このような活動が停止されてしまうと、また多くの行き場のない犬たちが処分されてしまいます。

私たちが今できる支援のひとつとして「ふるさと納税」という手段を今回ご紹介しましたが、ふるさと納税以外にも寄付は受け付けています。

私たちが住んでいる日本が殺処分ゼロの国になることを願って…支援できるさまざまな方法が広まるといいですね。

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