老犬の【床ずれ・前進・におい・夜鳴き】の原因と解決方法

今回は老犬と生活との暮らしの中で、困ったことの原因と解決策をまとめました。

✔床ずれ
✔ぶつかるまで前進する
✔老犬が暑がる、寒がる
✔夜鳴きする
✔部屋のにおいが気になる

該当することがあれば、最後まで読んでみて下さると嬉しいです。

床ずれとは

床ずれとは、皮膚の一部が血行障害を起こした状態のことです。

同じ体勢のまま長時間寝続けると、カラダの重みによって血流が悪くなり、床ずれを起こすのです。

床ずれは、寝床に触れている部分の毛が折れたり薄くなることから始まり、すぐに進行します。

症状によって適切な治療が必要になるので、床ずれの兆候を見つけたら、早めに獣医師に相談しましょう。

床ずれの進行度

✔寝床にあたる部分の毛が、折れたり薄くなったりする
✔毛がすれた部分の皮膚が、赤みを帯びてくる
✔赤くなっていた皮膚が白くなり、水ぶくれができる
✔水ぶくれが破裂し、患部が壊死する

床ずれを防ぐ方法

同じ体勢で長時間寝ていると、犬も人間と同じように床ずれになりやすいです。

愛犬が寝たきりになったら、まずは床ずれを防ぐために、心地よい寝床を準備してあげましょう。

高評価な床ずれマット↓

寝床は、皮膚への圧迫が数内、柔らかな素材を選ぶのがポイントです。

これなら寝返りの回数を減らせるので、飼い主の負担も軽減でき、また通気性や丸洗いできるかも確認したほうがいいです。

床ずれはすぐに悪化してしまうので、適切な治療と家庭でのケアを行い、進行を食い止めることが大切です。

寝たきりになたら床ずれの予防を第一に

カラダを動かすことができずに、寝たきりになってしまったら、まずは床ずれの予防を第一に考えましょう。

寝床は皮膚への圧迫が少なく、柔らかい素材を用意しましょう。

清潔に保つためには、丸洗いのできる素材がおすすめです。

ただし、床ずれができにくい寝床であっても油断は禁物です。

時々は寝返りを打たせて、体勢を変えることを忘れずにしましょう。

床ずれができてしまった場合はドーナツ枕を

床ずれができたら、患部の血行をよくする工夫が必要です。

患部が真ん中の穴の部分にくるようにドーナツ枕を置き、患部を寝床から浮かせましょう。

ドーナツ枕は患部の保護に便利なアイテムで、血流がよくなり進行を押さえられます。

またドーナツ枕は床ずれの予防にも効果的で、床ずれのできやすい部位の下に置き、皮膚を寝床から浮かせて、圧迫を取り除きましょう。

床ずれができやすい部位
床ずれは足首やかかとなど、骨の出ている部位にできやすく、頬、肩、腰など、床とすれてしまう部分にも多い。
皮膚への圧迫が分散するように、ドーナツ枕などを使って対処しましょう。

床ずれを防止する寝返り方法

覚えてきおきたいのが、正しい寝返りの方法です。

柔らかい寝床を用意しても、寝返りは不可欠。

犬にも飼い主にも負担の少ない方法をマスターしましょう。

  1. 犬の肩と腰の下に手を入れて、カラダを抱き上げる。

  2. 犬のお尻を一度飼い主の膝の上にのせてから、後ろ足が開かないように手で押さえます。
  3. 犬のお尻を寝床に置いたら、寝ていた方と反対向きにそっと寝かせます。
    お尻をつけないと、バランスを崩すので注意です。

  4. 圧迫されている部分はないか、確認します。左右の前足と後ろ脚の重なりなども見ます。

自宅でできる床ずれの治療法

床ずれの治療は、患部を清潔に保つことが第一です。

患部の汚れをぬるま湯できれいに取り除き、保湿クリームを塗ってラップを巻くといいです。

ラップが皮膚代わりになり、再生が早くなります。

おすすめの高齢犬用保湿スプレー↓

ぶつかるまで前進する

後退ができず前にしか進めないのは、痴呆による歩行障害が原因かもしれません。

一見かわいそうに思えますが、実は痴呆になるとリラックスする神経・迷走神経が優位になり、穏やかな気持ちになっています。

痴呆の犬にとっては前進するのは楽しいことなので、反対にやめさせようとすると、激しく嫌がり抵抗します。

犬も歩きたい欲求に応えるためには、円形サークルを用意しましょう。

これなら目を離した時も安心ですし、犬も思う存分歩けます。

ただし、入れっぱなしは厳禁です。

あくまでも目を離す時の対策と考え、普段は広い場所を歩かせましょう。

部屋のにおいが気になる

家の中で犬と暮らしていると、多少なりともにおいが気になるものです。

特に排出などの介助が必要な老犬が家の中にいると、においがこもりがち。

そんなときおすすめなのが、カンファペット除菌スプレーです。

老犬のカラダを拭いたり、寝床のベッドにふきかけたり、犬が舐めてもOK!手軽な消臭対策としておすすめ。

カラダのにおいが気になるなら、入浴するのが一番です↓

老犬が暑がる・寒がる

歳を取るにつれて、犬は体温を調節する機能が低下していきます。

生活環境の温度管理には、気をつけましょう。

犬はもともと暑さが苦手ですが、高齢になるとさらに暑さに弱くなるので、夏場はエアコンの利いた涼しい部屋で過ごさせましょう。

循環器の病気を持つ犬は、涼しい部屋から急に暑い屋外に出ると心臓や肺に負担がかかるので、寒暖の差に注意し、湿度が高い除湯体もよくありません。

冬は毛布やホットカーペットなどで寒さ対策をし、寝たきりの犬は、ホットカーペットによる低音やけどに注意しましょう。

POINT

✔室温は23度前後に設定する
✔ホットカーペットや床暖房を使っている場合、自由に行き来できるように他にも寝床を用意
✔寝たきりの犬にホットカーペットは使用しない

老犬が夜鳴きをする

老犬になって夜鳴きをするようになったら、まずは鳴く理由を考えましょう。

カラダに痛みを感じていたり、寝床がカラダに合わなかったりと、飼い主に何かを訴えているのかもしれません。

もしくは不安な気持ちが原因で鳴いていることもあるし、認知障害の1つかもしれません。

痛みや不満・不安から鳴いているなら、その原因を取り除き、犬が安心して眠れる状態を作ってあげましょう。

夜鳴きをやめさせる方法

昼は起きて夜は眠るように、体内時計を整えることです。

体内時計は日光に当たることでリセットされるので、散歩の途中に公園に寄るのもいいですし、寝たきりなら窓際に寝かせるでもいいです。

五感が刺激される日光浴は、いい刺激になるはずです。

日光浴の効果

夜鳴きを防ぐには、体内時計を整えて、夜は寝る犬にすることが一番です。

そこでおすすめなのが、日光浴です。

太陽の光に当たると、メラトニンと呼ばれるホルモンが分泌されて、体内時計がリセットされ、夜は自然と眠くなります。

他にも、日光浴には五感を刺激することにより、脳を活性化する効果も期待できます。

日光浴の注意点

老犬は体温のコントロールがうまくできないので、飼い主がきちんと見てあげましょう。

夏は体温が上がりすぎないように、日陰があって風通しのいい場所を選ぶこと。

犬と飼い主は、地面からの高さが違うので、ふく射熱で暑すぎないか、必ず犬のいる高さに手を置いて確かめます。

反対に、冬はカラダの冷えに注意しましょう。

ひなたを選び洋服を着せるなどの防寒対策を取るといいです。

まとめ

✔床ずれ
→ドーナツ枕と、介護犬用マットを使用する

✔ぶつかるまで前進する
→丸いサークルを使用する

✔老犬が暑がる、寒がる
→夏は23度の室温、湿度にも気をつける

✔夜鳴きする
→日光浴させる

✔部屋のにおいが気になる
→カンファペットスプレーがおすすめ

以上でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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