ワンちゃんによって、食に対する興味も、食べる量も全然違いますよね。
我が家の愛犬は、食べるの大好き!「ごはん」「おやつ」「たべる」の言葉を聞いただけで飛んできます。。
食べる早さも勢いも、ものすごく早くて心配になります。
しかし、一方で、全然食べてくれないと悩んでいる飼い主さんも多いですよね。
フードが合ってないのか、どこか体調が悪いのか、ガツガツ食べてくれる日がくるのか、少ししか食べていないのに体は大丈夫なのか…不安になりますね。
そこで、今回は全然ごはんを食べてくれない理由、改善法をご紹介します。
少しでも食欲が出てくれるきっかけになってくれると嬉しいです。
考えられる原因
食が細い
もともと食が細い子もいます。
犬種ではチワワ、ポメラニアン、トイプードル、パピヨン、ヨークシャーテリア、ペキニーズなどの小型犬に多く見られるようです。
食が細くても、しっかりと育っていて健康に問題なければ、その子の適量なのかもしれません。
栄養価の高いドッグフードを選ぶと、量が少なくても、必要な栄養が摂取しやすくなります。
獣医さんに、ごはんの量と愛犬の健康や発達に問題ないかを相談してみましょう。
子犬
子犬の場合、食にムラがあることは少なくないようです。
生後6ヶ月前後になるとある程度ワンちゃんも成長し、それまで成長に必要だった栄養量がいらなくなるので、食欲が減ったように思えることもあります。
もっと小さな生後4~5ヶ月以前の子犬はたっぷり食べて栄養を摂る時期なので、食べない場合は、ごはんのふやかし方が足りなかったり、食事の時間を工夫したりする必要がありそうです。
毎日の体重や、うんちの状態もチェックしましょう。体重の減りや、軟便は受診しましょう。
しっかりと食べないといけない成長期に、食べられない場合は獣医さんに相談した方がいいですね。
また、子犬の時に食べないと低血糖にもなりやすくなりますので、早めに対策が必要です。
老犬
犬もシニア期に入る、人間同様に食は細くなります。
消化もしにくくなり、代謝も遅くなってきます。
運動量も減ってくるので、以前のようなエネルギーが必要なくなってくるのです。
成犬用のフードを若い時と同じ量与えていると、胸やけを起こしたり、肥満にもなりやすくなります。
シニア用フードもたくさんあるので、年齢に合ったフード選びをしましょう。
また、フードが固くて噛めない場合もあります。ふやかしたり、ウェットタイプにしてみてもいいかもしれません。
ただの老化だと思っていても、病気の可能性もあります。よく様子をみて、異変を感じるようなら受診しましょう。
ドッグフードの好み
犬も美味しくないフードには食欲がわきません。
犬の美味しさの判断は、味、におい、食感です。
一度与えて完食したなら、嫌いではないでしょう。好みではないと、途中で食べるのをやめたり、においを嗅いで食べないといった行動をします。
脂肪分が少ないフードなどは、美味しいと感じない犬が多いようです。
また、今まで食べていたフードから新しいフードに変えたら食べなるという話はよく聞きますね。
フードの切り替えは一気に行わないことが大切です。
いつも食べているフードに新しいフードを少しずつ混ぜて、数日かけて新しいフードの割合を増やして切り替えていくと、愛犬も違和感なく新しいフードに慣れていくでしょう。
他にもらえる美味しい食べ物
この理由が圧倒的に多いようです。
ほとんどが犬のせいではなく、飼い主さんの行動で起きてしまう問題です。
- ごはんを全然食べてくれないので、食べてくれるおやつを沢山与えてしまう。
- 食べてくれないごはんの上に、トッピングとして違う物を乗せてあげたら、トッピングだけを食べてしまう。
- 人間が食べているものをあげてしまう。
上記のことを行うと、犬は「ごはんを食べなければ、美味しいものがもらえる」と学びます。
フード以外のものならしっかり食べるようであれば、食欲はあるので、お腹が空けばフードを食べるようになります。
体調が悪そうでなければ、フードを食べなくても変わりの物を与えるのはやめましょう。
運動量
犬も動かないとお腹が空きません。
1日の運動量を増やすと、ごはんをしっかり食べるようになる子も少なくありません。
愛犬が元気なのであれば、散歩の時間を少し長くしてみたり、一緒に遊ぶ時間を増やしてみて下さい。
疲れすぎると、食欲が低下することもあるので、徐々に様子を見ながら行いましょう。
ストレス
犬もストレスを抱えると、ごはんを食べなくなることがあります。
犬が感じるストレスは様々ですが、以下のようなことが原因になっている場合が多いようです。
- 長時間の留守番
- 飼い主さんに構ってもらえない
- 引っ越しやペットホテルなどいつもの環境と違う
- 寝床やトイレが汚れている
- 運動不足など
ストレスは、食欲以外にも病気や精神不安など大きく影響してきます。
飼い主さんが、ストレスを与えない、溜めない、発散させる工夫をしてあげましょう。
口内トラブル
口の中の異変で、食べなくなっていることもあります。
口内炎や歯肉炎、歯周病、のどの炎症、口腔内腫瘍などが考えられます。
食べにくそうにしていたり、全くフードを食べない場合もあります。
合わせて、口臭、よだれなどの症状も出ていることもあるようなので、愛犬の様子をよく観察してみて下さい。
病気
一番気になるのが病気ですよね。
ごはんを食べない以外に、気になる症状がないかがポイントになります。
- 元気がない
- おやつも食べない
- 水も飲まない
- 嘔吐、下痢
- 発熱
- 震え
このような症状も出ている場合は早めに受診しましょう。
改善方法
体調不良や病気ではない場合の改善方法です。
少しでも体調がおかしいと思えば、動物病院で診てもらって下さい。
フードの量、あげる時間、回数
朝は食べないけど、夜は食べるという子も多いみたいです。
元々、犬は夜行性動物なので、朝より夜の方が食欲があるのも不思議ではないですね。
その場合は、1日分のフード量は変えずに、朝は少なめにして夜多めにしてもいいでしょう。
また試しに、食事の回数を1回にしてみるのもいいかもしれません。
お腹が空きますし、1度に食べてくれる可能性も高くなります。
食べないフードは片付ける
全然食べてくれないとお腹が空いちゃうかもしれない、後でお腹が空いた時に食べれくれるかもしれないと、置きっぱなしにしていませんか。
常に置いておくと、食欲も湧きません。衛生的にもよくありませんね。
一口も食べていなくても、半分残していても、ごはんをあげてから20分ほどで片付けて下さい。
そして、次の食事の時間にまた新しいごはんを出してあげて、食べても食べなくても20分したら片付ける。の繰り返しです。
途中でおやつや他のものをあげてしまうと、お腹が空かなくなるので、あげるのは我慢です。
トッピングに頼らない
トッピングに頼ってしまうと、トッピングがないフードは食べなくなったり、トッピングだけを食べてしまいます。
もし使用する場合は、上にかけたり乗せたりするだけではなく、フードによく混ぜてから与えて下さい。
また、トッピングにもカロリーがあります。その分、フード量を調節しないと肥満の原因になってしまうのでご注意を。
ドッグフードを魅力的に
フードを変えなくても、食べてくれるかもしれない方法です。
香りを出す
フードの香りをより出すために、ぬるま湯でふやかしたり、フードにドライヤーの温風を当てます。
食器やフードが熱くなりすぎないように注意して下さい。人肌くらいの温度が目安です。
フードになじみやすいトッピング
トッピングに依存してしまうと、トッピングなしでは食べられなくなってしまいますが、フードを食べるきっかけになるように上手に使っていきましょう。
フードに絡まりやすかったり混ぜやすいトッピングを少量入れてみましょう。
また、ヨーグルトもおすすめです。(アレルギーではないワンちゃんであれば。)
美味しく食べて元気なドッグライフを
少食の理由は色々ありましたね。
まずは体調不良や病気ではないかを見極めることが一番大事だと思います。
熱中症やケガなどでも食欲がなくなります。
少しでも心配な症状があれば、受診して下さい。食欲不振は様々な病気の症状にもあらわれますし、初期症状の場合もあります。
また、他の症状がない場合でも、2~3日ごはんを全然食べなければ受診して下さい。
ごはんをなかなか食べてくれないと飼い主さんは心配ですよね、食べてくれるものなら何でもあげてしまいたくなる気持ちはとても分かります。
しかし、ワンちゃんも賢いんですね。美味しいものが出てくるなら、そちらを食べたくなってしまいます。
ドッグフードには計算された栄養バランスの整った食事になっています。
愛犬がこれから栄養バランスの取れたフードをバクバク美味しく食べてくれる方がずっと健康的ですよね。
「フードを食べなかったら、お腹は空くし美味しいものも出てこない。出された時に食べるぞ~」とワンちゃん自身が感じられるようになって、美味しく食べてくれるといいですね。
愛犬がどうして食べないかの理由が分かると改善方法が見えてきます。
普段の様子をよく観察して、この理由だ!と決めつけずに、探っていってほしいと思います。