柴犬の飼育方法
柴犬は日本人である私たちにとっては馴染みのある犬種ですが、信頼できると感じた主人には非常に忠実で、賢いです。
幼犬の時にかわいいからと甘やかしてしまうと、手に負えない問題犬となってしまいます。
そのため、幼犬の時からの躾が最も大切になります。
柴犬は猟犬として活躍していたので、近年室内飼することが多くなったことから運動不足によるストレスで問題行動を起こしたり、吠えたりすることがあります。
十分な散歩やドッグランで思い切り走らせてあげるようにしましょう。
柴犬は特に換毛期になると抜け毛が多くなります。毎日のブラッシングをして清潔に保ちましょう。
幼犬の時に大切な躾方法
幼犬の時には柴犬に限らず、甘噛みをします。
この甘噛みを許してしまうと、成犬になったとき気に入らないことがあったり、自分よりも下と思っている家族に対しても本噛みするようになります。
こうなってしまうと触ることはおろか、ひどいときは近くを通ることもできなくなってしまうことがあり、子犬を迎えたら主従関係を家族一人一人がしっかり築くようにすることが大切です。
まずはボディタッチによる上下関係の構築をしましょう。
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2.特に犬は、口周りや足の先っぽに触られるのを嫌いますが、嫌がるところだからこそ慣らすことが必要です。
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3.マズルを優しく両手で包み込むようにしてから、顔の形に添って後ろ方向へ撫でていきます。
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4.これは、犬の口元へ手をさしのべたとき噛む行為をなくすことができます。
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5.足先へのタッチは、爪切りなどケアの時に役立ちます。
最初は嫌がるかもしれませんが、我慢させることが肝心で、こうした行動を毎日繰り返すことによって我慢をさせることを覚え、主従関係が成り立ちます。
散歩や食事の時間帯もきっちりと決めずに、飼い主の都にあわせランダムにすることによって、要求吠えを防ぐことができます。
幼犬の時にはかわいいが故、ついリビングで自由気ままに過ごさせている家庭がいますが、これも間違った躾です。
普段はハウスの中で過ごさせるようにして、遊んであげるときや躾の時など必要に応じてハウスから出すようにしましょう。
このタイミングは家族と話し合って、決めると良いと思います。
躾が進むにつれて、リビングで自由に過ごす時間を増やすようにすれば、わがままな成犬に育つこともなくなります。
最初はハウスに入れられるとギャン鳴きすると思いますが、ハウスにシーツを掛けて暗くしたり、周りが見えないようにするなど工夫して、飼い主の我慢どころでもあります。
甘噛みの対処法
私たち人間は、親に叱られたり兄弟、友達などから遊びや喧嘩を通じて殴ると痛いと言うことを学んで育ちます。
犬の場合も同じように教育や経験を通じて学んでいくのですが、その段階に到達する前に親や兄弟と引き離されてしまうことによって、噛んだら相手が痛いと言うことを学ぶ機会がありません。
犬が噛んで、飼い主が叱っているつもりでもそれは遊んでくれているとしか理解していない場合があります。
体罰も遊んでくれているか、恐怖にしか感じることができず、根本的に相手が痛くて悲しい思いをしていると言うことが通じないため、治すことができないのです。
犬が痛いと感じたとき、「キャン!」と鳴きます。これは意思表示で相手に痛いことを伝えているのです。
噛まれたら犬にも分かるように、ジェスチャーを交え大げさに悲しいという表現をすることが大切。
コマンドを決めておく
犬がイタズラなどをしてやめさせたいときのコマンドは、家族間であらかじめ決めておきましょう。
「NO!」「ダメ!」「いけない!」などの言葉です。
家族それぞれ違うコマンドを発すると、犬が戸惑い理解できません。
例えば、家族間で「ダメ!」と言うコマンドに決めたとして、「ダメよ」とか「ダメでしょ」「○○ちゃんダメ」など余計な言葉は挟まないことです。
特に名前を入れるのはNG!怒られるときに名前を入れることで、名前を呼ぶと怒られると認識してしまい、名前を呼んだときに来なくなってしまいます。
叱るときの声のトーンは低く、語気を強めてください。
柴犬は賢いので理解力があり、幼犬の時にこうしてしっかりと躾をすれば、自分よりも立場が上だと理解できるのです。
どんどん外に連れ出し十分な運動と、色々な人に撫でてもらったり、他の犬とも交流させてください。
そうすることによってストレスが解消され、成犬になっても問題行動を起こしたり、他人に噛みついたりしなくなります。
必要な運動量
柴犬は猟犬だったことから自由に野山を走り回っていたため、かなりの運動量が必要です。
1日に2回30分以上の散歩を心がけ、散歩の仕方にも変化を付けると良いです。
例えば、好きなだけドッグランで走らせたり、ボール遊びを交えたり、散歩の際一定の速度で歩くのではなく、早足で歩いたり時には走ったり、ゆっくりと臭いをかぎながら歩いたりと変化を付けます。
休みの日には一緒に山登りへ連れて行ったりするのもGood。逆に柴犬の中には散歩を嫌がる犬もいます。
いつも散歩を嫌がって歩かないようだと、運動不足になって肥満を招くこともありますので、少しずつでも距離を伸ばしたり、散歩に変化を加えたり、違う環境の所へ連れて行って歩かせるのもひとつの方法です。
柴犬の手入れ・ケア方法
柴犬の手入れは至ってシンプルで、毎日のブラッシングと適度な間隔でシャンプー、爪切り、耳掃除、肛門線絞りですみます。
柴犬は特に換毛期、驚くほどたくさんの毛が抜けます。
この抜け毛をブラッシングして取り除いてあげないと、部屋の中も毛玉がふわふわ漂って掃除も大変になりますし、何より皮膚疾患になりやすくなります。
柴犬は水を怖がる犬種でもありますので、シャンプーの時には暴れる可能性があります。
サロン費用
柴犬の手入れがすべて自宅でできるようなら特別サロンへ連れて行く必要はありません。
しかし、先にも述べたように柴犬は水に濡れることを嫌う傾向があるため、自宅でシャンプーできなかったり、爪切りができないなどのケースがあります。
そのような場合は、サロンへ連れて行けばセットでやってくれますので安心できます。
柴犬のトリミング費用は、お店によって多少異なりますがおよそ4,000~5,000円が相場です。
抜け毛処理ができていなくて、毛玉になっている場合は別料金が発生します。
柴犬の価格相場
赤茶 | 78,000~180,000円 |
黒 | 90,000~190,000円 |
白 | 98,000円~ |
胡麻 | 98,000円~ |
飼う場合はブリーダー、ペットショップ、里親?
ブリーダーの方が高く設定されていますが、ペットショップは、店内で子犬を展示して売るのが目的なので、子犬が産まれた環境や、親が健康な個体なのかなどを把握していません。
ブリーダーへ直接見に行けば、どのような環境で産まれ育ち、親の様子も見ることができるので先天的な病気を持っているかなどの情報も得やすくなります。
里親サイトの選択肢
里親施設では、様々な犬たちが新しい飼い主さんが迎えに来てくれるのを待ちわびています。
里親の施設にいる犬の殆どは成犬ですが、施設の管理者の方々から愛情を込めて管理され、新しい飼い主さんのところに引き取られてからもかわいがってもらえるように躾がされていることも多く、飼いやすいという利点があります。
特に、初めて犬を飼う方や、小さなお子さんがいる家庭、自分の年齢が気になりだした方にお勧めです。
幼犬の時は、イタズラや躾の面で苦労される方々も多く見かけますが、成犬の場合は既にその段階から卒業していることも多いので、とても飼いやすいと思います。
柴犬の里親募集サイトもありますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
1匹でも多くの犬たちが、自分だけを愛してくれる幸せな家庭に恵まれると嬉しいです。
ペットのおうち
http://www.pet-home.jp/dogs/cg_1060/
ジモティー
https://jmty.jp/all/pet-dog/g-1870
ペットの命
https://satooya.wancat.info/dog/shiba-inu
まとめ
日本国内にとどまらず、世界各国で人気の柴犬ですが、躾を間違えると問題行動を起こし、手が付けられない状態まで追い込まれることも希ではありません。
ですが、主従関係が確立すればとても甘えん坊で、かわいい一面を覗かしてくれるのが柴犬の魅力でもあります。
これから柴犬を飼ってみたいと思っている方や、既に飼っていているけど困ったと悩んでいる飼い主さんにもわかりやすく、躾の方法や、手入れ、病気についてまとめてみました。
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