猫も季節の変わり目に要注意!【原因・起きやすい症状など】

季節の変わり目は体調を崩しやすくなる時期ですね。人間と同じように猫も、この時期に不調を起こしやすいんです。

温度変化で体に負担がかかるのはもちろん、換毛期も影響し、元気がないな…いつもと違うな…と感じることもあるかもしれません。

今回は、季節の変わり目に起こりやすい症状や原因、不調を防ぐ対策などをご紹介します。

季節の変わり目に猫が不調になりやすい原因

気温差

季節が変われば気温も変化しますが、特に季節の変わり目は寒暖差が激しいことが体調を崩しやすい大きな原因のひとつとなります。

1日の中でも朝晩と昼間の温度変化が大きいですね。この温度差に対して体温を調節するにも体力を使います。

体力を消耗すると、免疫力も下がりやすくなるために体調を崩しやすくなります。アレルギーや持病がある猫も症状が悪化することもあります。

特に夏から秋にかけての時期は、夏の疲れも残っているため他の季節よりも不調が出やすい時期といえます。

「秋バテ」という言葉があるくらいだもんね。

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湿度差

温度差を同じように湿度の変化も大きくなります。

乾燥しやすい時期には乾燥肌になりやすく、湿度が高い時期はダニやカビが繁殖しやすく、どちらも皮膚トラブルが増えやすい時期になります。

自律神経

季節の変わり目には天候も崩れやすく、台風など気圧の変化が大きいと自律神経も乱れやすくなります。
 
また、春には環境の変化も重なりやすいため猫が大きなストレスを感じやすい時期だといわれています。

換毛期

季節の変わり目といえば、ちょうど換毛期の時期でもあります。

夏毛、冬毛に変わる換毛期には、抜けた毛を飲み込んで胃や腸の中で溜まってしまう「毛球症」でも色々な症状がでてきます。

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季節の変わり目に起きやすい症状

元気がない、食欲不振

なんとなく元気がない、食欲がないという症状は珍しくありません。

気温差による体温調節で体力を消耗して元気がなくなります。

食事をするのも体力を使うので、元気がないと必然的に食欲もおちてきます。食欲がおちるとさらに体力が低下して元気がなくなるという悪循環に。

また、このような症状は夏の疲れが残った秋バテでもみられます。

下痢、嘔吐

換毛期になりやすい「毛球症」やアレルギー、感染症などで下痢や嘔吐の症状がみられることが多いです。

季節の変わり目に起きやすい皮膚炎でも下痢や嘔吐の症状はあらわれます。また、秋から活発になるマダニに噛まれて感染症を起こしていることも。

他にも、夏の暑さで胃腸に負担がかかり弱ってしまい、下痢や嘔吐などを起こすこともあります。

尿の異常

猫の1日のおしっこの回数は2~3回です。

おしっこの回数や量がいつもより少ない、いつもより多い、匂いがきつい、トレイに入ってもおしっこが少ししか出ない…などの症状も、季節の変わり目にあらわれやすいです。

夏から涼しくなる秋、秋から寒くなる冬に特にみられることが多く、気温が下がると水分をあまりとらなくなり、膀胱炎や腎臓病や尿路結石などの病気を発症しやくなります。

キラキラしたおしっこが出た場合は、細かい結晶が含まれた尿路結石の可能性があります。

 

特に気をつけたい猫

このように季節の変わり目は不調になりやすいですが、体力がない子猫や高齢猫は特に気をつけてあげましょう。

また持病のある猫も症状が悪化しやすい時期です。いつも以上に愛猫の様子をチェックしましょう。

猫の不調を防ぐ対策

快適な環境

猫が過ごしやすい快適な温度、湿度を整えてあげましょう。

1日の気温差もあるため、時間帯によってエアコンなどの温度設定も変えるといいですね。

部屋の中でも涼しい場所、暖かい場所を作り、猫が自分で居心地がいい場所を選んでくつろげるようにしておくのもオススメです。

体調に合わせたフード

食欲がない場合は、ふやかしたり、ドライフードからウェットフードに変えたりなど変化を出すと食べてくれるかもしれません。

少し温めてみると匂いが強くなるので、食べてくれることも。

ふりかけや少量のおやつを混ぜてみるのも食欲が出るきっかけになることもあります。

水分摂取

常に水分をしっかりととれるように新鮮な水を準備しましょう。

水が飲める場所は1つではなく、いくつか用意しましょう。気分屋さんの猫は置いてある場所が気に入らないと飲まなくなることもあるといいます。

愛猫が飲みやすいような大きさのボウルや高さなども調整してあげましょう。冷たい水ではなく、ぬるい方が飲みやすい猫もいます。

また、水分をあまり摂取しない場合は、水分の含んだフードやおやつにしてもいいですね。

脱水は猫にとても危険なので、水分がとれない場合は受診した方がいいでしょう。

ブラッシング

季節の変わり目は換毛期でもあるので、普段より意識して丁寧なブラッシングをしてあげましょう。

ブラッシングすることで抜け毛を取り除き、毛づくろいした時に猫の口に入る毛の量を減らすことができます。毛球症予防にもなり、皮膚の健康も保てるので大切なお手入れです。

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病院で受診するか悩んだら…

病院嫌いの猫が多く、病院へ行くこと、診てもらうことが大きなストレスになることも珍しくないので、受診するかどうか飼い主さんも悩みますよね。

まず、猫がぐったりしている場合、息があがっている、呼吸が速い、身体が熱い場合は緊急性が高い症状です。

他にも下痢や嘔吐などの場合でも症状が激しいときには早めに見てもらうことをおすすめします。

動物病院に電話で症状を伝えてみてから、受診しに行ってもいいかもしれません。応急処置を教えてくれたり、病院側で処置の準備をして待っていてくれることもあるようです。

また、子猫や高齢猫、持病のある猫も早めの受診が安心です。

元気がないな…の場合は、食欲があって排尿排便が普段どおりであれば、2~3日様子を見てもいいという見解の獣医さんが多いようです。

 

季節の変わり目を上手に乗り越えよう

愛猫が元気に季節の変わり目も過ごせるように、温度湿度の管理や食事など快適な環境を整えてあげたいですね。

「いつもと違う」を早く気付いてあげられるように、日ごろのスキンシップや猫の様子をみることも大切にしたいですね。

飼い主さんも猫ちゃんも、元気に季節の変わり目を乗り切りましょう。

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