春秋の換毛期に注意!猫の毛球症【症状・治療法・予防】

春先と秋に訪れる換毛期。これから来る暑さや寒さに対応しようと一気に毛が生え変わります。この換毛期の抜け毛に困ってる飼い主さんも少なくないですよね。特に長毛タイプの猫ちゃんの毛はブラッシングしても掃除機かけても、フワッと舞ってる…なんてことも。

抜ける毛の量が増えれば、猫が毛づくろいして飲む込む量も増えます。そこで起こりやすいのが毛球症(もうきゅうしょう)です。重度の毛球症は手術も必要になってくるので、猫にも大きな負担がかかってしまいます。

そうなる前に、気になる症状や治療法、予防などを紹介します。

毛球症とは

猫が毛づくろいをし、飲み込んだ毛が胃や腸の中で溜まります。多くは便などで排出されますが、体内で硬い毛玉になってしまうと体内に排出されません。腸を通れる毛玉のサイズは1cmくらいだといわれています。それ以上大きくなると詰まってしまい、色々な症状が現れてきます。

猫だけではなく、うさぎ、フェレットなどにも見られる病気です。稀に犬でも見られるようです。

毛づくろいの理由

猫の毛づくろいには、いくつかの理由があり、猫にとっては大事な行為です。

  • ゴミやホコリなどの汚れを取り除く
  • ノミやダニなどの寄生虫を取り除く
  • 体温調節
  • 緊張や恐怖、ストレスの緩和
  • マッサージ、リラックス効果

その子によって差はありますが、起きてる時間の三分の一の時間を毛づくろいにしているともいわれています。

症状

  • 食欲不振
  • 下痢
  • 便秘
  • 嘔吐
  • 吐き気(吐き気はあるが嘔吐しない)
  • お腹を触られるのを嫌がる
  • 痩せる

症状も様々で、機嫌が悪いことが続いたり、飼い主さんに敏感になるような子もいるようです。何か思い当たるような症状があれば、早めに受診することをおすすめします。

治療法

症状の度合いによって治療法は異なります。毛球症の治療では「毛球除去剤」と「開腹手術」が多いです。その他に症状別の治療もする場合もあります。

毛球除去剤

軽度な場合の治療法です。猫の口周りに毛球除去剤を塗って、ペロペロなめさせて与えます。体内の毛玉が便と一緒に排出されやすくなります。

開腹手術

毛球除去剤で効果がない場合や、完全に毛玉が消化管に詰まっている場合、腸閉塞などを引き起こしかねない場合などには、胃や腸を切開する開腹手術を行います。

予防

ブラッシング

一番の予防法として、飲み込む毛の量を減らすこと、体内になるべく毛を入れないことが大切です。日頃のブラッシングで抜け毛を減らしていきましょう。特に換毛期は抜け毛の量が増えるので、1日に1~2回を目安にブラッシングするといいででしょう。

ブラッシングを嫌がらない為に、幼いうちから毎日少しずつ慣らしておきましょう。ブラッシングには、皮膚病の予防やリラックス効果などもあり、猫の身体の異変にも気付きやすいですね。

ストレスを与えない

ストレスが溜まると、緩和させようと毛づくろいをします。猫は繊細な動物で、環境の変化やトイレの汚れ、慣れない匂い、大きな音などにもストレスを感じます。他の病気の引き金にもなりますので、なるべく猫がストレスと感じるような原因を取り除いてあげましょう。

毛球症対策のフード

食物繊維が多く含まれた毛球症対策のキャットフードも色々なメーカーから販売されています。「毛球症予防に」や「ヘアボールケア」「ヘアボールコントロール」などが記載されているフードです。繊維は胃の働きを活発にしてくれるとともに、体内の毛と絡んで、便と一緒に排泄しやすくします。便秘の予防や改善の効果もあります。

猫草

猫が好むイネ科の植物を「猫草」といい、ペットショップやホームセンターなどでも販売されています。猫草のチクチクとした葉が胃を刺激し、体内に溜まった毛玉を吐き出しやすくします。

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なりやすい猫の種類

どの猫にもなる毛球症ですが、特に長毛タイプの猫は抜け毛の量も多い分、かかりやすいといえるでしょう。

  • ペルシャ
  • ラグドール
  • マンチカン
  • メインクーン
  • バーマン
  • ノルウェージャンフォレストキャット
  • サイベリアン
  • トンキニーズ

体内に毛をためないように

毛球症にならないように飼い主さんがすぐにでもしてあげられることは、毎日のブラッシングですね。スキンシップや身体のチェックも兼ねて、日々の習慣にするといいでしょう。

すでに気になる症状が出ている場合は早めに獣医さんに相談して下さい。軽度では薬での治療で済みますが、手術をするまでになると猫への負担はかなりかかります。早めに異変に気が付いてあげられるといいですね。



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