キャバリアってどんな犬?【性格・特徴・飼育方法・しつけ・お手入れ・病気など】

大きな目に、垂れた耳の愛らしいキャバリア。「中世の騎士」という意味を持ち、イギリスではチャールズ1世、2世に大変愛された犬で有名です。

魅力たっぷりのキャバリアのことを紹介します。

特徴

キャバリアは平らな額、垂れ耳で、丸く大きな目、美しい被毛が大きな特徴といえます。

  • 体重5~8kg
  • 体高30~33cm

やや大きめの小型犬で、がっしりとした骨格をしています。

歩き方は軽やかで、優雅な動きで気品あふれる犬ともいわれています。

艶のある滑らかな手触りの被毛の色は4種類。

  • ブレンハイム
  • トライカラー
  • ブラック&タン
  • ルビー

価格は「ブラック&タン」、「ルビー」が高いです。

性格

キャバリアはとても大らかで性格がよく、飼いやすいといわれています。愛情深く人間好きなので、初めて犬を飼う方にもおすすめの犬種でしょう。

穏やか

犬の中でも比較的落ち着きがあり穏やかな性格をしています。攻撃性がなく争うことも好きではないので、子供や他のペットがいる家庭、多頭飼いなどにも向いています。

社交的

人間が大好き、他の犬も大好き、という友好的な性格で、人見知りをあまりしないタイプです。その分、寂しがり屋です。

活発

穏やかな性格の一歩で、活発で遊ぶことが大好きです。好奇心旺盛なので散歩中は周りの物に興味を示すことが多いようです。

賢い

頭がよく、無駄吠えなどもなく、しつけがしやすい犬種です。人間の言ってることを理解しようとします。

かかりやすい病気

肥満

食欲旺盛なキャバリアは肥満になりやすい傾向にあります。肥満は他の病気やケガのリスクも高まりますので日々注意しましょう。

年齢と犬種に合わせて一日分の摂取カロリーをしっかりと決めて、飼い主さんがきちんと管理してください。

食事以外のおやつにもカロリーはあります。一日にあげる分量を決め、あげすぎないように注意しましょう。

熱中症

比較的寒さには強いですが、暑さにとても弱い犬種です。夏の室温は、23~25度が適温といわれています。常に新鮮な水が飲めるようにしておいてください。

夏の散歩の時間帯も気を付けましょう。夕方でも地面にまだ熱さが残っている場合は冷える時間帯まで待ちましょう。

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僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

犬の心臓病の中で発症率の高い病気です。近親交配が原因でキャバリアは、遺伝的に僧帽弁閉鎖不全症が多い犬種といえます。

老齢の小型犬での発症が多い心臓の病気ですが、遺伝子疾患の場合は、年齢は関係ありません。

左心房から左心室に血液が流れる時に通過する僧帽弁に異常の起こる病気で、血液を正常に送り出せなくなったり、血液が逆流する症状が起きます。また僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、肺に水が溜まる「肺水腫」を起こすこともあります。

心臓の雑音で気が付くので、定期健診などで発見されることも多いようです。他にも皮膚が乾燥し被毛に艶がなくなる、食欲低下、散歩に行きたがらない、疲れやすいなどの症状が出ます。

しかしキャバリアの性格上、飼い主さんの悲しむ顔、心配する顔が見たくないので無理をすることがあるようです。いち早く異変に気が付いてあげられるように、日頃の体調チェック、定期健診などを大事にしましょう。

脊髄空洞症、水頭症

「脊髄空洞症」や進行して起こる「水頭症」もキャバリアは発症率が高いとされています。

脳の大きさに対して頭蓋骨が小さいため、圧迫されて脳脊髄液などの流れが阻害され、脊髄内に空洞が形成されます。

キャバリアのように先天性もあれば、外傷や腫瘍などにようる後天性の場合もあります。

症状は空洞の部位や大きさにより様々で、無症状の犬もいれば重度の麻痺が起こることもあります。症状が進行しない場合もあります。

身体を引っかくような行動、手足を舐める、仰向けの状態で背中をこするような行動などは軽度な症状で、普段どの犬でもするような行動なので気がつかないことが多いです。

症状が進行すると正常に歩行出来なくなったり、体に触れられることを嫌がったり、四肢の麻痺、首が曲がった状態などが見られます。

外耳炎

垂れ耳のキャバリアは耳の病気になりやすい傾向にあります。特に外耳炎はかかりやすい病気のひとつです。

耳の細菌や真菌が増え、炎症を起こしてしまうのが「外耳炎」です。

耳を頻繁に掻いたり、こすったり、耳から悪臭がしたり、耳を触られるのを嫌がったりする症状がみられると外耳炎の可能性があります。悪化すると聞こえが悪くなったり、軟骨が変形してしまうこともあります。

重症でなければ、耳の洗浄消毒と点耳薬で治療します。再発しやすい病気でもあるので、完治するまではしっかりと治療しましょう。

膝蓋骨脱臼

遊ぶことが大好きなキャバリアが気を付けたい「膝蓋骨脱臼」。

高いところからのジャンプや転倒、打撲などで膝のお皿の部分が外れてしまう状態です。軽傷だと日常生活に支障がありありませんが、時々足を浮かせたり引きずったりするようなことがあれば要注意です。

常に足を引きずったり、膝がガクガクしている、腰が引けているような歩き方などいつもと違う足の様子でしたら獣医さんに診てもらいましょう。ひどい場合は骨が変形し、全く歩けない状態になってしまうこともあります。

しつけ

キャバリアは人間が大好きで賢いので、とてもしつけやすい犬種です。飼い主さんが「出来たね」と笑顔になることに喜びを感じます。

またスキンシップも大好きなので、上手に出来たらたくさん撫でて褒めていくと早く覚えます。失敗した時は長くお説教せずに、「ダメ」「いけない」と低い声で一言で終わらせましょう。

遊ぶことが好きなキャバリアには「待て」、「お座り」は大事です。覚えが早い3~6ヶ月に身に付くといいですね。

また、拾い食いが心配な犬種です。好奇心が高く、食べることが大好きなキャバリアは、散歩中などに落ちているものを食べてしまう危険性があります。中毒を起こしたり、食べ物ではないものが胃の中で詰まって開腹手術をしなければいけない場合もあります。

拾い食いしそうなものを見つけたときに「待て」をさせ、食べずに待てが出来たら褒めてあげましょう。

お手入れ

キャバリアが特に気を付けるお手入れ3つを紹介します。

ブラッシング

綺麗な被毛で豊富な飾り毛を持つキャバリアですが、抜け毛がとても多い犬種です。

毎日のブラッシングが欠かせません。毛玉もできやすく、そのままにしておくと大きな毛玉になってしまいます。皮膚病などの原因にもなりますので、注意しましょう。毛玉を見つけた場合は無理にブラシをかけずに、毛先からほぐしていく方法がよいでしょう。

耳掃除

また外耳炎防止に、イヤークリーナーなどで定期的に耳掃除をしましょう。垂れ耳で蒸れやすいので、最後にしっかり水分を拭き取ります。

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爪切り

遊び好きのキャバリアは特に爪を伸ばさないように気を付けましょう。割れたり引っかけたりしてケガの原因です。

キャバリアと長く楽しく過ごすために

キラキラをした大きい瞳で飼い主さんを見つめる姿は本当に可愛くて、人間に忠実な犬なんだなと思います。見た目も美しく、友好的で賢いので初心者にも飼いやすいですね。遊ぶのが大好きなワンちゃんですので、毎日たっぷりと一緒に遊んであげて下さい。

一方で寂しがり屋さんなので、遊ぶ時間が短かったり、頻繁にお留守番させられるとストレスがたまります。キャバリアと向き合う時間がしっかり取れるか、飼う前にしっかり検討してからお迎えしてあげて下さいね。

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