老犬の心に若さを取り戻す【遊なばい・眠りが浅い・無関心・呼んでも無反応・攻撃的】

老犬と一緒に生活をしていて、こんなことに困ったことはありませんか。

✔どんどん老いを感じる

✔見た目に元気がない

✔活力を感じない

などなど。

犬も年齡を重ねると、様々なことに興味を失いがちになり、とはいえ興味を示さないからといって寝てばかりの生活をさせていると、どんどん老いていき、刺激のない日々は痴呆を招いてしまう可能性が高くなります。

今回は

✔老犬がどうやったら遊んでくれるのか

✔興味心をもたせる方法

✔攻撃的・ビクビクしている老犬の対処法と理由

✔眠りが浅い

などの解決策をまとめました。

老犬が遊びたがらない

高齢犬にとっても、遊びはとても大切な時間。

興味を示さないようになっても、飼い主が上手に誘って遊びの時間を作りましょう。

高齢犬の興味を引くポイントは、同じ遊びを繰り返さないこと。

いつもと違う公園で遊んでみたり、遊び方を変えたりすれば、新鮮な気持ちになるはずです。

また注意したいのは、体力管理です。

楽しいと感じると、犬はつい張り切ってしまいがちなので、疲れすぎないように、犬の様子をよく観察しましょう。

足腰が弱っていたら、フリスビーなどの激しい運動は控えた方がベターです。

遊び方には変化をもたせる

歳を取ると、若い頃より寝ていることが多くなりますますが、犬の心とカラダを若々しく保つには、遊び心が必要です。

飼い主から遊びに誘って、生活に遊びも取り入れましょう。

たとえ犬が遊びに興味を示さなくても、「高齢犬だから仕方がない」と決めつけないことです。

カラダに不調がないのなら、ただ飽きただけかもしれません。

老犬が興味をもつように、遊び方を工夫しましょう。

いつもと同じ遊びを同じ場所でするのではなく、違う遊びで興味をひきつけ、遊びに乗ってきたら褒めるなど、楽しくなる工夫を。

✔飼い主が上手に誘って、生活に遊びを取りいれる

✔毎回違う遊びをして、犬を飽きさせない工夫をする

✔遊びに興味を示したら褒め、楽しい気持ちにさせる

老犬の遊び方

  1. おやつを使って「呼び寄せ」

    老犬になってもご褒美のおやつは嬉しいものです。
    おやつを使って呼び寄せをしましょう。
    少し離れて犬の名前を呼び、近寄ってきたら褒めておやつを渡します。
    また1歩2歩離れて名前を呼び、同じ事を繰り返してみましょう。

  2. 飼い主を探させる「かくれんぼ」
    家具の後ろなどに隠れた飼い主を探させることで、コミュニケーションを楽しむ遊びです。
    隠れた場所から名前を呼んだり、ちょっと顔を覗かせてみたり、愛犬の興味を引く演技をしましょう。
    犬が飼い主を見つけられたら、沢山褒めましょう。
    室内でもできるので、散歩に行けない雨の日の運動変わりにも◎

  3. 知育おもちゃを与える
    知育おもちゃとは、中にフードやおやつを仕込んで使う犬用玩具のことです。
    犬は中のフードを出すために、くわえたり脚で転がしたりと真剣に考えるので、脳が活性化して痴呆の予防にもなります。
    フードを与えた時は、食事量を調節して食べ過ぎに注意です。

いろいろなことに無関心

歳をとっても落ち着いた犬は、何に対しても無関心なように見えてきます。

でも、何の刺激もない毎日の繰り返しでは、老化を早める一方です。

犬にとっていい刺激をたくさん与えて、若返らせましょう。

いい刺激を感じてドキドキすると、血液の循環がよくなり、ホルモンの分泌が活発になることもあります。

気持ちが高ぶるとカラダを動かそうとするので、自然と運動量も増えます。

新しい犬に出会ったり、初めての公園で遊んだり、新鮮なでき事が犬を若々しくしますが、あまり強すぎる刺激は犬を疲れさせるだけなので、飼い主が注意してあげましょう。

1.いい刺激を与えよう

犬も人間も同じように、歳を取ったからといって穏やかな生活を送っていては、老化を早めることになってしまいます。

若返るには、脳や心、カラダにドキドキするような刺激を与えるのが一番です。

刺激とは日常とは違う、新鮮な体験のことです。

犬にとって“よかった”と思える刺激を与えて、若々しさを保ちましょう。

2.新しい趣味をみつける

視覚や臭覚、聴覚など、五感を使うと脳が活性化され、老化によって衰えていた感覚のトレーニングになります。

においを嗅ぐ、景色を見るなど、愛犬の五感を刺激する趣味を見つけましょう。

新しいしつけに挑戦することも、若返りに効果的です。

趣味の例

  • 他の動物と触れ合う
  • 初めての場所のニオイを嗅ぐ
  • 自分の周りを観察する

3.若い犬とのふれあい

散歩やドッグランにでかけたときは、積極的に犬と触れ合いましょう。

じゃれ合ったり、追いかけっこをすると運動量が増えますし、新しい犬のの出会いは気持ちをドキドキさせる効果もあります。

犬好きな愛犬であれば、もう1頭新しい犬を迎えるのもいいですが、刺激が強すぎると犬を疲れさせてしまうので、飼い主がまくコントロールしましょう。

名前を呼んでも無反応

名前を呼んだらすぐに寄ってきた犬が、高齢になったら反応しなくなった、ということはありませんか。

これは、足腰や耳などカラダにトラブルを抱えている場合と、動きたくないという気分の問題の場合があります。

足腰に痛みがあれが動きたくても動けないし、耳が悪ければ呼ぶ声は聴こえません。

でも気分の問題である場合は、単に知らんぷりをしているだけです。

呼んでもいいことがなければ、そのうち犬は反応しなくなります。

若いときにもあることですが、興味を失いがちになる老犬は特に多いです。

名前を呼ばれたらいいことがあると犬に伝え、興味をもたせましょう。

高齢になると興味を失いがち

高齢犬が反応しなくなるのは、①痛みがあってカラダを動かしたくない、②耳が悪くなって聴こえない、③行ってもいいことがない、の3つが主な理由です。

③は高齢になると、何に対しても少しづつ興味を失うために起こります。

①と②は獣医師と相談して適切な対処が必要ですが、③は気持ちの問題です。

犬の興味を引きつける工夫をしましょう。

名前を呼ぶときは楽しいことで

若いころは遊び自体が楽しいことでも、高齢になるといろいろなことに興味を失い始めます。

楽しいことがなければ、名前を呼んでも寄ってきません。

愛犬の気持ちを引きつけるには、興味を持つもので誘うことです。

名前を呼ばれたときに新しいおもちゃをもらったら、犬は「名前を呼ばれる=楽しいことがある」と覚え、名前を呼ぶときは、楽しいことが待っていると教えてあげましょう。

自分に置き換えて考える

高齢になるにつれて、犬はどんなことにも少しづつ興味を失います。

でも好きなことや楽しいことであれば、興味を持つのは人間と同じです。

愛犬がなぜこういう行動を取るか悩んだら、自分に置き換えて考えてみましょう。

若さを保つためには、新しい趣味を始めるのも1つの方法です。

愛犬の趣味になりそうなものを、一緒に探してあげましょう。

✔カラダが不調で反応しないこともある

脚や腰などに痛みを感じていると、名前を呼ばれたときに行きたくても行けないことがあります。

愛犬は痛みを感じていないか、呼んだ時の反応や歩き方などを観察しておきましょう。

ビクビクする・攻撃的になる理由と解決策

高齢犬がビクビク怯えたようになるのは、自分に起きている“老い”という変化に混乱したり、視力や視覚の低下から不安になっているためです。

攻撃的になるのも、実は不安な気持ちの裏返しです。

突然カラダに触れられ、驚いて掴んだり吠えたりしてしまうのです。

愛犬の不安を取り除けるように、飼い主はコミュニケーションの取り方を見直しましょう。

犬が混乱して鳴くなら優しく抱きしめ、視力が弱くなったら声をかえてから触れましょう。

またカラダに痛みがあると、触れられた時に噛んでしまうこともあります。

早めに獣医師に相談して、対処しましょう。

ビクビクする理由

カラダの痛みがあったり、目が見えない、耳が聞こえないなどの不安から、高齢犬はビクビクしがちです。

飼い主は、臆病になる気持ちを理解して優しく受け止め、原因を取り除きましょう。

カラダの痛みがあるなら、早めに獣医師に相談を。

攻撃的になる理由

攻撃的になるのは、臆病な気持ちの裏返しです。

急に声をかえられて驚いたり、痛みのある脚や腰を触れられたりすると、吠えたり噛んだりしてしまいます。

また認知障害によって飼い主がわからなくなり、暴れるケースもあります。

接し方を工夫してあげましょう。

不安が原因の解決策

臆病になったり、老いによる不安から攻撃的になった場合は、声をかけてからカラダに触れる、痛がる部分には触らないなど、コミュニケーションの取り方を工夫しましょう。

愛犬の気持ちを理解して、臆病な犬には優しく、攻撃的な犬には落ち着けるような接し方をし、不安な気持ちを取り除いてあげましょう。

痛みが原因の解決策

カラダに痛みがあるようなら、早めに獣医師に相談して適切な治療を受けましょう。

関節痛や腰痛など、痛がる理由を発見できれば、家庭でもオイルマッサージやヒートパックなど、痛みを和らげるケアができます。

あると便利なグッズ

犬用鎮静フェロモンを、特殊な技術で合成した液体です。

不安やストレスで落ち着きがない時に、専用の拡散器に付けて使用します。

授乳中の母犬から分泌される物質なので、害はありません。

動物病院などで購入できます。

老犬の眠りが浅い

刺激がなく単調な生活を繰り返し、昼寝の時間が長い高齢犬は、熟睡できてない場合が多いです。

長時間眠ったからといって深い眠りが訪れたとは限らず、かえってカラダが疲れてしまうこともあります。

睡眠はカラダと脳の疲れを回復させる、大切な時間です。

愛犬が熟睡できるような、寝床を用意しましょう。

ポイントは温度です。

高齢犬は代謝が悪く体温が低いため、眠りにつきにくいのです。

特に甲状腺機能低下症の犬は、体温が下がるので室温を20℃前後に設定しましょう。

その他に、においや環境などポイントを押さえましょう。

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昼寝の多い老犬は眠りが浅い?

歳を取るにつれ睡眠時間が長くなるのは、人も犬も同じです。

寝ている時間が長いと、大半は浅い眠りになり、熟睡できていないことがほとんどです。

特に、悪いストレスを感じていると眠りづらくなります。

愛犬が熟睡できているか、確認しましょう。

浅い眠りの可能性がある眠り方の例

  1. 座れの姿勢で眠る
  2. 伏せの姿勢で顔だけ起こして眠る
  3. いびきをかいて眠る
  4. 寝る前にぐずつく

老犬の睡眠環境を整える

睡眠はカラダと頭の疲れを取るために、必要不可欠なものです。

高齢犬は基礎代謝が少なく、体温が低くなりがちなので、もっとも眠りやすい20℃前後に設定してあげましょう。

寒いときは毛布などをかけて、カラダが冷えないようにしてあげ、静かに落ち着ける場所、知っているニオイのついてマットやベッドを用意すると、安心して眠ることができます。

老犬が熟睡できる環境を作るポイント

  1. 寝床は静かで落ち着ける場場所を選ぶ
  2. そばに安心できるニオイあある
  3. 室温は20℃前後に設定する
  4. 寒い時は毛布などで防寒対策をする
  5. 昼間日光浴をして体内時計を整える

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まとめ

老犬が寝てばかりで、なにも興味を示さずにどんどん老いを感じてきたら、少しの刺激を与えていきましょう。

いつもと違った散歩ルートを通ったり、いつもとは違うおやつを与えたり、いつもとは違うおもちゃを与えたりと、飼い主が“もし自分だったら・・・”と、犬の立場になって考えてあげると、解決に近づきます。

老犬がたのしく健やかに過ごせるよう、飼い主側が工夫を凝らしていってあげたいものです。

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