我が家の愛犬は、10歳になったときに足と腰の関節炎を起こし、そのとき先生に言われたのは「治療できることはなく緩和ケアしていくしかない」とのことでした。
人間が気づいたときには手遅れで、気づいたときには画像のように脚の付け根が腰から出っ張っている状態でした。

犬の多くはいずれ関節や筋肉が衰えたり、椎間板ヘルニアが治らなかったりして歩けなくなることが多いですが、飼い主としては出来ることなら衰えをなるべく伸ばしたいものです。
今回は犬と一緒に生活している人へ、我が家の経験談を元に
✔骨や関節に異常が出る原因
✔犬の関節炎の症状
✔関節炎の動物病院での治療方法
✔普段の生活から衰えを予防する方法
✔おすすめの犬用関節サプリ
をお伝えしていきます。
足腰が弱っていく原因を知った上で、少しでも快適に過ごせるよう対策を取っていきましょう。
変形性骨関節症とは
変形性関節症とは、関節に過剰な負担がかかったり、関節が不安定になったりして、関節に腫れや痛みがでる病気です。
関節炎の正式名称です。
関節のトラブルが進行すると、「変形性骨関節症」「変形性脊椎症」になります。

骨自体に出っ張りが発生して、さらに動きが悪くなってしまい、四股であればそこをかばうようになります。
その結果反対側の足も痛めてしまい、完全に歩行不能になることもあります。
特に肥満の犬は要注意です。
背骨に発生した場合は、腰痛や脊椎神経への障害が続いて発症し、後ろ足が麻痺する場合もあります。
犬の関節炎の症状
犬も歳を取るにつれて骨は弱くなり、筋肉も衰えます。
歳を重ねた分だけ関節の軟膏も消耗し、すり減ってしまいます。
いつもとは違う歩き方をしたり、散歩をおっくうがるのは、足腰の関節に痛みを感じているサインかもしれません。
我が家の犬はいつもお尻を左右に振って歩いてますが、それがまさか関節炎に関係しているとも知らず・・・・。
普段から愛犬の歩き方を観察して、早期発見が第一です。
✔足をかばうように歩く
✔動きたがらない
✔立ち上がるのに時間がかかる
✔触れられるのを嫌がる
骨や関節に異常が出る原因
関節を構成している骨端と骨端は、「関節腔」で囲われ、その中にはヌルヌルとした「滑液」が封印されています。
さらに骨同士があたる面には、「関節軟骨」というゴム状の軟骨シートが貼り付けられ、激しい運動にも耐えられる構造になっています。
ところが、加齢とともにこれらの潤滑構造がだんだんダメになってきます。

関節を構成する各パーツからは、
✔骨と骨がこすれ合う
✔靭帯が弱くなって損傷する
✔内壁である「滑膜」が炎症を起こす
✔関節の位置がずれてしまう
などの障害を抱えていきます。
その結果犬は少しづつなめらかな動きが出来なくなり、起き上がるときや小さな段差を移動するとき、階段の上がり下がりのときに痛い関節をかばうようになります。
もしもサプリメントで関節炎を予防しようと考えているのであれば、関節には筋肉成分と軟骨成分の両方にアプローチしたサプリを補うことが理想です。
実際に動物病院で受診した結果
愛犬も病院で診てもらった時すでに遅し、、、治療というよりも緩和ケアを勧められました。
この時言われたのが、
- なるべくお散歩を控え安静に
- 自宅のフローリングは滑る=犬の足腰にかなり負担がかかるので、なにか対策を
- 関節のサプリを飲ませること
- 足腰のマッサージをしてあげること
でした。
特にフローリング対策と、サプリを飲ませるのは「もっと早くやってあげれていれば・・・・」と悔やみました。
フローリング対策は、愛犬のパーソナルスペースだけでもマットを敷いてあげるといいです。
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関節炎の棒物病院での治療内容例
症状によって様々な治療法がありますが、関節の変形が進んでいる場合にはそれを元通りに治すのは残念ながら難しいです。
基本的に治療の主な目的は痛みや腫れを抑えること、病気の悪化を抑えることになります。
- 飲み薬や注射による消炎鎮痛剤の使用
- サプリメント(コンドロイチン、グルコサミン等)
- 体重管理
- リハビリテーション
その中でもリハビリテーションには、
- 関節を動かしてあげることで、関節の動く範囲を拡げる・維持する
- 筋力を維持することで関節にかかる負荷を減らす
- 減量
というような効果があります。
関節の曲げ伸ばしの補助や、水中での歩行などそれぞれの状態にあわせて行っていきます。
薬を使わずに症状を緩和できるので、ぜひとも治療に取り入れたい方法のひとつです。
普段の生活から関節炎を予防する方法
筋肉は使わななければ、どんどん萎縮していきます。
前途のように筋肉が衰えると関節を支えられなくなり、関節にかかる負担が増えますので、元気なうちはできるだけ運動させて、筋力を維持するようにしてください。
筋力の維持には、日常的に自力で歩かせることが重要です。
お散歩のときは、平坦なアスファルトの上だけでなく、起伏のある場所を選ぶといいでしょう。
公園の車止めをジグザグに歩かせると、ふだんあまり使わない筋肉を伸縮させられます。
狭いことろに追い込んで後ろ向きに歩かせたりするのも、普段とは異なる刺激を与えるという点で効果的です。
ただこのとき、犬が無理に身をよじってUターンしようとすると、背骨を痛める可能性があるので注意してください。
お散歩はやたらに長い距離を歩かせたり、激しく走らせたりする必要はありません。
犬に若い時と同じ強度の運動をさせては、骨や関節に負担がかかりすぎて逆効果です。
変化に富んだ歩き方をさえることで、全身の筋肉にまんべんなく刺激を与えられればいいのです。
もちろんすでに関節の病気を発症しているときは、無理に運動させてはいけません。
滑りやすいいフローリングには対策を
上記にも記載しましたが、先生いわく「滑らないよう、足腰にぐっと力を入れるのが、とても負担になっている」とおっしゃっていました。
いまは結構安くジョイントマットなどが売っていますので、なるべく愛犬が若いうちから対策をしてあげましょう。
犬が歩行困難になったときは
後ろ足が弱くなって、一見歩けなくなったように見えても、歩行補助具を使えばまだ歩けることもあります。
歩行補助具は下半身にベルトをかけて人力で持ち上げるものですが、飼い主はギリギリまで諦めずに、犬自身が自分の意思で歩く生活を維持してください。

関節痛がある場合は消炎剤やグルコサミン製剤など、関節の潤骨をよくするサプリメントを使用すると多少緩和できます。
寒い時は、患部を温めるのも効果的です。
おすすめな方法として、ホット用ペットボトルなどにお風呂のお湯を入れて湯たんぽを作り、膝の上に乗せて温める方法です。
ひざを温めながら、同時に四股を伸ばしたり曲げたりして、筋肉と骨に刺激を与えると、萎縮をより遅くできます。
関節炎に効果的な栄養素
代表的なのは以下の4つです。

効果は個体によって変わってくると思いますが、“グルコサミン”と“コンドロイチン”はよく聞く栄養素なので、まず手始めに試してみたい方にもおすすめです。
我が家でも関節炎になって以来サプリを与えはじめましたが、“グルコサミン”と“コンドロイチン”配合のサプリと決めていました。
グルコサミン | 軟骨成分のひとつです。 カニの甲羅やエビの殻などに含まれていますが、私たちの全身の組織にも存在し、健やかな毎日に役立っています。小さな分子で吸収されやすく、様々な成分をつくるもととなり、ヒアルロン酸の原料にもなります。 ひざを気にせず、アクティブに毎日を過ごしたい方にとって、快適な歩行をサポートするグルコサミンはとても大切な成分です。 |
コンドロイチン | コンドロイチンは保湿力に優れた物質です。軟骨の水分量をアップさせて弾力を持たせることで、骨と骨の摩擦をなくし、関節を動かしたときの痛みを和らげます。 |
関節炎などにおすすめのサプリメント
愛犬に与えているサプリメントです。

この犬用関節サプリメント「毎日散歩」をおすすめする理由は、高品質サプリメントで安心して愛犬に与えることができ、個人的には獣医師が監修しているのも、信頼できる理由の1つです。
以下に紹介記事を書いていますのでご参照下さい。
まとめ
ペットを飼っていると、いつか必ずやってくる“老化”。
8歳を越えたあたりから、若いうちのガタがカラダのどこかに表れたりします。
「まだ若いときから気をつけておけばよかった。。」などと思うこともしばしばですが、過ぎてしまったことよりも、いま現状でやってあげられることをやってあげましょう。
もしまだ愛犬が若いなら、なるべく早いうちから関節炎の予防はしてあげたほうがいいです。
犬にも介護や痴呆など大変なことは沢山ありますが、いままで愛犬には無償の愛で沢山助けてきてもらいました。
犬生を全うできるように、なるべく過ごしやすい環境を整えてあげましょう。