猫の殺処分反対に声をあげ行動している人たちまとめ

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折れ耳で独特な雰囲気のスコティッシュフォールド。

足が短く愛らしいフォルムのマンチカン。

近年はこうした猫種の人気に伴い、猫と触れ合える猫カフェがブームとなり、その勢いはいまだとどまりません。

しかし一方で、昨年引き起こされた猫の大量虐殺事件、猫カフェ猫置き去り事件、そしてマイクロチップなどの導入により減少傾向にあるものの、いまだに無くならない飼育放棄による殺処分の現状。

こうした現状を打開するべく、愛情を持った人たちに命をつなげる保護猫カフェの存在や、殺処分反対に声をあげた人々の活動をまとめあした。

現在殺処分の現状

あなたは近年の猫の殺処分の現状を知っていますか?

環境省が毎年行っている殺処分数調査では、2016年猫の殺処分数は45,574頭と、平成16年度の調査時のおよそ20%まで減少しています。

とはいえいまだ年間4万頭以上の小さな命が奪われているのが現状です。

また、都市部では殺処分される猫の大半は手のかかる「子猫」。

まだ産声を上げたばかりの、子猫が愛情を知らないまま殺処分されてしまうのです。

「78円の命プロジェクト」とは

78円の命プロジェクトとは、当時小学6年生だった愛知県の少女が、近所でかわいがっていた野良猫が生んだ子猫たちが保健所に連れていかれたことを知りました。

その後その子猫たちがどうなるのかインターネットで調べた彼女は、胸が張り裂けそうになったといいます。

当時の愛知県の年間殺処分数は20万頭を超えており、その1匹の殺処分にかかる費用は「78円」。

かけがえのない命の灯が、たったの78円で消されてしまうのです。

彼女はこの事実に驚愕し、この出来事を作文にまとめました。

そして彼女は作文の最後に、こう結んでいます。

「生き物を飼うということは1つの命にきちんと責任を持つことだ。おもちゃのように捨ててはいけない。だから、ちゃんと最期まで育ててやれるという自信がなければ飼ってはいけないことを学んだ。今も近所には何匹かの捨て猫がいる。私はこの猫たちをかわいがっていいものか、ずっと悩んでいる。」

“かわいがっていいものか、ずっと悩んでいる。”

彼女の正直で複雑な心情が、この一文によく表現されています。
 
しかしこの出来事が大きな反響を呼び、「78円の命プロジェクト」というプロジェクトが発足されました。

この作文を基にイラストレーター、フォトグラファーが結集し、1つの絵本にまとめ命の重さを考える啓発運動を行ったのです。

2020年には、この絵本が愛知県内全域の道徳の授業で使う副教材として採用されました。

昨年に起きた猫大量虐殺事件

そんな中、昨年耳を疑うような恐ろしいニュースが報道されました。(引用元:朝日新聞)

まだ記憶に新しい、猫の大量虐殺事件です。

この事件は、猫の被毛をバーナーで炙る、熱湯を浴びせるなどして猫13匹を虐殺した事件で、その残虐な虐待の様子を動画サイトに投稿し、事件発覚に至りました。

驚くことに、大矢誠容疑者は税理士の資格を持つ社会的立場のある男であり、こうしたことが社会的に大きく取り上げられる結果となりました。

この事件を受け、動物虐待や飼育放棄を取り締まるアニマルポリスの設置や、動物愛護法の改正を求める署名活動など、社会的に大きな動きが起きました。

なかでも芸能界では杉本彩さんが裁判を傍聴し、記者会見を行うなど精力的に活動されている姿がニュースでも大きく取り上げられました。

鹿児島県の猫カフェ「猫之坊」で起きた猫置き去り事件

大量虐殺事件に加え、猫カフェブームの裏側で昨年、鹿児島県にある猫カフェ「猫之坊」の経営者が、店内の猫たちを置き去りにしたまま行方をくらますという事件がありました。(引用元:ライブドアニュース

発見時、4匹の猫が命を落とし、店舗内は汚物とゴミにあふれ異臭が漂い、ノミが大量発生しているという凄惨な状態でした。

その後現場にいた猫たちは鹿児島県の特定非営利活動法人「犬猫と共生できる社会をめざす会」に引き取られ、十分な治療を受けたあと、暖かく愛情深い新しい居場所を見つけてもらうことができました。

しかし未だ経営者は発見されていません。また、亡くなった成猫1匹と3匹の子猫たちの命が戻ってくることはありません。

殺処分ゼロを目指す様々な団体の取り組み

近年は新しい形の猫カフェが注目を集めています。

猫を飼いたいと考えている人に小さな命をつなげていく「保護猫カフェ」です。

保護猫カフェとは従来の血統書付きの猫を集めた猫カフェと異なり、動物愛護センターや保健所をはじめとした行政や、一般の方からの捨て猫・迷い猫などの通報を受け猫を引き取り、飼育希望者に命をつなげていく場所です。

飼育希望者だけでなく、猫を飼うのが難しい方でも猫カフェとして利用でき、その入場料を寄付金という形で団体の活動を支援することもできます。

大塚東京キャットガーディアンでの譲渡成功数

では実際に保護猫カフェではどれくらいの命をつなげることができているのでしょうか。

保護猫カフェや猫付きマンションなど、様々な殺処分ゼロを目指す取り組みを行い、斯界の先駆的な存在となっている東京キャットガーディアンでは、2018年1月までにおよそ6,131頭の譲渡に成功しています。

この数は先ほどあげた殺処分数、45,574頭の13%にのぼります。

近年ではカフェという固定された場所に囚われず、「幸せの黄色い車」という移動車を利用した方法での譲渡を行っており、現在までに多くの譲渡に成功しています。

また支援方法も多岐にわたっており、携帯料金と一緒に寄付できる「かざして募金」や、Tポイントを利用できる「yahoo!ネット基金」など、支援者が無理なく団体を応援できるような仕組み作りをしています。

成猫譲渡に力を入れる猫カフェ

「2022年2月22日までに殺処分をゼロに」することを目標にしているネコリパブリックでは、一般に里親が決まりやすい子猫ではなく、成猫の譲渡に力を入れ活動しています。

ここでは通常の猫カフェの料金より高めですが、大塚にあるキャットガーディアン同様、その中に寄付料金が含まれていますので、猫カフェを利用したい人も気軽に支援が行えます。

また楽天ショップで雑貨を販売しており、その購入代金にも寄付金が含まれていますので、気軽にショッピングを楽しみながら支援することが可能です。

猫カフェin池袋おすすめの5店舗【営業時間・料金・口コミ】

2018.03.17

まとめ

著者が初めて保護猫カフェを訪問したのは約3年前。

足元にすり寄ってくる人懐っこい猫、引き取られたばかりで気が立っている猫、さまざまな猫がいました。

「今目の前にいるこの子は、もしかしたら殺処分されていたのかもしれない。」

そう思うと改めてこういった団体の取り組みの素晴らしさを再確認でき、また保護猫カフェで出会った、出会えなかったかもしれないたくさんの猫たちに深い愛情を覚えました。

ですが一番驚いたのは、譲渡を希望し保護猫カフェに赴いている方の多さです。

これほどたくさんの人が、一時は見捨てられた命を家族として迎え入れたいと望んでいることに深く感動したことを今も鮮明に覚えています。

わたしたちにできることはこの現状に目をそらさず、少しでも多くの命を新しいおうちにつなげていくことではないでしょうか。

そのためには行政や様々な団体が行っている啓発運動に耳を傾け、「できることから少しずつ」支援していくことです。

いまもたくさんの命が暖かくて安全な新しい居場所を探しています。

1頭でも多くのかけがえのない命が幸せに暮らしていける世の中になることを切に願います。

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