室内飼いの猫の悩みのひとつとしてよく挙げられるのが、抜け毛問題。
毛が抜けるのは避けられないこととはいえ、無数に舞う抜け毛に困る飼い主は多いようです。
せめて簡単に効率良く、抜け毛対策できれば・・・と考える人もいるのではないでしょうか。
そういった飼い主の悩みに応えるような抜け毛対策の商品が、数多く登場しています。
また最近では、長毛種の猫にサマーカットを施すペットサロンや病院もあるのだとか。
今回は抜け毛の時期やサマーカットの是非、室内飼い猫の抜け毛対策や実際に活用しているおすすめグッズなどについてご紹介します!
猫毛の種類と毛玉ができる原因
猫の毛は大きく分けて、上毛と下毛という2種類に分かれているのは知っていますか。
- 上毛・・・表面に生えている外部からの刺激から体を守る毛
- 下毛・・・皮膚側に生えている、体温調節のためのフワフワとした毛
下毛は冬場など寒い時期に増え、暑くなる夏前に抜けます。
夏前に猫の抜け毛が増えるのは、夏の暑さに備えて下毛を夏仕様に変えるためです。
画像引用元:いぬ・ねこのきもち
この下毛がきちんと抜けないと、毛玉の原因になってしまうのです。
猫の抜け毛が増える時期「換毛期」
猫の抜け毛が増える時期は「換毛期」といい、人間で言う衣替えのような時期です。
猫の換毛期は、春過ぎと秋過ぎの2回に分かれています。
春過ぎには夏に備えて短い毛が、秋過ぎには冬に備えて長い毛が生えてくるためです。
室内飼いの猫も、この換毛期に悩まされるのか・・・と思いますよね。
しかし、内飼いの猫には、この換毛期が関係ないのだとか。
なぜなら一年を通して室内にいる猫は、大きな気温差を感じずに生活しています。
そのため、夏や冬に備えて毛を変える必要が無いのです。
また、住宅内の照明によって日照時間が長くなり、毛周期のサイクルが乱れてしまうことで、換毛期のメリハリがなくなり1年中抜けやすくなってしまうこともあるようです。
言い換えれば、室内飼いの猫にとっては一年中が換毛期。
集中して抜ける時期がない代わりに、一年を通してまんべんなく抜けているのです。
室内飼いの猫ほど、こまめなブラッシングが大切だと言われています。
このような理由とは別に、ストレスで抜け毛が増えることもあり、例えば避妊手術をしていない猫が、発情期にストレスで毛が抜けてしまうというもの。
発情期は猫にとって、特にストレスの多い時期です。
室内飼いとはいっても、手術が可能な年齢になったら避妊手術をしてあげると、猫にとってこういったメリットもあります。
猫が毛づくろいをする理由
猫って、よく毛づくろいをしますよね。元来綺麗好きであることに加えて、猫のルーツが元々高温な砂漠にあることも理由のひとつです。
毛づくろいで体に唾液をつけることによって体温が下がり、気温の高い砂漠でも生きていけたのだとか。
ストレスや緊張を感じた時に、毛づくろいによって気分転換をはかる意味もあるそうです。
このように、猫は毛づくろいをする理由であふれているとも言えます。
抜け毛を飲み込んだ猫はどうなるの?
心配なのは、毛づくろいによって抜けかけの毛を飲み込んでしまうこと。
通常飲み込んだ毛は排泄させるか、毛玉として吐くことによって猫の対外に排出されます。
思わぬ所で吐かれて困った経験のある人も多いのでは?
うまく排出されればいいのですが、時々出し切れず残った毛が胃の中に溜まって、腸への入り口をふさいでしまう「毛球症」という病気になってしまうことがあります。
長毛種の猫や加齢の猫、そしてあまりブラッシングをされていない猫に多くみられるです。
飼い主が抜け毛対策に無頓着だと、思わぬところで猫がつらい目にあってしまうのです。
こういったことを避けるためにも、抜け毛対策はしっかりとしましょう。
毛玉は吐かせるか毛玉グッズで対策を
毛がぬける時期になると、聞いたこともない嗚咽をもらしながら吐いていたりしませんか。
これはグルーミングをしたときに飲み込んだ、毛玉ボールと言われるものです。
吐いてるところを心配してしまいますが、毛を吐き出さないと消化器官や胃の粘膜に、毛が張り付き、詰まってしまうことがあります。
長毛種なのにあまり吐かない猫には、なるべく便で排出できるよう対策をしましょう。
我家おすすめの猫毛と嘔吐対策グッズ5選
ここでは実際にうちの猫に使用していて、効果があったグッズを紹介します。
- 猫が嘔吐しなくても便と排出させるドライフード
- 同じく猫が嘔吐しなくても便と排出させるジェル
- 毛が恐ろしいぐらい取れるファーミネーターブラシ
- 粘着テープを剥がす必要のない毛がごっそり取れるエコなコロコロ
毛玉ケア用のドライフードならロイカナがおすすめ
粒小さめで食べやすそうです。
これは口コミでも高評価なフードで、嘔吐がひどいときに獣医師におすすめされたことがきっかけで与えているキャットフードです。
これにすると吐くことがほぼなくなり、他のフードよりも便に毛が混じって排出されます。
毛並みがツヤッツヤになります♡
おやつ代わりに毛玉取りジェルを
お腹にたまったヘアボールを、これを舐めさせるとうんちと一緒にヘアボールが排出されるというジェルです。
※大好きなようでいないすきに穴を開けられ、ラップで巻いていますw
黒糖のような匂いで、甘い匂いがし猫達の食付き抜群!手に持ってるとすっ飛んできます。
もし舐めてくれなかった場合は、口周りや鼻につけてあげると舐めるしかなくなり舐めてくれますよ。
これは舐めさせると、大便に毛が混じって排出されます。
我が家の長毛種は冬になると毎日のように吐いているので、毎日欠かさず与えていますが、これを与え忘れたりすると「げぇえぇっ」してます(;・∀・)
猫のブラシはファーミネーター一択
ファーミネーターという、アメリカ製のブラシを知っていますか。
これを使ったらもう他は必要ないし、使わなくなります。それぐらいすごい取れます(詳しく見たい方は動画張っておくので参考にどうぞ!)
少々値は張りますが、消耗品ではないですし、こんなに取れるなら買って損はありません。それぐらい毛が取れる!
長毛種用と短毛種用があります↓
ブラッシングを嫌がる猫はどうすればいい?
こういうタイプの猫も多いのではないでしょうか。。。
まさにうちの猫がそうで、ブラッシングしようものならブチ切れて逃げていきます。。。
そこで取った対策が「外に連れ出してブラッシングする」ことです。
「外には興味があるけど、でも怖い・・・」ってタイプだったので、よく抱っこしてお散歩へ行っているのですが、外には猫の興味を惹く鳥や車の音などが溢れているので、ブラッシングしても気にならないようです。
それが難しい場合は、一日3~4回ぐらいしかブラシさせてくれなくても、ファーミネーターなら結構とれますよ。
ファーミネーターは高すぎるという方に
Amazonのブラシ部門で一番売れているこの商品は、どうやらファーミネーターをマネて作ったもののようで、「ファーミネーターが高すぎる・・・・」という方におすすめです。
構造もほとんど同じですね。笑
機能的にそんなに変わらないようで、レビューは高評価商品です。
猫用ブラシおすすめはこちら↓↓
粘着テープをいちいち剥がす必要のないエコなコロコロ
よくある粘着テープを用いたコロコロとは違い、何度でも使える所が経済的かつ実用的です。
取れた抜け毛はクリーナー内部のダストボックスに溜まり、簡単に捨てることができるので、手にまた抜け毛が付く心配もありません。
あの粘着テープをいちいち剥がすの大変だしイライラしませんか(;・∀・)
服に限らず、布団やソファー、カーペットになんでも使っていますが、ごっそりとれますよ!
取れたゴミを捨てるときに確認できるのでなんだかすっきりしますw
いますぐ紙のコロコロはやめるのをおすすめします。
猫の毛抜け時期にはシャンプーも効果的
室内飼い猫の抜け毛対策には、シャンプーも効果的です。
猫の毛には、人間の毛と同じように毛周期と呼ばれるものがあります。毛周期は大まかに成長期、退行期、休止期の3つに分けられます。
猫をシャンプーする時は、この毛周期を意識してシャンプーすると良いでしょう。
休止期から成長期の間に抜け毛が増えるので、この時期を狙ってシャンプーすると効果的に抜け毛ケアをすることができます。
猫用毛抜け時のおすすめシャンプー
猫用シャンプーでおすすめしたいのは、この2つです。
この泡シャンプーは根元から優しく毛や汚れを浮き上がらせてくれるので、がしがし力強く洗わなくても大丈夫です。そして何より、水が必要ないことが最大のポイント。
浮き上がった抜け毛や汚れを拭き取るだけでいいので、水を嫌がる猫でも安心して抜け毛ケアができます。100%天然成分で作られているので、猫が万が一舐めても大丈夫。
オーガニック天然素材で作られた除菌・抗菌用シャンプー。もちろん抜け毛対策にも使えます。
精製水やココナッツオイルを始め、成分一つ一つにこだわっているので、猫の体にも安心です。
エッセンシャルオイルが入っているので、除菌・抗菌の他に、乾燥やフケ、かゆみも抑えてくれます。
ブラシ嫌いにおすすめのブラシ手袋
ブラシが嫌いな長毛種の愛猫に、「なにかいいものないかな~」と探していたのがこちら。
上の画像のように、手袋をはめて撫でると毛が抜けます(゚д゚)!
我家の長毛種はブラシが嫌いなのですが、背中は我慢してファーミネーターやらせてくれても、お腹はできないので、お腹はこっちの手袋でやっています。
お腹出してごろりん~しているときなどに、ささっと撫でると◎
↑ちょっと撫でただけでごっそり抜けます(;・∀・)
お値段もお手頃ですし、Amazonの抜け毛取りランキング1位のアイテムなので試してみる価値あり♡
もっと猫用ブラシを知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
猫のバリカンをおすすめしない理由
サマーカットといって、長毛種の犬がやってもらっているのはよく目にしますよね。
最近では、サマーカットをする猫も増えてきています。
猫のサマーカットされた姿が可愛い!という声も耳にしますが、実際のところ、猫にサマーカットを施すのはあまりおすすめできません。
猫にとってサマーカットは不本意
サマーカットをする場合、大抵はペットサロンか、対応している病院で行います。
そこは猫の縄張りの外であり、サマーカットをする人は猫の知らない人で、大嫌いな水をかけられ、大きくて不快なバリカンやドライヤーの音に囲まれます・・・。
猫のストレスになる物ばかりに囲まれた環境なのです。
あまりの恐怖とストレスに、失禁してしまう猫もいるのだとか。
猫はサマーカット中に暴れる可能性が高いとして、病院では鎮静剤や全身麻酔をされることがあり、そこまでリスクをおってまでサマーカットする必要があるでしょうか。
猫のサマーカットは不必要
猫は毛が抜けることで体温調節を行いやすくしています。
人間側が見ていて「暑そう」と思う毛でも、日差しを遮ったり、毛の中に空気を溜めて体温調節をするなど、きちんと機能があるのです。
そういった機能を無視して毛を刈ったり短くしたりした場合、猫が人間と同じような涼しさを味わえるかということも、保証されていません。
猫の毛が生えなくなる危険性も
サマーカットをされ、バリカンで毛を剃られた猫の中には、ショックやアレルギーなど様々な原因で、その後毛が生えなくなってしまう猫がいます。
高齢の猫は若い猫に比べて毛が伸びるスピードが遅く、生えてこなくなったり、生え方がまだらになったりします。
こういった理由から、例え長毛種であったとしても、猫のサマーカットはやめた方がいいと言われています。
バリカンはお尻まわりや肉球まわりに
人によっては、夏はお腹側だけバリカンをかける方もいるようです。
我が家では、季節関係なくお尻周りと肉球まわりをバリカンで処理しています。
猫におすすめの高機能バリカンは、以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください↓
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一口に抜け毛と言っても、時期やサイクル、様々な理由があるのですね。
最近は、手軽に、人間にも猫にも負担が少なく抜け毛ケアができるアイディア商品がたくさん発売されています。