犬の自律神経失調症〜原因・症状・対処法など

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犬の自律神経失調症と聞いて、「犬にもそんな症状があるの?!」とびっくりされる方も少なくないと思います。

実際に犬の自律神経失調症とはどんな症状をさすのか、今回は“そもそも自律神経って何?”という基本から、自律神経についてご紹介していきたいと思います。

「特に体に異常はないんだけれども、愛犬の調子がどことなく悪い。」という場合には、まずは環境を見直してみることでその不調が軽減できるかもしれません。

ストレスの種類や近い将来に犬のストレスを実際に数値化できるかも?!という記事の紹介についても書いていますので是非読み進めてもらえればと思います。

そもそも自律神経とは?

自律神経とは、自分の意思とは無関係に刺激や情報に反応して、体の機能をコントロールしている神経のことを言います。

自律神経は呼吸や循環、消化、吸収、排泄、内分泌などのあらゆる機能を不随意的に調節する役割を担っており、24時間動いている神経です。

例えば手を動かすと、心拍数は増えて筋肉がかたくなって、血管は細く収縮します。

活動モードになっているので、すぐに反応できる体勢になっています。

“動かす”ということは、人間も犬も意識をすればできます。

反対に調子が悪いからといって、腸を動かそうと思っても自分の意思ではできません。

この「意識してもできないこと」はすべて自律神経の働きによるものです。

この働きは内臓を動かしたり、血液を流したり、栄養を吸収したり、老廃物を回収したりします。

自律神経は正反対のはたらきをする、「交感神経」と「副交感神経」の2つからなり、この2つがバランスよくはたらくことで、心と体の健康状態を保っています。

交感神経と副交感神経

交感神経
交感神経はアクティブモードで、交感神経が働くのは主に日中です。

仕事や家事育児や勉強、スポーツなどの活動している時や緊張している時、ストレスを感じている時にはたらき、心拍数が増えて、筋肉はかたくなり、血管は細く収縮します。

アクティブモードになっているので、すぐに反応できる体勢になっています。

 

副交感神経
副交感神経はリラックスモードといえます。

副交感神経が働くのは、交感神経と真逆の夜で、眠っている時に一番その働きはピークになりますが、その他食事をしているときやゆったり気分でリラックスしている時に働く神経です。

心拍数は落ち着き、筋肉もゆるんで、血管も拡張し血液も流れやすくなります。

胃や腸などの消化器系の動きがさかんになり、栄養の吸収や老廃物の排出が促進され、新陳代謝、疲労の回復、ケガなどの修復をおこなって、元気な心と体に戻す作業をする時間です。

一方の神経だけが、必ずどちらかの時間だけに働くというわけではありません。

交感神経と副交感神経のバランスが絶妙に保たれている状態がいわゆる「健康」状態であり、逆を言えばこのバランスが乱れているとさまざまな「不調」を引き起こします。

自律神経の乱れは、ヒトだけでなく犬や猫でも起こります。

犬の自律神経失調症の症状

愛犬の調子がどことなく悪いと思い、病院で精密検査ををうけた結果、体はどこも悪くなく、おそらくなんらかのストレスなどによる自律神経失調症であろうという診断になることもあります。

✔元気がない
✔食欲不振
✔便秘
✔食後の嘔吐
✔涙の分泌減少とドライアイ
✔唾液の分泌減少と口臭の悪化
✔散瞳(瞳孔が開きっぱなし)
✔瞬膜の露出
✔腹部の膨張
食道アカラシア
✔不整脈など

原因がはっきりとわからないため、その時に出ている症状に合わせた治療と経過観察が必要になります。

環境の変化やストレスが考えられる場合には、それを取り除くと症状が軽減されることがあります。

ストレスが自律神経を乱す

ストレスは自律神経に大きく関係します。

ストレスの多い状態が続いて自律神経が乱れると、身体のいろんな場所に不調があらわれきます。

ストレスの感じ方には個体差があり、年齢や持病の有無、季節による環境の変化によっても違います。

ストレスと聞くと、人間関係や仕事関係によって引き起こされるイメージですが実際にはそれだけではありません。

■物理的、科学的に引き起こされるストレス(暑さや寒さ、騒音など)

■生理的に引き起こされるストレス(病気、不眠、過労など)

■社会的、心理的に引き起こされるストレス(人間関係や不安、恐怖など)

などがあります。

東日本大震災時ペットが自律神経失調症に

東日本大震災では被災地のペットはもちろん、周辺地域で地震の揺れを経験したペットにもストレスが原因と思われる様々な症状がみられ、自律神経失調症によるものというニュースも流れました(引用元:https://www.mlab.ne.jp/columns/pet01_20110415/

被災したペットにあらわれた症状
・音に敏感になる
・留守番ができなくなる
・ハウスやゲージに入れなくなった
・食欲不振
・下痢、便秘など
・ 飼い主から離れなくなったなど

夏バテは自律神経を乱す

「熱中症」は、体温が一気に上昇したり、上昇した体温を下げられない状態が続 くと起こる高温障害のことを言います。

高温状態が続くことで、体のいろいろな機能が障害されて、障害の程度が強ければ早急に処置をしないと、命にも関わるというほど危険な状況になります。

対して夏バテは暑さが原因で起こるところは一緒ですが、高温障害ではなく、自律神経系の乱れになどよって現れる様々な症状のことです。

夏バテの原因は

✔自律神経の不調
✔水分不足
✔胃腸の働きの悪化

の3つが大きな原因といわれています。

フレブル♂承太郎
犬の体は、高い気温の中でも体温を一定に保とうとするワン!

犬にとって上がった体温を下げるのはかなりの負担になりますが、多くの場合は耐えることができます。

負担が強かったり、負担が長く続くと、体の中に溜まった熱を外に出し切れなくなってきます。

熱を出し切れない状態が続くと、自律神経のバランスが乱れてきます。

血管を広げたり、呼吸を増やしたりして、体温を一定に保とうとするのは自律神経の働きによって行われます。

それに加えて、エアコンがされている現代の犬は、屋外と屋内の気温と湿度の大きな違いにも対応しなくてはならないので、さらに自律神経の乱れが起きやすくなっているようです。

「夏バテ」の症状は、真夏だけではなく、気候の変化が激しい梅雨時や初夏、初秋にもみられます(参考元:高円寺アニマルクリニック

犬の熱中症&夏バテ対策と食べないときの対処法

2017.05.17

自律神経を整えるには

自律神経の乱れを整えることは、自己治癒力を高め病気を回復させたり予防することにもつながり、心身の健康をつくるうえでも大切です。

愛犬を取り巻く生活スタイルを一度見直し、毎日の生活の中で自律神経のバランスを整える工夫をしましょう。

睡眠時間や愛犬がゆっくりできる時間と環境をしっかりつくります。
日中は適度に運動と日光浴を心がけましょう。
室内でもスキンシップをとりながら一緒に遊ぶ時間を持ちます。
愛犬の普段過ごす場所の温度や湿度を快適にします。
※とくに持病を抱えていたり、老犬は自律神経の機能も低下しているので気を付けて管理しましょう。

犬は飼い主の状態に影響を受けやすい動物です。

特に室内飼育となり飼い主との距離感が近くなったいま、飼い主の状態はすぐに犬に伝わります。

飼い主の心身が安定していることもとても大切なことです。

針・灸・マッサージをする動物病院もある

最近では西洋医学だけでなく、東洋医学による病気の治療を行う病院も少しずつですが増えています。

からだのバランスを整えることを第一に考える東洋医学は、愛犬の病気の治療だけでなく、病気の予防や健康を保つ上での1つの選択肢として認知されはじめています。

せじま動物病院

「動物にとって負担の少ないやさしい医療」で、病気に苦しむ動物もそのご家族も楽にしてあげたい。
そんな想いで、鍼灸と漢方を使った東洋医学に取り組んでいます。

針灸の科学的効果では、総合的に鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用します。

その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかけるのではないかと考えられています。

わんにゃんpointクリニック

動物の持つ「自然治癒力」を、鍼きゅう治療で高めます。

1回の治療は約40~60分。

飼い主様へのヒアリングはもちろん、ワンちゃんやネコちゃんへの理論的な触診にたっぷりな時間をかけ、動物のリラックスした雰囲気で最適なツボを探っていきます。

付き添いの飼い主様もご覧になっていて微笑み、リラックスできます。

自律神経失調症には漢方薬が有効

「エゾウコギ」という漢方には、疲労回復、睡眠改善などいろいろなはたらきが報告されていますが、なかでも注目されているのが「自律神経を整えるはたらき」です。

自立神経はさきほどお伝えしたように、交換神経と副交感神経に分類され、前者は緊張時に働き、後者はリラックス時に働くもの。

これらの働きがバランスを崩すと自律神経に支障をきたすのですが、エゾウコギに含まれるエレウテロサイドB1やイソフラキシジン、ビタミンB群などによって、改善効果が見込めるのです。

このエゾウコギが配合されたサプリメントが、ちゃんと犬用で販売されいてるものがあるので、気になる方は以下の記事を参考にしてください。

愛犬の健康問題で悩んでいたり長生きしてほしいなら漢方サプリメントを

2017.10.24

 

まとめ

今回は犬の自律神経失調症について、自律神経について交感神経、副交感神経のしくみ、自律神経失調症の症状やストレスの種類、自律神経を整えるポイントなどをご紹介しました。

改善するポイントは、とにかくストレスをなるべくとりのぞいてあげ、規則正い生活と適度な散歩、そしてサプリメントを試してみてください。

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