要注意!犬が食べたら危険な秋の植物

暑さが落ち着き、秋は気持ちよく愛犬との散歩も楽しめる時期ですね。

紅葉を見に行ったり、少し遠くまでお散歩に出かけたりと、外で過ごす時間が増えるかもしれません。

しかし、秋に咲いている花や野草など、犬が口にすると大変危険な植物もあるのです。

安全に愛犬との外出おを楽しむためにも、知っておきたい情報ですね。

犬に危険な秋の植物

シュウメイギク

シュウメイギクは、9~11月頃開花する秋の風情を感じさせる花です。

切り花をはじめ、花壇や鉢植えに広く利用されています。色は白かピンク。草丈60㎝~1m程度です。

しかし、全体に毒があり特に汁液には強い毒性があります。

犬が触れると皮膚炎を起こしてしまう可能性があり、食べてしまうと過剰なよだれ、嘔吐、下痢、運動失調、肝臓障害を引き起こす恐れがあります。

 

銀杏

秋といえば、イチョウの黄色い葉がキレイですね。公園や街路樹に植えられることが多く、愛犬の散歩道にあることも少なくないですね。

写真映えもするので、イチョウ並木にお出かけすることもあるでしょう。

イチョウの葉や枝に毒性はありませんが、実の部分の銀杏がとても危険です。食べてしまうと、下痢や嘔吐、めまい、痙攣、呼吸困難、最悪の場合死に至ることもあります。

皮と硬い殻に覆われている胚乳部分に中毒成分を含みます。そのため、丸呑みした場合は有毒成分が消化されないこともありますが、銀杏が詰まって腸閉塞になることも。

独特の強い匂いのする銀杏の実を避ける犬もいれば、興味を示す子もいるようです。決して口にしないように注意してください。

また、銀杏の皮に皮膚炎原因となる成分が含まれているので、銀杏を踏まないように気をつけましょう。靴を履かせたり、イチョウの木の下では抱っこで移動させてもいいかもしれません。

最近では、銀杏の臭いや、潰された実で道が汚されることを避けるためにイチョウの雄株だけを植えることもあるといいます。雄株は実をつけないため、銀杏が落ちていることもないので安心して愛犬を歩かせられます。

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ベゴニア 

5月~11月と長持ちするため、ガーデニングで人気のベゴニア。

全体に毒性がありますが、特に球根は強い毒性があるので注意です。

犬が食べてしまうと、多量のよだれ、口内が痺れたり、口内炎、口唇炎、嚥下困難などのを引き起こします。

 

シクラメン   

シクラメンは、秋冬に咲く鮮やかな花です。

園芸用として家の中に飾っていたり、お庭に置いているご家庭も多い分、愛犬が接触する機会も多いので注意が必要です。

全ての部分にシクラミンという有毒成分が含まれていて、特に根に強い毒性があります。

摂取してしまうと、胃腸炎、下痢、嘔吐を引き起こします。大量に食べてしまうと、痙攣や不整脈を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

 

菊 

鑑賞用や鉢植え、道路脇に小さく咲いていたり身近な植物です。仏花として仏壇に飾っていることも多いです。

菊は、犬が接触するだけで軽度の皮膚炎を引き起こす可能性があります。

有毒成分は、花、茎、葉、根、全ての部分に含まれています。食べてしまうと嘔吐、下痢、過剰なよだれ、運動失調、肝臓障害を引き起こします。

 

ハイビスカス

夏や南国のイメージがあるハイビスカスですが、実は秋が花盛りです。

犬がハイビスカスを食べてしまうと、嘔吐、下痢、吐き気、食欲不振などを引き起こします。

 

いちじく

秋の果物のいちじくですが、樹液、葉、枝に毒性があります。

フラノクマリンという物質が含まれていて樹液に触ってしまうと、皮膚炎を起こす可能性も。

葉や枝を食べると、嘔吐などの中毒症状を引き起こします。

 

彼岸花

田んぼやあぜ道に咲いていることの多い彼岸花。実は、田んぼや畑などの小動物避けに植えられています。

リコリン、セキサニン、ガランタミンなどの有毒成分を、全ての部分に持っています。大変毒性が強く、特に茎と球根部分には注意です。

接触すると皮膚炎を引き起こすこともあり、食べてしまうと嘔吐、下痢、呼吸不全、麻痺、痙攣などの症状が見られ、死に至るケースも。

 

栗に毒性はありませんが、木の下には、いがに包まれたままの栗が落ちていることがあります。

落ち葉の下に隠れていて気づかずに愛犬が踏んでしまったり、咥えてしまうと鼻や目、口をケガをする危険があります。

傷口から細菌が入ったり化膿することもあるので、注意が必要です。

 

肥料や除草剤、防虫剤

気をつけなくてはならないのは植物だけではなく、肥料や除草剤、防虫剤などもです。

肥料のほとんどは毒性が弱いものですが、口にすると死に至るほどの肥料も出回っています。

また、雑草や虫から植物を守ろうと、犬にとって毒性の強い薬品を使っている場合もあります。

公園や道路脇などでも一斉に除草剤を散布しているのも見かけます。事前にお知らせする場合や、散布中などの看板を設置していることもあるので注意してみてください。

草むらなどから少しでも薬品の匂いを飼い主さんが感じたら、数日はお散歩コースを変えてるといいかもしれませんね。

また、犬を飼っている家庭でのガーデニングでは、使うものはよく成分をチェックしてから、購入しましょう。

 

愛犬とのお散歩を安全に楽しむために

今回は、秋に気をつけたい植物をご紹介しました。

この季節は外出も気持ちよく、愛犬を撮る機会も多いですよね。

目の前の綺麗な花や葉に毒があるかもしれません。

身近な植物が愛犬にとってこんなにも危険なものだったとは…と衝撃を受けたものもあると思います。

もし紹介した植物を、愛犬が口にしてしまった場合は、症状が出る出ないに関わらず、できるだけ早く獣医さんに診てもらうことをおすすめします。

愛犬と安心してお散歩を楽しめるように、普段から拾い食いや誤飲しないようにしつけておくことも大切な防止策です。

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