著者は猫を飼い始めて、2年が経とうとしています。
飼い始めは猫がするしぐさや行動などに、何の意味があるのかがさっぱり分からずに、よく検索していたものです。
最初はただの興味本位で調べていましたが、飼い主としてちゃんと猫の習性を知っておき、そういったときにはどうしてあげると喜ぶのか、ちゃんと猫の心理を読んであげるとびっくりするほど猫と仲良くなれます(゚д゚)!
今回は「猫に好かれたい!」「なんで猫って◯◯するの?」といった、よく猫がする何気ない行動を分かりやすく解説していきます。
体をこすりつけてくるのは愛情表現?
人の身体や顔に、猫が体をこすりつけてくるのは甘えられえているようで嬉しくなりますよね^^
でもこれはほとんどの場合が自分のニオイを付けるためで、この行為はマーキング行為の一種です。
ねこの体にはニオイ物質を分泌する臭腺がいくつかあり、スリスリの際には主に頭部としっぽにある臭腺が使われています。

これはなわばりを主張するためだけではなく、相手に自分のニオイをつけて安心感を得るためにも行われます。
飼い主が帰宅した際にスリスリすることが多いのは、飼い主の体から「外」のニオイがするから。
ネコは臭覚がするどいため、いつもと違うニオイがすると落ち着かないのです。
来客に対してスリスリするのも同じ理由です。
甘えたいときにスリスリする場合もある
ネコにすりすりされると飼い主やネコ好きは、撫でてあげたり「よしよし」などと声をかけたりします。
これはネコにとっても嬉しいこと。
「スリスリすると可愛がってもらえる」と学習した猫は、甘えたいときにも体をこすりつけてくるようになります。
スリスリはニオイづけだけでなく、愛情表現の意味合いもあるのです。
いすれにせよ猫がすり寄ってきたときは、拒まずに思う存分スリスリさせてあげましょう。

夜明けの大運動会はストレスがたまっているの?
著者も猫を飼い始めてびっくりしましたが、夕方~夜、明け方が大運動会がはじまります(゚д゚)!
部屋中を猛スピードで走り回り、家具の上に飛び乗ったりする猫は少なくありません。

「ストレスや運動不足が原因の異常行動では?」と心配する方もいるかもですが、これは多くの猫にみられるごく自然な行動です。
猫は本来夜行性で、野性時代は夕方から夜、そして明け方に狩猟を行っていました。
その名残で現在の飼い猫たちにも、この時間帯になるとエンジン全開になり、じっとしてはいられなくなるというわけです。
猫は野生の本能を強く残しているのです。

飼い猫の生活リズム
寝る前に遊べば朝までぐっすり
運動会をすること自体は、猫本来の体内時計が正常に働いている証拠なので心配いりませんが、毎日夜更けにバタバタ走り回られるにはちょっと困るという人も多いハズ。
そんなときは夜寝る前に、猫じゃらしなどのおもちゃを使って猫と遊んであげましょう。
猫は短期集中型なので、15分も体を動かして遊ばせれば充分。

15分遊ぶ→休むを何回か繰り返し、計1時間(著者は大体テレビみながら遊んでますw)しっかり運動できれば、猫は疲れて朝までぐっすり眠ります。
トイレの前後に猛ダッシュするのはなぜ?
トイレに行く前や後に、部屋の中を猛ダッシュしているところを見たことはありませんか。
これは野生の名残からきており、敵に巣の場所を悟られないように、巣から離れた物陰で排出します。
その道のりもどんな危険が待っているかわからないため、猛ダッシュで排出場所へ行って用を足し、また猛ダッシュで巣に帰ってくるのです。

敵などが存在しない安全な家の中にいても、ついそのころの習性が出てしまうのです。
特に警戒心が強い、怖がりの猫にこの行動が見られます。

猫がトイレ後に砂をかける理由
トイレでおしっこやうんちをした後、猫は前足でていねいに砂をかけます。
これも昔から受け継がれている習性で、ニオイを消して自分の痕跡を隠すための行動です。
肉食動物である猫の排出物のニオイは強烈で、そのままにしておくと敵や獲物に自分の存在を知られてしまいます。
そのため猫は地面に穴を掘って排出し、その上に砂をかけてにおいを隠すという習性を身に着けたのです。
巣から出られるようになったばかりの赤ちゃん猫でも、本能的にこの行動をします。
トイレ後の砂かけは、ねこの遺伝子にしっかり組み込まれているのです。
砂をかけない場合はこんなとき
多頭飼いの場合、優位の猫はニオイを残して自分のなわばりを主張するために、排出物に砂をかけない場合も。
1匹しか飼ってない場合は、なわばりではなく個性の可能性大。
毛布をモミモミ&吸うのはなぜ?
これは子猫が母猫のおっぱいを飲むときのしぐさです。
子猫はお乳を飲むとき、母猫のおっぱいを前足でもみます。こうするとお乳の出がよくなるからです。
成長したあとに毛布をモミモミしたり、チュッチュッと吸うのはその名残です。
毛布に限らず、飼い主の腕や体をモミモミしたり、吸ったりする猫もいます。
このしぐさをするのは、猫が心からくつろいでいる証拠であり、ゴロゴロ~とのどを慣らして幸せそうな様子を見ているとこっちまで嬉しくなります。

猫がテレビを見ているけど楽しいの?
テレビをみる猫は、だいたい激しい動きのある番組がすきで、狩猟本能をくすぐるからです。
ネズミやリスなどの小動物がちょこまか動いていたり、鳥が飛び立つシーンなどが映ると、たいていのねこは画面にくぎ付けになるはず。
動きに加え、鳴き声が聞こえればさらに興味が増し、ときには捕らえようとして画面に向かって手を出したり、体当たりすることも。

何もないところをじっと見ているのはおばけがいるの?
猫が何もないところをじっと見つめていると、神秘的な瞳も手伝って「この世ならぬものが見えているのではないか」などと思ってしまいますよね^^;
でもこんなとき、猫は人間いには聞こえない音に反応しているのです。

猫の聴覚は抜群に優れており、特に高温(超音波)を聞き取る力が鋭く、20メートル先にいるネズミの鳴き声や動く音を聞き取ることができるとか。
私たち人間にはさっぱり聴こえませんが、おそらく猫が見つめる方向に獲物か何かがいるんだと思われます。

猫が子供を苦手な理由
猫にかぎらず、動物は基本的に子供が苦手です。
それは動物は予測のつかない動きをされるのが嫌いな生き物だからです。
子供は突然大きな声を出したり、いきなり猫のしっぽや耳を引っ張ったりしがち。
特にねこはデリケートなので、こうした予測のつかない動きをされることを嫌います(著者もなるべく音に気をつけ生活しています^^;)

また猫が嫌がっているのにしつこく触ったり、手加減をしらずに乱暴に扱う、甲高い声で騒ぐといった点もネコが子供を苦手とする理由です。
自由気ままに動き回ることを好むネコにとって、子供はまさに天敵ともいうべき存在です。
もちろんきちんと接し方を教えてあげれば、子供とネコは仲良しになれます。
ネコは男性よりも女性の方がすき?
一般的にねこは男性よりも女性を好む傾向があります(我家の2匹もそうです)
女性は声が高く、口調が穏やかで物腰もやわらかいので、ビビリのネコは怖くないため好むようです。
一方男性は体も声も大きく、威圧感があるから苦手とするネコが多く、実際に我家に訪問者が来たとき、男性の場合のみ隠れてしまいます。。。
嗅覚の鋭いねこは、声や物腰だけでなく、ニオイで人間の性別を嗅ぎ分けてるとも言われており、男性特有のニオイを苦手とします。

ねこがお膝に乗ってくるときの心理って?
飼い主が動かないので暇だと勘違いし、「ひまならかまってよ」と意思表示しています。
飼い主の目の前で座ったり寝っ転がったり、アピールするのです。
眠いなら寝ればいいのに、絶賛アピール中の我家のネコ↓
ネコの年齡を人間の年齡に換算すると?

ネコ | 人間 | ネコ | 人間 | ネコ | 人間 |
1ヶ月 | 1歳 | 3年 | 40歳 | 15年 | 80歳 |
3ヶ月 | 5歳 | 4年 | 45歳 | 20年 | 90歳 |
6ヶ月 | 10歳 | 5年 | 50歳 | 25年 | 100歳 |
1年 | 18歳 | 10年 | 70歳 | 28年 | 105歳 |
2年 | 30歳 | 12年 | 75歳 | 35年 | 115歳 |
ねこはだいたい生後一年で体の大きさがおとな(成猫)になり、性的にも成熟します。
人間の年齡に換算するとこの時点で18歳くらいなので、人間に比べるとびっくりするほど成長が早いです。
成長の早さは体のサイズと関係しており、一般的に哺乳類は体が大きいほど肉体的にも生理的にも成熟に時間がかかる傾向にあります。
人間よりも体の小さなネコは3年で人間の40歳にまで成長し、その後の一年は人間の約5年分に該当するといわれています。
愛らしい子猫もあっというまにおとなになり、そして私たちよりも早く老いてしまうのです。。
ネコの性格は社会化期できまる
ネコは生後3~9週の「社会化期」と呼ばれるこの時期の経験によって、ネコの性格やコミュニケーション能力が決まるといっても過言ではありません。
子猫は社会化期に母ネコや兄弟ねこと触れ合うことで愛情や絆を育み、同時にネコとしての身のこなしや猫同士のコミュニケーション方法などを学びます。
母猫たちから早く引き離され、社会化期に十分なふれあいや刺激が与えられないねこは、臆病な性格や攻撃的な性格になったり、精神的に不安定になる可能性があるのです。
一方、社会化期には人間と接する機会を設けることも大切です。
ここで人間とのスキンシップに慣れることができれば、精神的に安定した人懐っこいねこに育ちます。
さらに生後一年まではいろいろな人や物音に触れさせるなどして、できるだけ多くの刺激を与えるようにしてください。
まとめ
ネコと生活をしていると「この行動にはどんな意味があるんだろう?」と、飼育生活2年目でも不思議に思うことがあります。
今回は代表的なよくやるネコの行動の心理を、解説していきました。
子猫のときに飼い始めたなら、オトナになる前にしっておけばよかったなーと思う情報も多々あります。
飼いやすいネコの方が世話はぐっと楽になるので、事前にネコのお勉強をしておくことをおすすめします。