猫の心理【鼻キス・人間の言葉の理解・毛づくろいなど】

ネコは色々なしぐさや行動で、お互いの意思疎通をはかっています。

著者は猫を飼いはじめたことで、猫が大好きに♡

一緒に生活をしていると“猫のこの行動にはどんな意味があるの?”と、不思議になってしまいなんでも知りたくなってしまうのが親心。。。

例えば多頭飼いしていると猫同士の鼻キッスや、猫同士のプロレス中に中断してまで毛づくろいするのをみかけますが、それには実はきちんとした理由があるのです。

そして猫と一緒に生活して著者は約2年が経ちますが、愛猫に話かけると、成猫になるにつれ言葉を理解するようになったような・・・?果たしてねこは人間の言葉を理解できているのでしょうか。

今回はそんな猫の心理について解説していきます。

猫同士の鼻キスにはどんな意味があるの?

鼻キスといっても、鼻と鼻をくっつけているわけではありません。

鼻を近づけてお互いの顔のニオイを嗅いでいるのです。

顔や体の周りには臭腺があるので、鼻→肛門の順にニオイを嗅いで相手を確認します。

主に親しいねこ同士の間で行われる、いわば猫のあいさつです。

まずお互いの顔のニオイを嗅ぎあい、次に劣位のネコがしっぽを上げて優位のねこに肛門のニオイを嗅がせます。

優位のネコには嗅がせません。これで挨拶終了です。

ちなみにネコの顔の前に指を突き出すと鼻を近づけてきますが、これもニオイを嗅ぐため。

鼻に似た小さな突起物を見ると、つい習性でニオイを嗅いでしまうのです。

見知らぬ猫同士が出会ったときもかぎあう

このニオイ嗅ぎは、見知らぬ猫同士が出会ったときにも行われます。

鼻のにおいを嗅ぐのはあいさつなので問題ありませんが、肛門のニオイ嗅ぎが少々やっかい。。。

お互いに相手のニオイは嗅ぎたいけれど、自分のニオイは嗅がれたくないという複雑な状況に陥ってしまうのです。

ネコたちは相手の顔を自分のおしりに近づけまいとして、ぐるぐると円を描くように回ります。

こうしている間に優劣が決まり、結局は劣位のネコが肛門のニオイを嗅がせて友好関係が成立します。

ケンカ中に毛づくろいをしだすのはなぜ?

ねこは基本的に平和主義者。外で猫同士が出会ったときも、お互いに知らん顔して通り過ぎ、あまり接触しようとしません。

でも、発情期のメスをめぐってオス同士が争う場合や、自分のなわばりにほかのオスが侵入してきた場合、出会い頭に目があってしまった場合など、ケンカをせざるおえない状況になることも。

こんなときネコはまず相手を威嚇し、背中を丸めて毛を逆立てるなどして自分を大きくみせるのです。

ここでどちらかが恐れをなして立ち去れば終了ですが、どちらも譲らない場合は本格的なケンカに発展することになります。

ケンカはなるべく避けたいというのが本音。

雑種猫♀キキ
毛づくろいをすることで、気持ちを落ち着かせようとしてるんだニャ

子猫同士がよく取っ組み合いをするのはなぜ?

子猫たちが取っ組み合いをしていても、ケンカではないので心配無用!これは子猫の成長に欠かせない、大切な遊びなのです。

子猫は生後3週を過ぎたあたりから、兄弟ネコと活発に遊ぶようになります。

最初はじゃれあう程度ですが、次第に複雑かつ激しいものに変化します。

実は遊びに使われる基本的動作は決まっていて、全部で8種類あり(ひっくり返り、立ち上がり、横歩き、追跡、直立姿勢、急襲、水平飛び、対決)、子猫の成長にしたがって発達していくのです。

すべての動作をマスターするのは生後7週ごろで、子猫たちは2,3匹で遊び、ときにはヒートアップし過ぎて本気になることも。

でも、こうして自分と相手の痛みの程度を知り、力の加減を学んでいくのです。

雑種猫♂うに
取っ組み合いからネコ社会で生きていく術を学ぶんだにゃ!

ねこって他の動物と仲良くできるの?

生後3~9週に触れ合う機会を作れば可能です。

ネコは生後3週~9週の「社会化期」に接触した相手に対して愛着を持ちます。

その相手とはネコに限らず、人間はもちろん犬、鳥、ハムスター、ウサギといった異なる種との間にも愛情のつながりを形成できるのです。

そしてこの愛着は一生残り、成猫になってからも仲良く接することができます。

ネコと他の動物を飼いたいのであれば、生後3~9週の間にその動物と触れる機会を設ければOKです。

特に小動物などネコの獲物になるものについては、この時期を過ぎると慣れるのが難しくなります。

小動物や鳥を飼うときの注意点

ネコはジャンプ力があるので高い場所に置いても危険。別室に置くのが◯

フェレット

相性は比較的悪くないものの、遊びが過ぎてケガをさせるのも危険。

ウサギ

一緒にする場合は、監視が必要。子うさぎは獲物になる危険が。

ハムスター

本来ネコの獲物となるので注意が必要。同じ部屋でケージから出すのはNG。

カメ

獲物ではないので関心を示しません。カメの方もネコには無関心。

ネコは人間の言葉が理解できる?

ネコの知能は人間の2歳児程度と言われています。

ネコと私たち人間の脳と比べると、基本的な構造はほとんど変わりませんが、記憶や思考を司る大脳新皮質は、人間の方がはるかに発達しています。

人間が言語能力が高く、複雑な思考や学習ができるのはこのためです。

人間の言葉もある程度理解していて、「だめ」「ごはん」といった日常的に使われる短い言葉にはよく反応します。

ただ言葉の意味そのものを理解しているわけではなく、言葉のリズムやアクセント、その言葉を発した飼い主の行動を結びつけ、“「ごはん」=食べ物がもらえる”と理解しています。

猫は自己学習能力が優れおり、教えていないのに「ネコがハンドルを押し上げてドアを開けるようになった・・・!」というような経験はありませんか。

ねこは飼い主の行動を見ているうちに、ドアの開け方を覚えてしまったのです。

ネコの観察眼の鋭さと、学習能力の高さはあなどれません。

雑種猫♀キキ
毎日の生活でよく使われる短い言葉はわかってるにゃ♡

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まとめ

今回はこんなネコの行動などについて解説しました。

~猫同士の鼻キス~
~ケンカ中の毛づくろいの意味~
~子猫同士が取っ組み合いをする理由~
~ねこは他の動物と仲良くなれるのか~
~ネコは人間の言葉が理解できるのか~

ネコの心理を知って、もっとネコと仲良くなりたいですね。

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