来客時はペットに十分注意を!【誤飲・脱走・ストレスなど】

年末年始やゴールデンウィーク、夏休み、お盆、法事など人が家に集まる機会が増えます。

飼い主さんも来客の対応などでペットから目を離す時間が増えることになりますよね。

いつもとは違う環境などでペットがストレスを感じたり、誤飲などの事故やケガも多く、動物病院に駆け込むペットが増える時期だそうです。

どのようなことに気をつけた方がいいか、いくつかのポイントをご紹介します。

愛するペットを守れるのは飼い主さんだけですので、十分に気を配ってあげましょう。

誤飲

特に気をつけたい誤飲。

飼い主さんはペットが食べてはいけないものを把握していると思いますが、飼ったことがない人や子どもには分かりません。

「実家では人間のごはんを犬や猫にあげてたから大丈夫」と内緒であげてしまったり、子どもが可愛いペットを見て何かあげたいなと料理や自分のお菓子をあげてしまうことも珍しくないようです。

テーブルの上に準備した料理を食べてしまった、お酒を飲んでしまった、キッチンに置いた手土産を食べてしまった、仏壇のお供えの食べ物を食べてしまった、来客の食べ残しを食べてしまった…などの誤飲があっても気が付くのが遅くなってしまうことも多いようです。

また、来客のカバンの中身、脱いだ上着の装飾品などにも注意が必要です。

誤飲を防ぐためには、来客に「フード以外は何も与えないようにしている」と伝えておき、荷物などは手が届かない場所や別の部屋に置くといいですね。

他にも、花や花瓶の中の水も注意が必要です。

ユリ、チューリップ、カサブランカ、シクラメンなど花の種類によっては、舐めたり噛んだりするだけでも死亡するほどの中毒症状を起こすこともあります。

特に猫は花瓶の中の水を飲んでしまうことも少なくないようで、水であっても中毒はおきますので、花を飾ったり供えたりする場合は十分に気をつけて下さい。

散歩道にも咲いてるかも?!犬が食べると危険な植物や花たち

2016.05.12

犬の誤飲で腸閉塞の可能性が・・・症状と治療法について

2016.03.25

線香

お盆や法事、来客が仏壇に線香をあげてくれることもありますね。

じつは線香もペットがいる家庭には十分に注意しなければなりません。

インコや文鳥などの小鳥が呼吸障害を起こすこともあり、犬猫であっても子犬猫、高齢犬猫、疾患のある犬猫なども気をつけた方がいいでしょう。

線香の火や灰を舐めてしまう、ひっくり返して火事になってしまうなどの心配もあります。

線香をつけた場合は、換気をしたり、火が消えるまで見守る、その部屋にペットをいれないなどの対策をしましょう。

脱走

玄関での来客の出入り時にペットの脱走はとても多いです。

飼い主さんがお客様に気を取られていたほんの一瞬の隙に出て行ってしまったというケースがほとんどのようです。

また、玄関や網戸の開けっ放しや、来客が途中で出入りする際に一緒に出てしまうことも。

お迎えする時、お見送りの時には、ケージやサークルに入れておくと安心です。

小さいお子さんや犬に慣れていない人が犬を散歩し、逃げてしまったということもあるようです。愛犬も飼い主さん以外の人との散歩は不安に感じいつもとは違う行動にでてしまうことも考えられます。

ストレス

家族以外の人が自分の家にやってくるということは多かれ少なかれペットにとって負担になります。

人好きなペットであっても、テンションが上がっている状態が長く続くとそれは疲労に繋がります。

自分が安心して過ごしている空間に知らない人がいる場合はなおさらです。常に警戒し、不安な気持ちで過ごしているのはストレスです。

ペットが自分だけで過ごせるテリトリーを作ってあげると少しは安心できるかもしれません。

ハウスやケージなど、お客様から離れた場所に置いてあげましょう。違う部屋でもいいですね。(トイレやお水、気温湿度には十分気をつけましょう。)

お客様が帰った後も、静かにゆっくりと休ませてあげましょう。

芳香剤、アロマ

部屋をいい香りにして、お客様をお迎えしようと芳香剤やアロマを使用することがあるかもしれません。

犬の嗅覚は人間に比べて約100万倍、猫は約20万倍ともいわれています。少しの香りだけでもペットには大きな刺激になります。

芳香剤などに配合されているアロマオイルには、フェノールやアルコールなど動物が代謝できない成分が入っているものが多いのです。成分を分解できないので解毒できず重症になる場合もあります。

アルコール消毒

最近では感染予防として、人の家にお邪魔する際にアルコール消毒をすることも増えてきました。

しかしペットにはとても危険です。

スプレーを浴びたり、舐めたり、匂いを嗅ぐだけでも中毒になる子もいます。

手につけた消毒は完全に乾いてから、ペットに近づきましょう。

手の消毒以外にも、テーブルを拭くものであったり、ソファーなど布地にかけるアルコール除菌のものも要注意です。

扱いには十分に気をつけて下さい。

犬猫には危険!アルコール消毒、除菌の使い方には要注意!!

2021.01.02

ペットを守れるのは飼い主さんだけ

来客時には、飼い主さんはお客様への気遣いなどがあり、ペットにまで目が行き届かないことが多くなってしまうのは当たり前ですよね。

そのうえ、日常とは違う環境になるので、ペットたちも落ち着きません。

どいういう事が危険なのかを今一度飼い主さんが理解し、予防や対策できることはしてお客様をお迎えしたいですね。

また普段はとても穏やかな子でも、突然予想しない出来事にパニックを起こし噛んでしまったり、お客様の持ち物にイタズラしてしまったり…。

お互いが気持ちよく過ごすために、目を離すことがある場合はケージに入れておくことが一番かもしれません。

来客時にケージに入れておいても大丈夫なように日頃からしつけておくことも大切です。

この記事が気に入ったらシェアしよう!