インコは賢く、穏やかで人懐っこい動物です。
飼い主さんだけでなく、他の人や動物にもなつきやすいともいわれています。
そんなインコがあまり懐かない、突然攻撃的になった、距離をとるようになったり怖がったりするようになった…などと感じることがあれば、もしかしたらインコが嫌がる行為をしてしまったことが原因かもしれません。
今回は一般的にインコが嫌がるとされている行為をご紹介します。
触り方
インコを鳥かごやケージに戻すときなどは注意が必要です。
鷲掴みにしたり、インコの背中から掴んでいませんか?
インコは背後や上から掴まれたり、突然掴まれることに大きな恐怖を感じます。捕食者から捕まるというインコの本能だそうです。
信頼ある飼い主さんからであっても「怖い!」と感じる行為なので、やめましょう。
インコを移動させる場合は、インコが自分から飼い主さんの手に乗ってくるようにさせたり、お腹からやさしく触れてすくいあげるようにして手に乗せましょう。
手に乗れたら、とにかく褒めてあげましょう。ご褒美のオヤツをあげてもいいですね(あげすぎ注意です)。
手乗りが上手になると、鳥かごに戻す時もお互いにストレスなくスムーズにいくので、手に乗せる練習は日ごろ行っておくといいですね。
また、スキンシップの際に胴体をベタベタと触られるのも好きではありません。
SNSや動画などで触られて気持ちよさそうにしている子も中にはいますが珍しいケースだと思っていた方がいいようです。
基本的には嫌がる子がほとんどですので、気をつけましょう。
耳周辺や頭、くちばしを触れると喜ぶ子が多いようですが、性格や個体差があります。信頼関係をしっかり築いた状態で、どこをどのように触れてあげると喜ぶかを飼い主さんが探してあげましょう。
大きな音
インコは音に敏感です。人間かなんとも思わない生活音や物音がストレスになっていることがあります。
飼い主さんのクシャミや咳、大声やドアの閉まる音、テレビの大きな音なども驚いたり怖がる子もいます。
出来るだけ、突然の大きな音は出さないように生活してインコの負担を減らしてあげたいですね。
事前に分かる場合は、鳥かごにカバーをかけたり、静かな部屋に移動させるのも対策のひとつです。
鳥かご、ケージに指を入れる
インコが生活しているケージの中は自分の縄張りです。
そこへ指が入ってくるということは敵だと感じ、警戒します。
構ってほしそうだから…とつい指でツンツンとしてしまう飼い主さんも少なくないと思いますが、ケージ越しはお話だけにしておきましょう。
コミュニケーション不足
インコはコミュニケーションをとって仲間と信頼関係を築きます。飼い主さんとも同様です。
鳥かごやケージから出て、好きな場所に飛び回る時間、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間は不可欠です。この時間がないと、飼い主さんとの関係が崩れて距離ができます。
一度距離ができると、回復させるのにとても時間がかかります。
インコの横を通る時には優しく声をかけたり、時間がなくても出来ることはあるので、こまめにコミュニケーションをとってインコに寂しい思いをさせないようにしたいですね。
嫌いなものを近づける
インコが嫌いなものや怖かっているもので追いかけたり、近づける行為はすぐに嫌われます。
他にも慣れていない新しいオモチャなども怖がることもあります。
早く慣れさせたいという気持ちは、インコを怖がらせてしまいます。自分から近づくまでは暫く置いたままにして様子をみましょう。
インコと仲良く暮らすために
今回は、インコが嫌がる行為をご紹介しました。
人間と同じく、インコも嫌なことをしてくる人のことは好きになれません。
しかし、飼い主さんは良かれと思って…とした行動が嫌われてしまう、距離をおかれる原因になってしまうこともあるんですね。
今回は一般的に嫌がる行為をご紹介しましたが、その子によって性格も違いますし、飼い主さんとの距離、信頼度も違います。
そのため、うちの子の好きなこと嫌いなことが分かるように日ごろからよく観察して、嫌いなことは絶対にしないように。
そしてインコが「飼い主さんと一緒にいる時間が楽しい、安心するなぁ~」と思ってくれるとお互い幸せですよね。