こんなに身近なところに!?インコにとって危険な植物

観葉植物やお花を飾っているご家庭も多いと思います。

しかし、インコにとって毒性のある植物はとても多いのです。そして身近な植物にも有毒成分が含まれているものがたくさん存在します。

症状もさまざまですが、インコの体は小さい分、少量の摂取でも死亡してしまうこともあります。

飼い主さんが知っておくことがとても大切です。

今回はインコにとっての危険な植物、間違って口にしないような対策もご紹介します。

インコにとって危険な植物

ポインセチア

クリスマスの時期によく見かける植物です。贈り物などでいただくこともあるかもしれません。

最近では赤以外にも白、ピンク、黄色なども出てきています。

葉が大きく、インコがとまりやすい大きさでもあります。

インテリアとしても飾ることが多いですが、インコによってはとても危険な植物です。

「アルカロイド」という有毒成分がポンセチアの葉や茎など植物全体に含まれています。

口にしてしまうと、下痢や痙攣などの症状がみられ、ひどい場合は死に至ることもあります。

シクラメン

シクラメンもポインセチア同様に、クリスマスの時期に目にする機会の多い植物です。室内で育てられるので、インコとの距離も近くなりますね。

シクラメンに直接インコがとまるのは難しいかもしれませんが、鉢にとまって口にしてしまう危険は大いにあるので注意しましょう。

「サポニン」「配糖体シクラミン」という毒性成分は、特に茎、根に多く見られますが、花など他の部位にも含まれている可能性も高いです。

下痢や痙攣の症状が起き、大量に口にすると神経症状を引き起こし死に至るケースもあります。

クリスマスローズ

白やピンク、紫、緑、黒などの色があるクリスマスローズ。

人気が高い植物ではありますが、こちらも毒性があり、園芸する人も触れるとかぶれてしまうこともあります。

「ヘレブリン」、「サポニン」、「プロトアネモニン」と毒性成分を全草に含有します。 

昔のヨーロッパで、駆虫や堕胎に用いられたともいわれ、心臓の収縮を強くする作用もあります。

インコが口にすると心臓麻痺の危険性があるので十分に注意しましょう。

ベゴニア

ベゴニアの原種は900種、交配種は15000種以上と種類が非常に多い植物です。

そのためベゴニアという名前がついていなくても、花の形などが違っていても、ベゴニアの種類で同様の毒性を持つものもたくさん存在するので注意が必要です。

ベゴニアには「シュウ酸」という有毒成分が含まれています。特に球根の毒性が強いですが、葉、根など全体的に含まれています。

インコが口にすると、口内炎や下痢、胃腸びらんなどの症状が起き、ひどい場合は死に至ります。

アイビー

室内観葉植物として人気の高いアイビーです。

つるが伸びるので、気が付かないうちにインコが触れてしまう距離に近づいていることもあるので置く場所には十分に注意が必要です。

アイビーは有毒成分「サポニン」がつる全体に含まれています。

インコが口にすると下痢、嘔吐、皮膚炎、昏睡、呼吸困難などの症状を引き起こします。

モンステラ

丸やハート形の大きな葉に独特の穴や深い切り込みが入っている人気の観葉植物です。

モンステラは熱帯アメリカ原産のサトイモ科の植物です。インコにとってサトイモ科の植物は危険だと思っていいでしょう。

サトイモ科の植物は、モンステラ以外にポトス、セローム、カラー、スパティフィラム、アンスリウム、カラジウム、アロカシアなど多数あります。

「シュウ酸カルシウム」という毒性成分を含み、インコが口にすると食欲低下、嚥下困難、炎症などの症状を引き起こします。

また、葉や茎をカットすると出てくる液にも毒素を含み、インコが触れただけでも痒みやかぶれが起こることもあります。

インコが大きな葉に隠れて、食べていることに気がつくのが遅くなることもあります。

チューリップ

多年性球根植物のチューリップです。

花壇など外植えは問題ありませんが、花束などの贈り物や寒い冬の時期に鉢植えを家の中に入れておく場合などには注意しましょう。

チューリップには「チューリピン」「配糖体」などの毒性成分が、下痢、嘔吐、胃痙攣などを引き起こします。また、心臓に強い影響を受ける場合もあります。

触れるだけでも痒みなどを起こし皮膚炎になることも。

球根部分に毒素が多いというイメージがありますが、花や茎、葉にも含まれていますので気をつけましょう。

誤飲対策

うちのインコは植物には一切興味がないので大丈夫!と思っていても、ふとした瞬間に口にしてしまう可能性はあります。

インコは警戒心が強いので植物などには近寄らない子が多いかもしれませんが、慣れた時や興味を示す瞬間も多々あります。

万が一が起こらないようにしっかりと対策をしておきましょう。

放鳥するときには同じ部屋には置かない

ケージから出す場合には、植物を違う部屋に移動させるか、植物のない部屋でインコを放してあげましょう。

ケージの近くに置かない

少し離して置いても、植物が伸びてインコから届く距離になってしまうこともあります。

ケージ周辺には植物は置かないようにしておくと安心です。

危険な植物をかじってしまったら…

もし、危険とされている植物をインコがかじってしまったら、早急に獣医さんに診てもらいましょう。

早いうちであれば、症状が出る前に処置が行える可能性が高いので、まずは病院に連絡をいれて下さい。

様子をみたり、飼い主さん判断は非常に危険です。

インコが安全に暮らせるように

今回は、インコが口にすると危険な植物をご紹介しました。

一人でも多くの飼い主さんに知ってもらえると嬉しいです。

 
身近な植物が多く、贈り物やインテリアで部屋の中に既に設置しているおうちもあるかもしれません。

少しの工夫で、可愛いインコが安全に生活できるような環境になります。

今回ご紹介した危険な植物は一部です。他にもアジサイ、オシロイバナ、シャクナゲ、ヒガンバナ、スズラン、ナンテン、サクラ、パンジー、ニチニチソウ、ジャスミン、スイセンなどまだまだ多くの植物があります。

新しく植物を迎える場合はインコにとって害はないものかをよく調べてからにしたいですね。

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