飼い主は把握しておきたい。犬にとって危険な食べ物6種

犬にとって健康を脅かす危険な食材がいくつかあるのは知っていますか?
今回は犬に与えてはいけない食材、特に少量の摂取でも危険度の高い食材を中心にご紹介いたします。

犬に危険な食べ物:ネギ類

代表的なネギ類としては、

たまねぎ
長ネギ
ニラ
らっきょう
ニンニク


などが挙げられます。犬の個体差によってですが、少量の摂取でも危険な状態に陥るケースもあるため、とにかくネギ類が含まれている食事は一切NGです。

玉ねぎを煮込んだスープや玉ねぎエキスを含むコンソメなどエキスを含むもの、ガーリックパウダーなど粉状のものも全て与えてはいけません。

【 危険な成分 】
ネギ類に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分が犬にとっては猛毒です。
この物質は、酸素を運ぶ役割を果たす赤血球を破壊する働きがあります。それにより、溶血性貧血になり、さらには高カリウム血症という病気を引き起こし最悪の場合死に至ってしまう可能性もあります。

【 症状 】
貧血、胃腸障害、血尿、衰弱、心拍の増加、最悪の場合死に至る昏睡

 

犬に危険な食べ物:カカオ類

代表的なカカオ類は、・チョコレートココアが挙げられます。犬の味覚の中でも甘味が一番敏感です。
そのため机の上に置いていたら、いつのまにか愛犬が食べていた・・・なんて誤食トラブルも多いようです。

小型犬が板チョコを間食してしまいそののち死に至ったケースもあるほど危険な食材ともいえます。

【 危険な成分 】
カカオ類に含まれる「テオブロミン」というカカオの香りの成分のひとつですが、体内に取り込むと毒素となり中枢神経を刺激します。

毒素は体内で分解することができないため、致死量に達すると中毒になり、急性心不全を引き起こし最悪の場合死に至ってしまうケースもあります。

【 症状 】
嘔吐、下痢、多尿、興奮、不整脈、運動失調、筋肉のけいれん、発作、血尿、脱水、重度の場合は昏睡

 

犬に危険な食べ物:ぶどう・レーズン

実は、なぜ危険なのか因果関係はまだはっきりと解明されていません。実際に同じ量を与えた結果、全く平気な犬もいれば重い症状を発症する犬もいる、という臨床結果が報告されています。

そのことから、アメリカの調査機関はぶどう・レーズンは犬にとって有害性があると発表しています。何はともあれ与えないに越したことはありません。

【 危険な成分 】
ぶどうやレーズンに含まる腎毒性の物質や高濃度のビタミンDなどさまざまな仮説がありますが、何が中毒を引き起こすのか未だに原因不明です。
しかし、少量でも重い症状や急性心不全を発症する犬もいるため、与えるのは避けましょう。

【 症状 】
嘔吐、下痢、腹痛、腎不全、最悪の場合死に至る昏睡

 

犬に危険な食べ物:キシリトール

ガムなどに含まれる人工甘味料のキシリトールですが、人間にとっては血糖値の上昇を抑えたり、低カロリーと健康成分として知られているかと思います。
しかし、犬にとってキシリトールは全く逆の影響を与えてしまう毒素です。最近では、ガムやタブレットなどキシリトールの含有量が高い物が多く、誤食には十分注意してください。
キシリトールを含む歯磨き粉なども控えましょう。

【 危険な成分 】
犬がキシリトールを摂取後、強力なインスリン分泌作用が働き急激な血糖の低下を引き起こします。キシリトールの毒素がもたらす低血糖で肝障害、意識の混濁など最悪の場合はこん睡状態にまで陥る可能性もあります。

【 症状 】
嘔吐、虚脱、下痢、意識の低下、けいれん、最悪の場合死に至る昏睡

 

犬に危険な食べ物:アボカド

森のバターなんて別名もあるほど栄養素がたっぷりつまった健康食材としても知られるアボカドですが、犬にとっては危険な成分が含まれています。

クリーミーでやわらかい触感なので何となく気軽に与えやすい食材ではありますが、毒素となる成分を含むため安易に与えてはいけません。

【 危険な成分 】
アボカドに含まれるペルジンという成分が、犬にとっては毒素となります。アボカドの実の部分だけではなく、葉や種、皮にもペルジンを含んでいます。

体内に取り入れると、胃腸に炎症を起こしたり、大量摂取の際には重度の症状を引き起こし死に至るケースもあるので注意が必要です。

【 症状 】
嘔吐、下痢、胃腸の炎症、呼吸困難、うっ血

 

犬に危険な食べ物:カフェイン・アルコール類

カフェインが含まれる代表的なものといえば、・お茶紅茶コーヒー栄養ドリンクなどが挙げられます。犬が誤飲するとカフェイン中毒になる恐れがあります。

アルコールはその名の通りお酒全般です。こちらは急性アルコール中毒の危険性があります。どちらにせよ加工飲料はすべてNGです。

【 危険な成分 】
カフェインの成分は、犬を極度の興奮状態にする作用があり不整脈や痙攣などの症状を引き起こします。
アルコールを分解する力を持っていない犬にとって、アルコールを摂取すると急性アルコール中毒になる危険性が高く、呼吸困難や意識障害、最悪の場合死に至る場合もあります。

【 症状 】
嘔吐、下痢、不整脈、痙攣、呼吸困難、意識障害、最悪の場合死に至る昏睡

 

まとめ


食事や料理中に誤って床に落とした食材を、間一髪いれずに愛犬に食べられてしまった・・犬にとって危険な食材を扱う場合には、いつもよりも注意深く扱ってください。

万が一愛犬が誤食してしまった場合は、様子を伺い、様子がおかしい場合はすぐにかかり付けの動物病院へ行ってください。
愛犬の健康は飼い主さん次第です!愛犬の食事管理には十分注意を払いましょう!

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