猫にとって春はストレスを感じやすい季節!?【原因・症状・解消法など】

猫にとってストレスだと感じる要因はさまざまありますが、春は特にそう感じてしまうきっかけが多い季節だといえます。

人間と同じようにもストレスを感じると猫の身体にも症状が出てきます。

今回は猫が感じやすい春のストレス、解消法などをご紹介します。

いつも以上に愛猫の様子や体調を気にかけてあげたいですね。

猫が春に感じるストレスの原因

寒暖差

季節の変わり目は人間でも体調管理が難しいですね。

一日の中でも、朝晩の冷えと日中の夏のような暑さのように大きな気温変化があったり、昨日と今日では10℃以上の気温差という日も珍しくありません。

体温調整ができない猫にとっては、この寒暖差が大きなストレスになります。

特に、猫カゼや特発性膀胱炎などを引き起こしやすくなります。日中の熱中症予防はもちろん、朝晩に猫が寒さを感じることないような対策が必要です。

 

アレルゲン

春はアレルゲンのピーク期でもあります。

1年を通してさまざまな種類の花粉は飛んでいますが、スギ、ヒノキやイネ科の植物の花粉がピークを迎えます。

猫の花粉症の症状としては目ヤニ、くしゃみ、鼻水、軟便や下痢、身体の痒みや脱毛などの皮膚炎が多くみられます。

花粉症対策は人間と同じくなるべく花粉がつかないようにすることが大切です。飼い主さんはなるべく外から花粉を持ち込まないようにしましょう。

またアレルギーを持っている猫はこの時期に症状が悪化しやすいので注意が必要です。

さらに人間のくしゃみの音も猫にとってはストレスになるともいわれています。飼い主さんが花粉症の場合も、なるべくくしゃみが出ないような花粉対策もしておきたいですね。

くしゃみは破裂音に似ていて、大きな音が苦手な猫にはイヤなんだね。

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環境の変化

春は、入学、卒業、入社、転勤など、生活の節目となる季節でもあり、引っ越しも一番多い時期ですね。

環境の変化が非常に苦手な猫にとっては、突然見しらぬ場所で生活するのは大きなストレスになることがあります。

引越し後はしばらくは食欲、トイレの回数、猫の体調をよくチェックした方がいいですね。

ストレスから軟便、特発性膀胱炎、脱毛などの症状や、パニック状態になる子もいるようです。

また、飼い主さんの生活リズムが変わったり、家族の増減など、いつもと違う状況もストレスになることがあります。

 

ノミ、ダニなどの寄生虫

気温が高くなると、虫たちの活動も活発になってきます。

春はノミやマダニなどの寄生虫に十分に気をつけないといけない時期です。

フィラリアの幼虫を体内に持った蚊に刺されることで引き起こされるフィラリアという感染症の予防は春先から始まります。「フィラリア予防=犬」といイメージですが、犬ほど発症率は高くないものの、猫にも感染する病気です。

咳や呼吸困難、嘔吐、食欲不振、体重減少などの症状がみられ、悪化するとまれに突然死を引き起こすこともあります。

さらに猫の場合は、検査で発見しにくく診断が難しいため、近年は猫にも予防が推奨されています。

完全に室内飼育なので蚊に刺されにくいとも思われる方も多いでしょうが、フィラリアに感染した猫の4割近くが室内飼育だったという報告もあるようです。

また、外に散歩に行く犬に比べて完全室内飼育の猫はノミダニが付く可能性は低いですが、ほんの少しの時間に出てしまった庭先で…、一緒に生活している犬から移ってしまって…というケースもあります。

ノミダニに寄生されると、強いかゆみ・湿疹・脱毛をともなう皮膚炎などの症状が見られます。かいてしまって皮膚に傷ができるとそこからウイルス・細菌に感染する可能性も出てきてしまうのです。

 

発情期

猫にとって春は恋の季節。発情期です。

避妊去勢手術をしていない猫ちゃんの脱走が一気に増える時期になります。

落ち着かなくなったり、外の猫の鳴き声やニオイが気になりだします。普段はしない尿マーキングをする猫もいます。

室内にいても自分のテリトリーを侵されるかもしれないというストレスを感じることも。

この時期は特に戸締りを気をつけましょう。網戸がはずれたり壊れていないか、暖かくなって頻繁に窓も開ける時期なので十分に気をつけたいですね。

また、万が一の脱走してしまった時のことを考えてマイクロチップの装着も対策のひとつになるかもしれません。

避妊去勢手術をした子たちもソワソワ落ち着かなかったりいつもと違う様子になることは珍しくないみたい

 

換毛期

1年に2回ある換毛期のひとつもこの春の時期ですね。

特に冬毛が抜けて夏毛に生え変わるため、大量に毛が抜けます。

猫がグルーミングで飲み込んだ毛の量が多いと、毛玉を多く吐いたり、食欲不振、便秘、下痢、嘔吐などの症状がでる毛球症になりやすいです。

予防として、いつもより念入りなブラッシングをしてあげたいですね。

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飼い主さんがしてあげられるケア

何かの症状がみられた場合は早めの受診をおすすめします。

この時期に、特に愛猫にしてあげて欲しいケアをご紹介します。

飼い主さんの生活リズムを整える

春は人間も環境が変わることが多く、忙しくて落ち着かない時期ですね。

猫は飼い主さんや家庭内の変化に大きな影響を受けます。

愛猫のためにも意識的に生活リズムをなるべく早く整えてあげたいですね。

 

コミュニケーションをしっかりとる

不安定になりやすいこの時期に、ストレスを発散させたり、心を落ち着かせるためにも飼い主さんとの時間をしっかりとってあげましょう。

構ってほしくなさそうな時でなければ、一緒に遊んだりスキンシップの時間をたっぷりととりたいですね。

スキンシップをとりながら、皮膚など体のチェックもしてあげましょう。

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こまめなブラッシング

換毛期でいつもより大量の抜け毛に悩まされる時期ですね。

毛球症予防にも猫の健康的な皮膚を維持するためにも、こまめにブラッシングをしてあげましょう。

ブラッシングでリフレッシュして、ストレス軽減にもなります。

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トイレチェック

ストレスで膀胱炎やお腹の調子を壊す症状が出やすくなります。

いつも以上に便や尿の回数や色、ニオイなどのチェックをしておきたいですね。

猫がストレスなくトイレが使えるように常に清潔にしておきましょう。

 

愛猫と楽しく春を過ごしましょう

寒い冬を越えて、暖かくなってくると気分も晴れ晴れして気持ちよく過ごせますね。

しかし、体調を崩しやすく、環境の変化などでもストレスを感じやすい季節でもあります。

飼い主さんが愛猫の体調の変化を早めに察知してあげることが重要です。

体の異変は早めに獣医さんに診てもらいましょう。

心の異変は、飼い主さんの愛情やスキンシップでケアすることができます。

この時期はいつも以上に愛猫の様子をみてあげたいですね。

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