猫が便秘になる原因・考えれる病気・解消方法など

猫の便秘で悩んでいる飼い主さんへ、今回は猫が便秘になる原因や、便秘解消方法についてまとめました。

猫のほとんどが普段の食事はドライフードを食べていて、水分を摂らない子が多いため、便秘になる子が多く存在します。

この記事では身近な食品などで便秘を解消できたり、便秘マッサージを紹介していますので、参考にして下さると嬉しいです。

何日出なかったら便秘?

猫は便秘になりやすい動物です。毎日トイレでうんちの様子をチェックし、1~2日の便秘で元気があるようならまずは気になる問題点を改善しながら様子を診ます。

2日以上うんちが出ず、症状が改善されないようなら獣医師に相談した方が良いでしょう。

便秘の原因としては、ストレスや偏った食生活などが考えられます。

その他には毛繕い中に、体の中に入った毛が胃腸の中で大きな毛玉となり排便の障害となることもあります。

またようやく出た便が硬くて黒かったり、血液が混ざった粘液質の便が出た場合は何らかの病気が疑われます。

日頃から猫の様子をチェックして、健康管理に気を配ることが大切です。

観察ポイント!ここをチェック

排泄体勢をしているのに出ていないのが便だけなのか、尿も出ていないのか、お腹が張っていないか、張り始めているかなどは動物病院で受診する際にも聞かれることです。

いつもと違う様子を感じたら以下のチェック項目を参考に、1~2日しっかり観察するようにしてください。

  1. 1日に何回くらいトイレに行きますか
  2. いつも通り食べていますか
  3. 何日くらいうんちが出ていませんか
  4. 尿は出ていますか
  5. 吐いたりしていませんか
  6. お腹が膨らんでいませんか
  7. 異物を飲み込んだ形跡はありませんか

猫は便秘をしやすい動物ですが、老齢やストレスなど以外にも重大な病気のサインとなることもあるので愛猫の状態は常に把握してくようにしましょう。

便秘になる原因

便秘になる原因を、便秘状態や症状にわけると以下の通りです。

元気や食欲があるのに便秘

考えられる原因

  • ストレス
  • 水分不足
  • 運動不足
  • 服用している薬などの影響など

老齢猫は運動も減り消化管の機能も衰えているため便秘になりやすいです。

環境の変化によるストレスも考えられます。

便の出にくい状態が続く便秘

症状

  • 硬い便で少量しか出ない
  • 元気がなんとなくない
  • 時々吐く

考えられる原因

  • 巨大結腸症
  • 腫瘍
  • 上皮小体機能亢進症
  • 回虫症
  • 毛球症
  • 肛門嚢炎など

毛繕いによって口に入る毛や、誤って口にしたビニールや布が胃や腸に溜まって便秘を引き起こすこともあります。

他にも 巨大結腸症や腫瘍などが原因となることがあるので、他の変化にも注意深くなるよにしましょう。

何日間も出ない便秘

症状

  • ぐったりしている
  • お腹が膨れている
  • 嘔吐や食欲不振をともなうなど

考えられる原因

  • 腸閉塞
  • 骨盤の骨折など

病気では腸閉塞、また事故などによって骨盤が変形するような怪我をした場合にも便秘は起こることがあります。

何日も便秘が続きガスが腸にたまると激痛を起こすことがあり、 腸がうまく水分を吸収できなくなって脱水状態になることもあります。

猫がぐったりしていたり、 お腹がひどく張っている場合にはすぐにかかりつけ医に診てもらようにしましょう。

巨大結腸症による便秘について

巨大結腸症の猫は、常に便秘に悩まされ、繰り返し吐き気を見せたり食欲不振などの症状を示します。

巨大結腸症になると重い便秘になりこれは慢性化します。結腸とは小腸に続く部分を言い、大腸の半分を占めています。

この結腸の収縮力が弱まると腸自身の力では便をうまく押し出せなくなり、そうなると便が溜まって結腸が拡大し、ますます大量の便がたまるようになります。

原因

原因は大まかに2つ考えられます。

1. 先天性障害

生まれつき結腸の一部が狭くなっていることで便の通過が妨げられることがあります。

また結腸に運動を起こさせる神経に生まれつき異常があることで腸が十分に運動できないことで巨大結腸症になることがあります。

2. 病気や事故による骨折

病気や事故による骨折や変形により、腸の神経が傷つけられたり脊髄などが変形して便が通りにくくなると猫は便秘するようになります。

この状態が続くと結腸は広がったままになり、ついには腸の運動ができなくなって巨大結腸症を発症します。

治療法

病院によって処置の方法は異なると思いますが、病気がそれほど重くなければ定期的に浣腸を行い、便を崩しながら少しずつ出していきます。

この病気になると脱水症状を起こしやすくミネラル分も不足するので輸液も行います。

頻繁に浣腸や輸液が必要になり猫が嫌がって治療しにくい時には、結腸の伸びきった部分を手術で切除し正常な部分同士を繋げ合わせることもあります。

便秘を起こしにくい食事を与える食事療法や薬の投与による内科療法が効果を示すこともありますが、結局は外科手術を選択せざるを得ないことも少なくありません。

家庭では便秘を起こしにくい食事療法を行い便軟化剤を与えます。

猫の便秘を解消する方法

自宅でできる便秘解消法では、フードの見直しやブラッシング、サプリメントを摂り入れるなどの解消法があります。

フードの見直し

食物繊維を含むフードに切り替えたり、トッピングに食物繊維のものを追加します。

またはロイヤルカナンの療法食で、便秘用の療法食があります。

療法食なので一度獣医師に相談しましょう。

水分摂取量を増やす

水分摂取量を増やすためにウェットフードを混ぜたり、ドライフードに肉をゆがいた汁をかけるなどして水分摂取量を増やします。

運動不足解消

老猫になると動きも鈍くなり消化器官の働きも悪くなりがちです。

意識して運動させたり、コミュニケーションをとりながらお腹の当たりを優しくマッサージしてあげるのも効果的です。

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腸内環境を整える

整腸作用に働くサプリメントを摂取するのも便秘改善が期待できます。

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毛球症による便秘対策

猫は絶えず全身を舐めて毛繕いするので、毛が抜けやすくなっていると大量の毛を飲み込みひどい便秘になることもあるので、普段からこまめにブラッシングするようにしましょう。

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食品を使った便秘対策

異常が見られず重大な病気ではないのに便秘をするときには、2~3日間程ツナ缶のオイルやサラダオイルやオリーブオイルをスプーンひとさじ飲ませたり、フードに与えると排便しやすくなります。

同時によく遊んでやり体を動かす機会をつくり内臓器官の動きを活発にさせます。多少頑固な便秘でも、これを2~3日続けると排便しやすくなります。

注意点としては、酸化しやすいのでフレッシュなオイルだけ与えるようにしましょう。

与えすぎるとと下痢になることがあり、長く続けるとある種類のビタミン吸収が低下し別の問題を引き起こすこともあるので常用は避け便秘の時だけにしてください。

便秘マッサージをしてあげる

便秘マッサージで出る子は多いようです。

お金もかからないので、コミュニケーションの一環にもなるのでお腹を触られても怒らない子は、一度試してみてください。

動画を貼っておきます。

まとめ

2日以上出ない場合は、獣医師に相談しましょう。便秘の場合、なんかしらの病気の可能性もありえます。

自宅でできる猫の便秘対策は、フードを変える・便秘マッサージ・腸内環境の改善・運動不足を解消する、などです。

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