老犬の手入れで困った【お風呂・毛艶・口臭・目やに・肉球や爪】

愛犬が老犬になり、こんな手入れで困っていることはありませんか。

✔お風呂にいれられない
✔毛艶がなくなった
✔口臭が強くなった
✔耳が汚れる
✔目やにがでる
✔肉球ががさつく

今回は、上記の内容の解決策をまとめました。

ぜひ参考にしてみてください♪

老犬を風呂に入れる方法

老犬になってカラダが不自由になると、うんちやおしっこでカラダを汚すことが多くなり、入浴の機会も増えてきます。

しかし、老犬のカラダにとって入浴は大きな負担になるので、なるべく早く済ませて、疲れさせないように心がけましょう。

カラダがふらつく犬は、サポート係と2人がかりで入浴をしましょう。

滑りやすい浴室は、転倒してケガをすることが多いので、バスマットを敷くなどの対策を。

また、お湯の温度やすすぎ方など、高齢犬の入浴にはポイントがあります。

ポイントを押さえて、カラダの負担を少なくしましょう。

老犬の身体を支えてサポート

足腰の老化によってフラフラしてしまう犬は、カラダを支えながら洗いましょう。

後ろ脚が弱い犬は後ろ脚を、腰が弱い犬は腰を押さえるなど、洗っている最中にバランスを崩してケガをしないように注意しましょう。

洗う人とサポートする人、2人がかりで洗うといいです。

浴室の床は滑りやすいので、犬が転ばないようにバスタオルやマットなどを敷いておくと安心です。

汲み置き洗いで手早く

犬の負担を軽くするため、シャンプーを済ませたら手早くすすぎます。

高齢犬の入浴にはシャワーよりも、沢山のお湯で一気に流せるくみ置き洗いがおすすめです。

入浴する前に、たらいや洗面器などに適温のお湯を準備しておくといいです。

入浴中にもお湯をいれ、常にためておきます。

シャワーを使う場合、シャワーヘッドを手でくるむように持ち、犬のカラダに直接当ててすすぎます。

こうすれば皮膚への刺激も少なく、湯気も立ちにくいです。

湯温は低めに

特に皮膚に疾患のある犬の場合、お湯の温度は低めにしましょう。

熱いお湯をかけると血行がよくなり、それが刺激となってかゆみになりやすいです。

症状を悪化させないように注意しましょう。

また、犬の皮膚の温度は24~26℃なので、飼い主にとってはぬるいお湯も、犬には大きな刺激になることもあります。

皮膚の表面を覆ってバリアしている皮脂を落としすぎないためにも、ぬるま湯を使ってください。

入浴後はすぐに乾かす

被毛が濡れたままになっていると、一気に体温が奪われていきます。

高齢犬のカラダには大きな負担となるので、すすぎが終わったらタオルで水気を優しく拭き取り、すぐに乾かします。

タオルは吸水性が高く、柔らかい手触りのものがおすすめです。

ドライヤーを嫌がる犬もいるので、愛犬に合った方法で手早く乾かしましょう。

全身浴が難しい老犬の入浴方法

脚腰が弱くなって脚の踏ん張りが利かなくなると、全身浴は大きな負担になります。

全身浴が難しくなった犬は、部分浴をメインにしましょう。

汚れた部分だけを洗う部分浴なら、全身浴よりも時間が短縮でき、高齢犬でも比較的ラクにケアできます。

部分浴には、カラダのサイズに合った、安定性のあるタライなどを用意しましょう。

我家では折りたたみバケツを使用しています↓
不要時折りたためて便利です。

また転倒によるケガを防ぐために、全身浴と同じくサポート係と2人がかりで行うと安心です。

たらいの中で、犬がバランスを崩したり滑らないように、しっかりと支えてあげましょう。

部分浴のコツを押さえよう

うんちやおしっこでカラダを汚した時は、お湯を張ったたらいなどに座らせ、汚れた部分だけを洗います。

カラダの負担を少なくするために、手早く済ませましょう。

たらいの中で滑りケガをする恐れがあるので、犬がバランスを崩さないように注意しましょう。

  1. お腹下へ腕をまわし、反対側の後ろ脚の付け根を支えて腰を持ち上げましょう。
    犬が前のめりにならないように、汚れた部分を優しく洗います。

  2. 浴槽などにためておいたぬるま湯のお湯をかけて、手早くすすぎます。
    すすぎ終わったらタオルで水気を拭き取り、手早く乾かします。

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寝たきりの犬の洗い方

体力がなくなって入浴ができない犬、寝たきりになてしまった犬には、蒸しタオルやウォーターレスシャンプーを使い、カラダの汚れを落としましょう。

これならすすぎがいらないので、手軽にできます。

蒸しタオルは、皮脂やほこりなど日常の汚れなら十分きれいにでき、犬のカラダにも負担が少ないです。

ただし、うんちによる汚れは落としきれないので、部分浴するといいです。

ウォーターレスシャンプーは、膀胱炎の原因となるオシッコの汚れなども手軽にケアできます。

刺激のないタイプを選んで、優しく汚れを拭いてあげましょう。

蒸しタオルを利用

皮脂などで汚れた犬のカラダは、蒸しタオルを使い、毛の流れに沿って拭いてあげましょう。

寝たきりの犬でも、かんたんにケアできます。

ただし蒸しタオルは、濡らしすぎると身体を冷やしてしまうので、注意が必要です。

ウォーターレスシャンプーを利用

身体の汚れが気になったら、ウォーターレスシャンプーがおすすめです。

お湯によるすすぎがいらないので、寝たきりの犬がおしっこで身体を汚した時のケアにも便利です。

タオルにスプレーして、毛の流れに沿って拭いてあげましょう。

ゴシゴシ力を入れると皮膚を傷つけてしまうので、優しく丁寧に拭くのが基本です。

皮膚が濡れすぎると身体の体温を奪うので、つけすぎには注意しましょう。

ウォーターレスシャンプーは、なるべく皮膚に刺激の少ないナチュラルな成分のものを選びましょう。

またシャンプーではありませんが、もし愛犬が肌トラブルを抱えていたら、シャンプーではなくワンちゃん用化粧水【AVANCE(アヴァンス)】をおすすめします。

温泉成分からできたペット用の化粧水で、皮膚に疾患のある犬にも使用できる安心・安全な商品です。

我家でも犬猫に使用していますが、毛並みもふわふわになりますよ^^

毛艶がなくなった

高齢犬の被毛にツヤがなくなるのは、皮膚の老化によるものです。

加齢に伴い甲状腺の機能が低下すると、皮膚に潤いがなくなってしまいます。

そうなると、被毛にも影響が出てバサバサしてしまうのです。

美しい被毛を保つには、ブラッシングすること、毛艶にいいフードを食べさせることなどです。

ブラシは、高齢犬の皮膚にも優しい、ソフトな肌触りのブラシを選んで、丁寧にブラッシングしましょう。

このブラッシングのときに、ただブラシをかけるだけではなく上記でも紹介した、温泉成分でできたペット用の化粧水を一緒に使用すると毛並みが見違える程変わります。

犬用化粧水「アヴァンス」

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またブラッシングは、同時に愛犬のボディチェックにもなり「太った」「痩せた」などの体型の変化、しこりや腫れ、できものの有無などを確認でき、身体の異常にすぐ気づけます。

人間と同じように皮膚を老化する

犬も人間と同じく、歳を取ると白髪が出てきます。

また被毛全体の質も変わり、ツヤがなくてバサバサした印象に。

これらの症状は皮膚の老化が原因で、甲状腺機能の低下によって皮膚に潤いがなくなり、乾燥した状態になってしまうのです。

皮膚の老化が進むと、白い粉のようなフケが出たり、カラダにはシミが目立つようになります。

皮膚が老化すると傷つきやすくなるので、手入れのときには注意しましょう。

毛艶がよくなるブラッシング方法

  • ブラシの選び方

金属製のスリッカーなど、皮膚に刺激のを与えるブラシは、高齢犬のケアには避けてください。

老化した高齢犬の皮膚は傷つきやすく、ちょっとした刺激にも反応してしまいますので、特に皮膚に疾患のある犬にはNGです。

肌触りがよく、ソフトなブラシを選びましょう。

  • 力を入れず毛の流れに沿って

ブラッシングは、被毛にツヤを出して美しさを保つだけではありません。

皮膚を清潔にする、皮膚への適度な刺激によって血行を促すという効果もあります。

ブラッシングをする前にまず声をかけてから、全身に触れ、痛みがないかを確認しましょう。

痛がる場所のブラッシングは避けること。

力を入れずに優しく、毛の流れに沿ってブラシを動かせば美しい被毛をキープできます。

老犬の口臭が強くなってきた

口臭の原因は歯周病です。

歳を重ねるにつれて歯石がたまり、歯茎が腫れるため、歯周病の症状を起こしやすくなります。

歯を痛がるようなら、かなり進行している状態です。

歯周病は口腔内だけではなく、他の臓器にも影響を与えるので、口臭が強くなったと感じたら動物病院へ相談しましょう。

歯周病を防ぐ一番の方法は、毎食後の歯みがきです。

犬を緊張させないようにしながら、口の中に歯ブラシを入れましょう。

はじめは抵抗の少ないガーゼを使ってもOKです。

歯石や歯垢がついている場合は、動物病院で早めに除去してください。

犬の歯みがきについてもっと詳しく知りたい方は↓↓

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高齢犬に多い歯周病

口臭が強くなったら、まず歯周病を疑いましょう。

歯周病は、3歳以上の犬の80%以上が患っているというほど多い病気です。

歯肉炎など歯と歯茎に起こる病気の総称で、口の中に食べかすが残っているため、細菌が繁殖して発症します。

口臭や歯のぐらつきが、主な症状です。

老犬の歯みがきはリラックスさせて

歯みがきの習慣がない犬には、自然な流れで行うのがポイントです。

まずは背中やお腹、首などをマッサージして犬をリラックスさせましょう。

大切なのは、歯みがきだと犬に意識させず、口の中に手をいれることです。

犬の抵抗感が少ないように、ガーゼを使いスキンシップをしながら口の中に入れましょう。

はじめ長時間やらないで、少しづつ慣らして途中で犬が嫌がったら再びマッサージをし、リラックスさせるなどストレスがかからないように工夫しましょう。

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