犬猫には危険!アルコール消毒、除菌の使い方には要注意!!

新型コロナウィルスの感染予防として、手洗いが出来ない場合の消毒、除菌というのが当たり前になってきましたよね。

出先だけではなく、家に入る前や玄関などでシュッと消毒している人も少なくないでしょう。

さらには、テーブルの上をアルコール除菌したり、ソファーや絨毯にスプレーすることもありますね。

しかし、犬や猫には命にかかわるほど、とても危険なものだったのです。

飼い主さんには正しい使い方、何が危険なのかをよく理解してほしいと思います。

知らなかった…で愛犬愛猫の命を落とすことがないように、是非読んでもらいたいです。

犬猫にアルコールは厳禁

犬や猫には、人間と違いアルコールを分解する酵素を持っていないのです。

そのため、一度体内に入ると、体内を循環し悪影響を及ぼします。

体の小さな犬猫はペロッと舐めただけでも、重症化したり命に危険が及ぶケースがあるのです。

アルコール飲料よりアルコール度数が高い

「エタノール中毒」をご存知でしょうか。

ビールや日本酒などアルコール飲料を誤って犬猫が飲んでしまい、脳・中枢神経の細胞に影響を及ぼし、中毒症状が出たり、亡くなってしまったりするのです。

アルコール飲料以外にも未加熱のパンやピザ生地、腐ったリンゴなどもエタノール中毒の原因になります。

アルコールの飲料の度数は、ビールで約5%、ワインで約10~15%、とてもアルコール度数の高いウォッカやテキーラで約40%くらいです。

しかし、消毒スプレーやジェルは60%以上のものが多く、新型コロナウィルスの感染予防には70%以上が推奨されているのです。

そのため、ほんの少し舐めただけでも危険なのはお分かりになると思います。

危険な量は?

体重1kgあたり5mgで致死量といわれていますが、個体差が大きく、中にはニオイを嗅ぐだけでも中毒になる子もいます。

ほんの少しの量でも重篤な状態になってしまうと理解しておいた方がいいですね。

症状

中毒症状として主に報告されているのは、

  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 意識障害
  • ぐったりして起きない
  • 低体温
  • 呼吸回数の減少

などですが、突然昏睡状態になったり、突然死する場合もあります。

使用する場合の注意

アルコール消毒を全く使わないというのは、この時期はとても難しいことかもしれません。

使用する場合には十分注意をして下さい。

犬や猫が触れないような場所に置きましょう。

玄関の上などは犬が届かないと置きがちですが、下に垂らしたり、スプレーの場合は広範囲に落ちる場合があります。

玄関外の使用や、その範囲には近づくことが出来ないような工夫をして下さい。

飼い主さんの手を消毒した場合は、完全に乾くまでは犬猫に決して触れないで下さい。乾いて揮発すれば、触っても大丈夫です。

犬猫の体を拭く場合にも、アルコールが含むものは絶対に使用しないで下さい。

濡れたタオルやペット専用の除菌アイテムを使ってください。

使い方には十分に注意して、予防対策を

新型コロナウィルスの感染予防で、マスク、消毒が手放せなくなってきた世の中になりましたね。

感染しないように徹底した対策はとても大切ですが、どうかアルコール消毒を使用する際には、愛犬愛猫にとってはとても危険な猛毒だということを忘れずに使用して下さい。

残念ながら、実際に動物病院に運ばれるワンちゃん、ネコちゃんが後を絶たないそうです。

可愛い愛犬愛猫を、飼い主さんがしっかり守りましょう。

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