犬猫の健康診断って必要?【必要性・種類・金額など】

医療も発達し、人間と同じように寿命が延びてきているペットたち。長く一緒に暮らせるのは本当に嬉しいことですよね。出来ることならお別れするその時まで元気で居てほしいものです。

ワンちゃん、ネコちゃんも元気に長生きするために、健康診断って必要?どんな検査をするんだろう?きっと高額だろうな…とりあえずワクチン注射を受けてるからいいかな。という飼い主さんも少なくないと思います。

今回は犬猫の健康診断についてまとめましたので、参考にしてもらえると嬉しいです。

健康診断って必要?

人間と同様に健康診断を受けることによって、病気の早期発見、早期治療が出来ます。話が出来ない動物たちは、自分の体調を伝えることが出来ないので、飼い主さんが気が付かない異常や体調の変化があるかもしれません。ある程度病気が進行しないと症状が出ないものもあります。

犬では歯周病、白内障、心疾患、甲状腺機能低下など。猫では歯周病、腎疾患、膀胱炎、糖尿病などです。

症状が進行してからの治療には時間もお金もかかりますし、何よりワンちゃんネコちゃん自身の負担が大きくなります。元気なのに、わざわざ注射で血を採るのは可哀想という思いも当然ありますが、病気になって苦しいうえ、治療しなくてはならない方がずっと可哀想ですよね。

また、普段の健康な状態を知るということも大事なことです。健康診断を定期的に受けていれば、普段より少し数値が悪いなど、その子に合った診断がしやすくなります。体質や傾向なども分かってきやすいため、日頃のケアや予防対策など病気になりにくいような生活をアドバイスしてもらうことが出来るのです。

健康診断ってどんな検査をするの?

健康診断といっても、病院やコースによって検査内容が多少異なってきますが、一般的な検査を紹介します。

問診
今までの怪我や病気、食事などを飼い主さんと話しながらチェックしていきます。
身体検査
視診、触診、聴診での検査です。身長体重はもちろん、白内障、歯石などの口腔疾患、心音や呼吸、腫瘍、炎症、関節炎、皮膚病などのチェックです。
尿検査
事前に家などで採取した尿で検査します。尿路感染や尿路結石、膀胱炎、腎臓病、糖尿病などの検査です。
糞便検査
尿検査同様に事前に採取した便での検査です。細菌、寄生虫が検出されたり、食べ物の消化状態も分かります。
血液検査
採血し、血液血球系検査と血液化学検査を行います。肝臓、腎臓、膵臓などの内臓や貧血、甲状腺、心疾患、ホルモン濃度、白血病など多くの病気のチェックが出来ます。
レントゲン検査
肺や腎臓、肝臓などの臓器の位置や大きさがチェック出来ます。心臓肥大、肺炎、肺がん、前立腺肥大などが分かります。
超音波検査
腫瘍や結石などが見つかりやすい検査です。胃や腸、心臓、肝臓、脾臓、膀胱、子宮など様々な臓器の構造や動きがチェック出来ます。
心電図検査
不整脈や心臓の機能を検査します。

健康診断ってどのくらいの値段?

病院によって値段は異なります。健康診断の内容も病院によって変わってきますし、年齢や体重でも価格が変わる場合もあるようです。

平均的には一般的な健康診断なコースは15,000円前後。

超音波や心電図などが組み込まれ、一般的な健診よりもう少し詳しく検査が出来るコースだと30,000円前後が多いようです。

手軽な健康診断として、血液検査+身体検査で5,000円前後だったりと最初に受けやすいようなコースがある病院もあります。

一度、受けてみようと思ったら、何件かの動物病院に問い合わせて比較してみるのもいいかもしれません。血液検査と一言でいっても、検査できる項目数も病院によって異なります。価格だけでは選ばずに、詳しい検査内容や、病院の規模や設備、雰囲気、獣医師さんなどもよく考慮して信頼できる病院で検査できるといいですね。

健康診断は何歳からどの位の間隔で受けるべき?

獣医師さんによって様々な意見があるようですが、0歳から年に1度受けておくと安心です。7歳を超えるシニア期では半年に1度が理想です。

ワンちゃん、ネコちゃんの1年は人間でいう4~5年相当になります。年に1度の健康診断ですと、人間での4~5年に1度の健診と同じ間隔です。特にシニア期では病気にかかるリスクも高いため、半年に1度は受けたいですね。

健康診断を受けるのに注意することはある?

検査の内容によっては、ワンちゃんネコちゃんに負担がかかる検査や麻酔を使う場合もあります。受ける前に説明をよく聞いて、リスクがないか獣医さんに相談してみましょう。

また、診察や検査でパニックになるくらい病院が苦手な子もいるようです。自分の匂いの付いているブランケットなどを持参すると落ち着いたり、病院の前を散歩で通ったりして慣れさせたりと工夫すると改善されることもあります。

「元気で長生き!」には健康診断が不可欠

犬の健康診断を「ドッグドック」、猫の健康診断を「キャットドッグ」とも呼ばれています。昔に比べて健康診断を受けるペットの数は増えているものの、定期的に健康診断を受けさせている飼い主は2割以下という低い数字も出ています。

フィラリア検査の血液検査で健康診断が受けることも出来ます。病院によっては誕生月に健康診断割引があったりもします。気軽に検査できるものも沢山あるので、健診を受けていない場合は、まずは行きつけの動物病院に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

可愛いワンちゃん、ネコちゃんが健康で長生きできるか、飼い主さんがしてあげられる「健康診断」がとても大切になりそうです。

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