パグに最適な飼育方法
基本的にどんな環境にも順応し、人の気持ちをよく汲み取るので最高の家庭犬となります。
遊び好きで人との交流を喜びとする犬種なので、家庭に迎え入れたらおもちゃで遊ぶ時間はたっぷりとってあげましょう。
パグの目は飛び出し気味なので、遊びまわっているときに目を傷つけないようにパグの目線にある家具や観葉植物には気を付けましょう。
食欲旺盛なパグはついつい食べすぎてしまい太りやすいので注意が必要です。
毎日散歩に連れ出し、活発に遊ばせて適度な運動をさせましょう。
暑さと高い湿気に弱いので、あまり長時間屋外で過ごさせるのは避けます。
家の中でも、夏場はエアコンで健康管理をし、飲み水もたっぷり与えます。
パグは皮膚の病気にもなりやすい犬種なので、耳の中やしわの中も忘れずにお手入れは毎日してあげましょう。
パグは首が細く頭の小さい犬種ではありませんが、ずんぐりと太い首をしています。
散歩中に首輪を引っ張った際、頭で止まることなくすっぽりと抜けてしまうこともあり、大変危険です。
しっかりと、首輪が抜けないかを確認するか、ハーネスタイプを選ぶかその子にあわせてしっかり選びましょう。
パグに向いているドッグフードを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
しつけ方法
パグは時々頑固な一面を見せますが、右にこうとしたらそれを譲らなかったり拒んだり、その頑固さには悪意はありません。
歯をむき出しにして怒ったり噛みつくこともほとんどなくせいぜい四肢を突っ張らせて動かずに抵抗する程度です。
ちょっとでもおやつを見せたら、すぐにスタスタ近寄ってきてしまうパグなのでしつけは難しくありません。
褒めると伸びるタイプの犬種なので、子犬を迎えたら遊びを通じて家族間のルールを教えることから始めます。
良くできたら誉めてあげ、いけないことをしたら「ダメ」「イケナイ」と言って聞かす、家族共通の言葉で何度も繰り返します。
ここで基本的な「オスワリ」「マテ」「オイデ」「フセ」をできるようにしていきます。
パグはやや興奮するところもあるので、テンションのスイッチが入った時には、そのテンションに合わせずに、低く落ち着いた強い口調で伝えることが大切です。
このようにして、家族の中での自分の位置や服従の基本を覚えて成長していきます。
興味を引く物に取り囲まれそれを自由に噛んだり、触ったりしながら育った子は成長が早く、好奇心旺盛で知能も高くなります。
顔のしわの手入れが必須なので顔や口周りに触れることに慣れさせるようにしておきましょう。
スキンシップの中で、濡れたタオルで徐々にしわ部分を拭いていきます。
上手にできたら褒めてあげましょう。
湿った状態は皮膚に悪いので必ず乾いたタオルで拭きなおしてあげます。
必要な運動量
1日に朝夕10分ずつぐらいで大丈夫ですが、パグは好奇心旺盛で楽しいことに目がなく実はよくはしゃぎます。
パグの知的好奇心を満たしてあげることも、愛犬に充足感を与えてあげられるので可能な限り毎日行くと良いでしょう。
筋肉質なパグは運動欲求も決して低い犬種ではありません。
ドッグランで一緒にボール遊びをしたり、軽く走りまわらせたり、夏は熱中症に注意しながら単調な運動や散歩にならない工夫も必要です。
噛み癖するこには
フレンドリーなパグは人を本気で噛むようなことはしませんが、じゃれ噛みや甘噛みといった行動は成長過程でみられます。
パグは小型であっても噛む力が強く、かりに本気で噛まれるとひどいケガを負います。
甘噛みやじゃれ噛みをイケナイことと区別させないと、手は噛んで良いものと思い込みます。
噛んだことで飼い主がびっくりしたり悲鳴をあげると、飼い主をコントロールするための有効な手段として使うようになります。
決して手をおもちゃ代わりにしないようにします。
噛んでくる子には新聞紙を丸めたものを置いておき、噛んだ瞬間に床などをたたきびっくりさせます。
そのときには「イケナイ」という言葉もあわせて伝えることで、徐々に学習しはじめます。
無駄吠え対策
パグは無駄吠えが少ない犬種です。
パグが吠えている場合には、何かに怯えて警戒心を示しているときや、おねだりで要求吠えをしていることが多いです。
何かに怯えているときには、それを取り除いてあげてください。
おねだりの要求吠えには、付き合わないことがいちばんです。
飼い主さんに無視されることはパグにとってもつらいことです。
無駄吠えは社会性がないことのあらわれとも言えます。
散歩をさせながら他の人間や犬とコミュニケーションをさせることも無駄吠えのしつけとして有効です。
パグが吠えている時に大声を出すだけでは逆に飼い主さんが吠えることを喜んでいる、と感じてしまいます。
留守番をさせて帰ってきた時に吠えたような場合も無視して帰宅時の用事を済ませていると徐々に吠えることもしなくなります。
無駄吠えのしつけもやはり根気が大事です。
できるだけパグが仔犬期からの早めにしつけが大切です。
手入れ・ケア方法
ブラッシング
毎日のブラッシングで光沢のある被毛にしていきましょう。
被毛の健康は皮膚トラブル予防にもつながります。
パグを飼ったことがないと、抜け毛が多いことを知らずにびっくりされる方も多いようですが、日頃の手入れは、ラバーブラシでマッサージするように死毛を除去します。
獣毛ブラシで最後に毛並みにそって仕上げると艶々に仕上がります。
しわの手入れ
しわ部分の皮膚は空気に触れないため、デリケートになっています。
ごしごしこすってはいけません。
ウェットティッシュや柔らかい布を使い、優しく拭いてあげましょう。
額のしわは軽く拭く程度で構いませんが、鼻の上の深いしわは1日1回はきちんと手入れするようにします。
耳の手入れ
耳の中も大変デリケートなので、イヤークリーナーとコットンをつかって見える範囲だけかるく拭き取る程度にしておきます。
耳の匂いが気になったり、耳垢が多く濃い場合などは早めに受診しましょう。
飼うなら購入より里親になろう
日本でも動物愛護の精神が高まりつつあり、新しい犬を迎えるにあたり保護団体や里親サイトを利用する方も増えています。
新しい命を増やすまえに、いま愛情を必要としている成犬や成猫たちがたくさん待っています。
成犬成猫から飼うという選択肢は、これまで生きてきた環境により性格も様々ですが、保護されている期間にある程度の性格も把握されているため飼いやすいなどのメリットもあります。
12万~22万円位が価格相場のようですが、何十万というお金を出して購入するより、殺される命やお迎えを待っている子を保護しませんか。
保護団体・里親サイト:ペットのおうち
事情によりペットを飼えなくなってしまった飼い主や、ペットを保護している保護活動者などと、ペットを飼いたい(里親になりたい)と考えている方が交流できる場所が「ペットのおうち」です。
会員登録を行えば、すぐに里親募集情報の投稿、里親申し込み(里親応募)、コミュニティの利用が可能です。
まとめ
今回は、パグの歴史上の逸話や、性格、特徴を掘り下げてご紹介しました。
パグ好きにはたまらない、パグ雑学や飼育時の注意点、しつけのコツも載せています。
「パグのダイヤモンドってどこのこと?」
「カラーバリエーションっていくつあるの?」
などなどJKCのスタンダードに基づく解説もあるので参考にしてもらえればと思います。
パグのミックス犬種、かかりやすい病気もご紹介しました。
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