SNSをしていると毎日のように流れてくる「ペットの犬が行方不明になりました」「迷子の猫を保護しました」など数々のペット迷子情報。
必死に捜している飼い主さん、我が家が分からなくなってしまった犬や猫の気持ちを考えると胸が痛い…1秒でも早く再会して安心してほしいです。
といっても他人ごとではありません。ペットを飼っているなら迷子になってしまう可能性はあります。
万が一の時にどんな行動をとればいいのかをご紹介していきます。
行政機関に届け出
まずは地域の警察、保健所、収容施設にペットの迷子届けを提出します。市町村によって動物保健センター、動物愛護センター、動物管理センターなど名前も様々です。
届け出の際にはペットの写真を何枚か持っていくと特徴が伝わりやすいです。また担当者の名前を聞いておきましょう、後日問い合わせした時にもスムーズに話せます。
問い合わせだけでは正式な届け出にはなりませんので、正式な届け出の方法を聞き手続きをして下さい。
収容施設で保護された動物は一定期間に収容し、公示されます。期間は市町村やその施設によって異なり、数日~1週間程度で殺処分を行うところもあれば、殺処分せずに収容し続ける施設もあります。
現在、保健所で引き取りはしますが殺処分はしません。各動物管理センターや愛護センターなどに輸送されてからになります。
届け出を出した時に「今のところ該当はない」と言われても、こまめに連絡を取りましょう。漏れがある場合もあります。
また、清掃局にも問い合わせをしましょう。もちろん無事に再会できることが一番ですが、交通事故にあってしまった場合などでも焼却されてしまったら確認できなくなってしまいます。
ペットのポスターやチラシを活用
チラシはなるべく多く作り、近所のお宅へポスティングしましょう。
公園などの場所も有効的です。子どもや一緒にいる保護者の方からの目撃情報やママ友ネットワークからの情報など可能性は少なくないかもしれません。またお年寄りの朝の体操やゲートボールなどの集まりをしている公園であればその時間帯に行ってみましょう。チラシを配りながら聞いてみるのがいいでしょう。
猫が身を潜めている場合は早朝や夕暮れに移動することが多いので、その時間帯にお仕事されている新聞配達員の方にも聞いてみましょう。
宅配業者、郵便配達員も、配達で回る地域が決まっていて一日に何度も通るので目撃している場合もあるでしょう。
犬の散歩中の方にもチラシを配って聞いてみましょう、他の散歩友達や仲間からの情報などが入ったら連絡してもらえるように頼んでおきましょう。
地域の掲示板やマンションの掲示板なども利用しましょう。コンビニやスーパーは本部から禁止されているところもあるようですが、人が多く出入りする場所なので貼ってもらえればかなり助かります。断られる覚悟でお願いしてみましょう。
特に犬や猫などの動物を扱っている動物病院やペットショップなどでは協力してくれる場合が多いです。利用者がペットを飼っている人たちなので、注目してくれたり家の周りや散歩中など気にしてくれることもあるでしょう。
チラシ、ポスターには迷子になったペットの顔や全身、色、大きさが分かりやすい写真、特徴なども書いて、何か情報があった時の連絡先も忘れずに載せておきましょう。協力してくれたお店などには定期的に問い合わせをしてみましょう。連絡するまでもないかなと思うような小さな情報を持っている場合もあります。
また有料にはなりますが、駅のポスター貼りや新聞の折り込みなどの方法もあります。
SNSを活用
迷子になったペットの画像、特徴、迷子になった場所(県、市町村、丁目など)を記載して、Facebook、Twitter等より多くの媒体に情報を出し、拡散してもらいましょう。
どのアカウントでどこに出したかを忘れてしまうと、せっかくの情報があったとしても確認できません。メモやURLなどすぐにチェック出来るように記録しておきましょう。
中には、保護したものの飼うことが出来ず、保護センターに連絡してしまうと処分されてしまうと思った人が里親サイトで飼い主を募集する場合もあったようです。里親サイトなどをチェックしておいてもいいでしょう。
アプリ
便利なアプリも続々と出てきています。
FINDOG
半径6㎞のみんなが飼い主になる「迷子発見アプリ」。
迷子犬の写真、迷子状況や犬の特徴、迷子場所を地図で指定し投稿すれば、半径6km以内にいるアプリ所有者にプッシュ通知で迷子を知らせます。迷子情報の提供や迷子犬の捜索活動は、テキスト、写真、地図を使ってみんなで共有。迷子犬の飼い主である投稿者だけにコメントを送ることも可能です。
アプリを持っていない人にも、Facebook、Twitter、LINE、メールで迷子情報をシェアすることができます。
ドコノコ
いぬねこ写真投稿アプリですが、迷子掲示板があります。
目撃情報が錯綜することでいま必要な最新情報がわからなくなってしまうのを防ぐために、地図上に最新の目撃情報を飼主さんだけが書き込むことができます。
地図に目撃情報を書き込むことで、俯瞰して見ることができ、次の行動の予測が立てやすくなります。
MAMORIO
紛失防止タグとアプリを連動させ、スマホから離れると通知が送られ、場所を地図で確認することができます。有効距離は約60m。
MAMORIO S マモリオ エス Black&Black 世界最軽・最小・最薄クラスの紛失防止タグ /Bluetooth/
ネット掲示板
迷い猫.NET
飼っているペットが迷子・行方不明になったり、飼い猫・飼い犬らしい動物を保護した場合に情報を交換するためのサイト。地域別に分けてあります。
迷子犬・保護犬掲示板
獣医師広報の掲示板です。都道府県別で検索、投稿できます。
ワンダホー
この掲示板は投稿すると迷子犬チラシデータが無料でダウンロードができます。少しでも早くチラシを作りたいですよね、この機能はとても便利だと思います。
さらに、投稿した迷子犬情報をSNSでシェア(共有)できます。
悲しい思いをするペットが1匹でも減るように
可愛い自分の愛犬、愛猫が行方不明になってしまったら…と考えると胸が張り裂けそうな気持になります。きっとパニックになってしまいます。いざという時のために、今回は飼い主さんがどのような行動をとればいいかをまとめてみました。
しかし、行方不明にならないことが何よりも大事です。お外に出るときは必ずリードをして下さい。サイズは合っていますか?定期的にチェックをしてあげて下さい。
犬や猫は驚いたり恐怖を感じると逃走します。地震や雷、車のクラクションや花火などの大きな音も苦手です。
また、慣れない場所や人混み、見知らぬ犬猫など恐怖を感じるものはさまざまです。不安になりそうな状況が事前に分かれば、抱っこしてあげたり、キャリーケースに入れたり、リードを短く持つなど飼い主さんが防げることも多くあります。
ペットには、所有者明示が法律で義務付けられています。例え首輪をつけていても飼い主の連絡先がない場合には、所有者不明動物となってしまいます。必ず登録をして下さい。
迷子になった時にマイクロチップが埋め込まれていると、飼い主さんとペットを引き合わせる可能性を高くしてくれます。
ペットと離れ離れになることなく過ごしていけるように、私たち飼い主が出来ることを責任もって行いましょう。