小型犬に多い膝蓋骨脱臼【症状・原因・予防法・なりやすい犬種など】

今回は小型犬に多い、犬の膝蓋骨脱臼についてまとめました。

膝蓋骨脱臼と診断された後、どんな生活週間を送っていけばいいか?、飼い主さん向けに情報をまとめました。

主に、フローリングは足に負担をかけるので、カーペットやマットにたり、なるべく段差や階段は避けるように、適正体重を心がけ肥満にならないように食事管理する必要があります。

とはいえ適度な運動やサプリを摂り入れて筋肉を維持するようにするする、配慮も必要です。

少しでも症状を軽減させ、快適に愛犬が過ごせるよう、膝蓋骨脱臼について勉強しておきましょう。

犬の骨と関節の病気について

骨と関節の病気には、変形性関節症や膝蓋骨脱臼、股関節形成不全などいろいろあります。

大型犬特有のものや、若齢で発症するケース、遺伝によるもの、老齢により症状が現れる疾患があり、関節の病気はまだまだ原因不明のものが多いと言われています。

原因不明のものが多い疾患ではありますが、骨と関節の病気には共通することが2つあります。

  • ダイエットによって関節などへの負担を減らすことが疾患予防に大変効果的であること
  • 運動を完全に制限するのは良くないケースが多く、適度な運動により筋肉を落とさないことが重要であること

愛犬の膝やほかの関節の状態に異変がないか、把握しておくことはとても大切です。

日頃から過度な運動をさせすぎていたり、肥満気味の犬は将来痛みが出現する可能性も高まるので、若いうちから体重や生活環境には気を配るようにしていきましょう。

膝蓋骨脱臼とは

膝蓋骨脱臼とは、膝の皿部分の骨が内側または外側に外れる疾患のことを言います。

外傷性のものもありますが、遺伝的な要因もあり若いと生後5~6ヵ月で発症するケースもあります。

今回は膝蓋骨脱臼について、症状や治療方法、予防法について取り上げていきたいと思います。

骨と関節の病気には安静が時として必要ですが、それだけでは筋力が低下してしまいます。

症状が落ち着ているときには、適度な運動をとりいれることも大切です。

運動の注意点についてもご紹介しているのでぜひ参考にして頂ければ幸いです。

膝蓋骨脱臼の症状

ここでは膝蓋骨脱臼の症状について説明していきます。

症状

膝蓋骨の脱臼は、 膝蓋骨が内側にずれる内方脱臼と、外側にずれる外方脱臼に分けられます。

内方脱臼
足が膝から下が内側に回転し両脚に起こると後ろ脚がO脚になる
外方脱臼
膝から下が外側に回転し両脚に起こると後ろ脚がX脚になる

大型犬には外方脱臼が多く、その特異な姿から痛みはなくても症状が一層ひどいように見えることもあります。

膝蓋骨の脱臼は症状によって四つの段階(グレード)に分かれます。

グレード1

痛みがほとんどなく犬が自分で後ろ足を伸ばして自然に脱臼を治してしまうため飼い主も気づかないという軽いもの

グレード2

膝蓋骨は脱臼しているけど、手で戻すと膝蓋骨は正常な位置に戻ることができるもの

グレード3

習慣的に脱臼を起こしている状態だけど、獣医師の処置で簡単に戻るもの
大腿骨や脛骨の変形を伴うこともあります

グレード4

膝蓋骨がほとんど動かなくなり、その足を曲げ地面からあげて歩くもの
骨の変形が重度になってきます

膝蓋骨脱臼になってしまう原因

外傷や先天的な異常によって膝蓋骨脱臼は起こります。

外傷による脱臼は、犬歯や犬の年齢に関係なく発症しますか、先天性の脱臼は犬種によって発生率に違いがあります。

また大型犬では多くの場合、股関節形成不全を伴っています。

発症しやすい犬種

小型犬
  • トイプードル
  • ポメラニアン
  • ヨークシャテリア
  • チワワ
  • マルチーズなど
大型犬
  • ラブラドール・レトリバー
  • フラットコーテッド・レトリーバー
  • ブルドッグなど

膝蓋骨脱臼の予防方法

膝蓋骨脱臼は、症状ができるだけ悪化しないよう生活環境を改善することが大切です。

若犬ですでに亜脱臼がある犬は元気なうちに手術を受け、老犬は加齢によりさらに膝の靭帯が弱くなるので靭帯に負担がかからないよう肥満にならないことも心がけるようにしましょう。

  1. フローリングは足に負担をかけるので、カーペットやマットにする
  2. 足裏の毛が伸びていると滑りやすくなるのでこまめに切るようにする
  3. 段差や階段は避けるようにする
  4. 適正体重を心がけ肥満にならないように食事管理する
  5. 適度な運動やサプリを摂り入れて筋肉を維持するようにする
  6. 関節軟骨の保護を目的としたサプリメントで補う
  7. 筋肉をほぐすように優しくマッサージをする

動きや運動に関する注意点

膝に負担がかかるような動きや運動は、脱臼を起こしやすくさせ習慣化する恐れがあります。

以下のような動きはさせないように気を付けましょう。

膝に負担がかかる動き

  • ジャンプや後ろ足でピョンピョン飛び跳ねる動き
  • クルクル回る動き
  • おもちゃなどを追いかける際の急な方向転換

日頃から元気で走り回ったりする犬には、それを助長させるような飼い主の行動は避けるようにしたほうが良いでしょう。

自宅の段差部分には、以下の記事で紹介しているような、ステップを設置することをおすすめします。

適度な運動

  • グレードによって異なるので医師に相談してから散歩時間を決める
  • 散歩は平たんで真っ直ぐな道を選んで散歩をさせる
  • 屈伸運動(膝の曲げ伸ばし)を愛犬の様子を確認しながら毎日行う

炎症や痛みがある場合には、適度な運動よりも安静を優先させ症状が落ち着いてからゆっくり再開するようにしましょう。

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2018.10.05

まとめ

今回は膝蓋骨脱臼について、症状・原因・治療法・予防法についてご紹介しました。

予防は、症状を悪化させないために生活環境を改善させる工夫や運動、サプリメントで補うことが大切です。

膝蓋骨脱臼の犬の動きや運動に関する注意点も取り上げたのでぜひ参考にしていただければと思います。

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