猫は一人で過ごす時間が好きだから、留守番は得意なんですよね。2泊くらい泊まってきても全然大丈夫なんて声を聞きますが、実際はどうなんでしょうか。
今回は猫の留守番についてご紹介します。
愛猫を留守番させる際に、この記事のことを思い出してくれるとありがたいです。
猫は留守番が得意?
犬に比べて猫は構ってほしいとあまり訴えてこないことや、寝ている時間が長いこと、自分の時間を好きなように過ごしていることから、飼い主さんが長時間留守にしていても大丈夫だと思われがちです。
元々群れで行動していた犬とは違い、猫は単独行動をする動物です。そのため一匹でいることが苦手ということではないようです。
しかし、子猫の時から家族に飼われていたり、飼い主さんがずっと家にいる環境で育っている猫も同じだとは思えませんよね。
その子の性格や、育った環境などにも大きく左右されるので、「猫=留守番が得意」とは一概にはいえません。
ただ、「猫は、慣れない新しい場所や知らない人が苦手」という性質が大きく係わってきます。
一緒に旅行に連れていかれる、慣れないところに預けられることに大きなストレスを感じるのです。
そのため、いつも過ごしている自宅で待っていた方がずっと負担なくいられるということのようです。
留守番が得意というよりは、他に比べれば留守番している方がマシということなのです。
留守番させる時の注意点
慣れている自宅で待たせている時でも、猫が快適に過ごせるようにしておくことが大事です。
気を付けておきたい点をいくつか紹介します。
清潔なトイレ
キレイ好きな猫はトイレが汚れていると排泄しないこともあります。
トイレは出かける直前にキレイに掃除していきましょう。砂もたっぷり入れて下さい。
また、自分の匂いが付いている方が安心して排泄できるので、取り替える前の匂いの付いた砂を少し新しいトイレに入れておくといいですね。
万が一、トイレが使えなくなったことも考えて、飼育数+1~2個のトイレを準備しておくことをオススメします。
気に入らないトイレがあったとしても、予備のトイレがあるだけで猫も飼い主さんも安心です。
排泄を我慢すると様々な病気にも繋がるので、気持ちいいトイレタイムのためにもしっかりと準備していきたいですね。
頻繁にお手入れしなくてもいいシステムトイレや全自動トイレもオススメです。
室内の温度湿度
猫が快適に暮らせる温度は21~28度、湿度40~60%とされています。
猫の種類や年齢、部屋の環境などで変わってきますので、普段から猫の様子を観察しながら、愛猫の最適な温度を見つけておきましょう。
【夏の場合】
熱中症の危険があるので、エアコンを使用してください。設定温度は27~28度くらい。
室温が28度以上にならないように冷房やドライを設定しましょう。
湿度も低すぎて乾燥する場合は加湿器、高くてジメジメする場合は除湿器やドライ機能を使ってください。
猫は自分で快適な場所を探して過ごすので、部屋の行き来が出来るようにしてあげましょう。
部屋が一つの場合には、直接クーラーの風が当たらないようにし、寒かった場合に過ごせるようなハウスやベッド、毛布などを置いておくといいですね。
また、クーラーのリモコンを踏んで押したり、落としたりしないように、手の届かない場所に置きましょう。暖房のスイッチが入ったら大変です。
他の電化製品を使って留守中にブレーカーが落ちても困るので、不要な電化製品のスイッチは切っておきましょう。
万が一の停電や故障でクーラーが止まってしまった時のためにも、換気扇や通気口などで風の通りを作っておくといいでしょう。
【冬の場合】
比較的、猫は寒さに強いので基本的に暖房は必要ありません。(地域や環境にもよります)
暖房器具をつけたままの留守番は危険なので、寒さを防げるカーペットや冬用ベッド、くるまれる毛布を準備していきましょう。
食事
長時間の留守の場合は、ごはんを準備してから出かけましょう。
1泊する場合は、プラス1食分くらいは多めに準備してあげて下さい。
日光が直接当たらない場所に置きましょう。
留守中のごはんは衛生面から考えて、ドライフードにしましょう。水分の多いウェットタイプや半生タイプは菌が繁殖し傷みやすいので、留守番以外の飼い主さんがいる時にあげましょう。
自動給餌器を使用すると、設定した時間に決まった量が与えられるので、ごはんのひっくり返しや食べすぎなども防げるのでオススメです。
電池式タイプの給餌器は、電池切れにくれぐれも注意してください。
水
留守中に水をこぼしてしまったり、ひっくり返してしまっても大丈夫なように何カ所か準備しておきましょう。
ノズルタイプの給水器、お皿タイプのもの、両方あるといいですね。ノズルタイプで飲むのが苦手な猫も多いようです。
また、新鮮な水がいつでも飲める自動給水器はオススメです。
水が飲めないというのは生死に関わってきますので、必ず飲める準備をしてでかけましょう。
ごはん同様に直射日光の当たらない場所で、なおかつ水をこぼした時にコンセントなどが近くにないような場所に設置しましょう。
部屋をチェック
水遊びをして事故が起きないように、トイレの便器の蓋を閉めていく、お風呂の湯船に水を入れず蓋も閉めていくこともお忘れなく。
猫が入ってしまうと困る部屋は鍵をかけるなどの対策をしていきましょう。
また、室内のドアも何かの衝撃で閉まって閉じ込められないように、ドアストッパーなどで固定して下さい。
コンセントやコード、包丁、割れやすい物などは片付けてからお出掛けしましょう。
留守中に、暇だな~と普段は興味を示さない物にも興味を示してイタズラすることはよくあるようです。いつもは大丈夫な物も危険なものは閉まっておきたいですね。
お気に入りのおもちゃなども置いておくといいですね。
さらに、留守中に脱走してしまうというケースも起きています。網戸のままで外出するなど、猫が外に出てしまうようなことがないよう対策しましょう。
留守番させない場合
子猫や老猫、ケガをしていたり、分離不安症、病気中の猫などの場合は、猫だけでの泊りの留守番は避けましょう。
また家での留守番は1泊までです。2泊以上する場合も留守番をさせるのはやめましょう。
ペットシッターさんに来てもらったり、家族や知人のお宅に預かってもらう、動物病院やペットホテルでの宿泊が望ましいです。
しかし、慣れない場所や知らない人には敏感な猫が多いので、前もって相談したり、徐々に慣らしていくことが可能であれば準備しておくと、猫も多少ストレスが軽減されるかもしれません。
飼い主さんも猫も安心して過ごせるように
愛猫を置いての外出は、やはり気になるものですよね。
最近では異常気象で、突然の豪雨や雷で停電してしまったり、飼い主さんが予定していた帰宅時間が遅くなってしまったりと想像してないことも起こります。
少しでも不安があると飼い主さんも出先で気が気じゃありませんね。
留守番させる際には、充分に準備をして万全な状態でお出かけしましょう。