ボーダー・コリーってどんな犬?【性格・特徴・しつけ・気をつけたい病気など】

牧羊犬として飼われていたボーダーコリーは、とても活発で賢い犬種です。

ボーダーコリーがアジリティなどのドックスポーツで活躍している姿もよく見ますね。

運動するのが大好きな犬種で、とてもイキイキ楽しそうに体を動かします。

今回はそんなボーダーコリーの性格やしつけ、気をつけたい病気などについて、ご紹介します。

ボーダーコリーの性格

ボーダーコリーは、とても従順で賢い犬です。牧羊犬として働いてきたため、注意深く、周りの状況を把握する力も優れています。運動能力も高く、体を動かすことが大好きです。

家族に対して非常に愛情深い反面、知らない人には警戒する番犬のような面もあります。

しかし、積極的に外の世界に連れ出して色々な人や他の犬と触れ合うことで社会性もしっかりと身につけられます。

飼い主さんと主従関係をしっかり保つことつで、一緒に暮らしやすい犬種といえます。

ボーダーコリーの歴史

「ボーダー」の名称は、原産地のイングランドとスコットランド、イングランドとウェールズの国境地域(ボーダー)からきたものです。

「コリー」は牧羊犬を意味します。

8~11世紀にバイキングが、トナカイ用の牧羊犬としてイギリスに持ち込んだのが始まりでした。

ラフ・コリーやバリー・シープドッグなど他の牧羊犬と交配し、19世紀末頃に現在の姿になったといいます。

牧羊犬として働いていたり、純粋種としての認定も遅かったことから、様々な国で一般的に認知されたり飼育されることは意外と最近のようです。

ボーダーコリーの特徴

大きさ・体重

ボーダーコリーの大きさは、体高50cm前後、体重15~22kg前後です。しかし、個体差もあり30kg以上の子もいます。

比較的、オスの方が大きくなる傾向にあります。

がっしりとした力強い体つきが特徴です。

寿命

中型犬にしては長寿な犬種で、平均寿命は12〜16歳。

27歳まで生きたボーダーコリーもいたようです。

被毛

ボーダーコリーの被毛は、ロング、ショート、ミディアム、スムースとさまざまですが、長毛短毛にかかわらず、下毛と上毛の2重構造の「ダブルコート」です。

毛の長さによって性格が異なるともいわれていて、特にスムースコートは運動能力に優れているようです。

カラーは40種類以上あるといわれ、他の犬種に比べてもバリエーション豊富です。

日本ではブラック×ホワイトが多いですが、青みがかったシルバーや大理石のように色が混じり合うマール、3色が混じ合うトライカラーも人気です。

ボーダーコリーのしつけ

賢いボーダーコリーのしつけで重要な点は、飼い主さんとの主従関係をしっかり築いて、保つことです。

頭がいいだけに、飼い主さんが曖昧な態度をとると自分の方が上の立場だと勘違いして言う事を聞かなくなってしまいます。

特に体を動かすことが好きな犬種なので、遊びの中でしつけるのもいいかもしれません。

上手に出来たらしっかりと褒めることで、より関係性が良くなっていきます。

単調なしつけは飽きてくるので、新しい技を覚えさせたり、頭を使うことをさせてもいいですね。

ボーダーコリーの飼育

運動

運動能力が高く活発な犬種です。

体を動かす時間が少ないととてもストレスを感じ、気性も荒くなります。毎日朝夕1時間ずつの散歩は必要です。

そのため、ボーダーコリーを飼うには高齢者や散歩に行く時間のない忙しい人には向いていません。

また、アジリティやディスク、ボールなどのドックスポーツも得意なので、一緒に遊んであげましょう。

また室内でも頭を使うような知育玩具などや引っ張りっこなども体と心を満たす方法の一つです。

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被毛のお手入れ

ボーダーコリーは、下毛と上毛の2重構造の「ダブルコート」で季節に合わせて毛が生え変わります。

抜け毛が多い犬種ですので、毎日のブラッシングと月1~2回のシャンプーが必要です。

皮膚の健康を保ち、毛玉を防止などのためにもブラッシングは欠かせません。

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ボーダーコリーが気をつけたい病気

股関節形成不全

関節の骨が変形し、股関節が噛み合わなくなる病気です。無症状の場合もあれば、痛みで運動を嫌がったり、歩行困難などの症状がでることもあります。

遺伝的な原因以外にも、激しすぎる運動や肥満、老化などで関節に負担かかかることでも発症します。

部屋の中では滑らないような対策も必要です。

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目の疾患

他の犬種に比べて目の病気と関係が深い犬種といえます。

眼の異常な発育を特徴とする先天性疾患の「コリー眼異常」や、正常な位置から水晶体がズレてしまい、炎症や痛みが起き視力低下や失明の可能性もある「原発性水晶体脱臼」などが起こりやすいです。

目の疾患は飼い主さんが気づきにくいため、重症化しやすくなります。

頻繁に目を気にしていたり、充血、白濁などの症状や障害物にぶつかりやすいなど普段と違う様子だと感じたら、早めに受診しましょう。

グレーコリー症候群

被毛の色が、灰色系(グレー、ライトグレー、シルバーグレ、チャコールグレー、シルバーなど)のコリーに発症する先天性の血液の病気です。

白血球のひとつである好中球が減少することで、発熱、食欲減退、下痢、呼吸不全などの症状がみられます。

ボーダーコリーと楽しく長く暮らすために

活発で頭のいいボーダーコリー。

そのため、日常的な運動と頭を使うことが、ストレスをためずに健康で過ごせる重要なポイントになりますね。

家族が大好きなボーダーコリーが可愛くてつい甘やかしてしまうと、主従関係が崩れて手に負えなくなったり、オヤツのあげすぎで肥満になってしまい、関節に負担をかけたり運動するのがツラくなってしまいます。

「今日もたくさん動いて、飼い主さんと遊べて楽しかった」と愛犬が思ってくれるような日々が、長生きに繋がるのかもしれませんね。

 

 

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