これからミニチュア・シュナウザーを家族として迎えたいと思っている方や、既に飼っているけどもっと知りたいと思っている方のために、ミニチュア・シュナウザーの特徴や性格、かかりやすい病気、平均的な体重や寿命などについて紹介します。
ミニチュア・シュナウザーの歴史
原産国はドイツで、古くから生息していたスタンダード・シュナウザーを小型化した犬種です。
この小型化に使われたのは、スタンダード・シュナウザーをはじめ、アーフェンピンシャー、プードルなどを交配し誕生しました。
ミニチュア・シュナウザーは、農場に棲み着いたネズミの捕獲用に作出された犬種で、ネズミの駆除の他、家畜の誘導や荷車を引くなど使役犬として活躍していました。
第一次世界大戦の時には、その賢さと警戒心が強いことから軍用犬としても活躍していたそうです。
ミニチュア・シュナウザーとして確立されたのは、1899年に原産国であるドイツのケンネルクラブでのことです。
その後アメリカに渡り、ドイツよりも多くのミニチュア・シュナウザーが繁栄し、ブルース・リーをはじめ、多くの著名人に愛されてきました。
日本に入ってきたのは、戦後の頃と言われており、日本でもミニチュア・シュナウザーの人気は高く、常に人気ランキングの上位に入っています。
日本やアメリカではテリアのグループとされていますが、テリアの血統は入っていません。
ミニチュア・シュナウザーの性格・特徴
瞬きをするたびに揺れるまつ毛はチャームポイントでもあり、仙人のような眉毛も特徴的です。
シュナウザーは、ジャイアント・シュナウザー、スタンダード・シュナウザー、ミニチュア・シュナウザーの、大きさが異なる3種類に分類されます。
最近では断尾や断耳をしない個体が増えてきて、穏やかな性格を持ち合わせています。
ミニチュア・シュナウザーの名前の由来は、ドイツ語で「口ひげ」を意味し、その長くて立派な髭と仙人のような眉毛が特徴的ですが、最近ではカットしてあまりわからないミニチュア・シュナウザーもいます。
四角くがっちりとした印象を受ける体型が個性的で、断耳していない場合の耳は垂れ耳になります。
また、尻尾も近年では断尾されていないミニチュア・シュナウザーも増えており、一般的にコーギー・ピンシャー・ボクサー・ブルドッグ・ドーベルマンなどが断尾されるスタンダード犬種になっています。
ミニチュア・シュナウザーの性格は、好奇心旺盛で遊び好きでとても賢く、家族に対しては甘えん坊な姿を見せるところもとてもかわいいです。
その反面とても頑固なところがあり、そんな姿を見ていると、まるで髭を生やしたおじいさんが、頑として動こうとしないような姿と重なってしまうのは私だけでしょうか。
もともとミニチュア・シュナウザーは、ネズミを駆除する使役犬として改良された犬種なので、勇敢で活発なところからうまく教え込めばお手伝いなどの作業を喜んでしてくれます。
個体によっても差はありますが、警戒心が強く吠え癖には注意が必要になるかもしれませんが、全体的に見れば聡明で躾もしやすく、飼いやすい犬種です。
ミニチュア・シュナウザーの体重・大きさ・寿命
体重 | 雄・雌共に7kg前後 |
体高 | 雄・雌共に30cm~35cmの小型犬 |
寿命 | 12歳~15歳 |
毛色の種類
ミニチュア・シュナウザーの毛色は、
✔「ブラック」
トップコートもアンダーコートも全て漆黒の毛色
✔「ソルト&ペッパー」
白とグレーの毛色
✔「ブラック&シルバー」
黒と白の組み合わせで、口周りと眉毛、胸、足がシルバー色。
✔「ホワイト」
珍しい真っ白な毛色で、他の毛色のミニチュア・シュナウザーと比べ、毛質が柔らかく細いです。
以上4種類の色が、ジャパンケンネルクラブでは認証されています。
ミニチュア・シュナウザーのMIX犬
性格は、両犬の持つ陽気で人懐っこく、賢いところを受け継ぎ、ミニチュア・シュナウザーの警戒心が強く出る場合もあります。
毛質はふんわりとした柔らかな被毛になります。
ミニチュア・シュナウザーの飼育方法
ミニチュア・シュナウザーに限らず、かわいいからと言って甘やかしてしまうとわがままだらけの成犬に育ってしまい、結果手に負えなくなってしまうこともあります。
繊細な一面もありますので、ストレスをためないように注意してください。
幼犬の時からだめなことはダメ!上手にできたときには大げさに褒めてあげることが大切です。
散歩は好奇心旺盛な性格から、1日に2回30~60分くらいの散歩が適しています。
ミニチュア・シュナウザーはがっちりとした体つきなので、胴輪よりも引っ張ることを抑制できる首輪の方が向いています。
ミニチュア・シュナウザーのかみ癖対策
ミニチュア・シュナウザーに限らず子犬の頃は、興味本位や乳歯の生え替わりで色々な物を噛んでしまいます。
ミニチュア・シュナウザーの場合、好奇心も旺盛なので初めて見る物に興味津々でつい確かめたくなってしまうのでしょう。
まず噛んではいけない物を噛んで叱るときには、家族間で共通のコマンドを用意し、同じコマンドで必ず叱るようにします。
ただ単に叱ったり取り上げたりするのではなく、噛んで遊べるおもちゃを与えましょう。
歯が生え替わった時期でも飼い主や家族に対して噛むようであれば、主従関係が確立していない証拠です。
ミニチュア・シュナウザーの吠え癖対策
ミニチュア・シュナウザーは警戒心が強いことから、知らない人に対して吠えてしまうことがあります。
これを放っておくと無駄吠えする犬になってしまいますので、飼い主は犬がなぜ吠えるのかと言うことを、理解する必要があります。
例えば運動量が足りずストレスが溜まっているのか、それとも知らない人が来て警戒しているのかなどなど。。。
チャイムなどが鳴って警戒して吠える場合は、「すわれ」や「伏せ」などのコマンドを入れて落ち着かせることです。
吠えるのをやめたらたくさん褒めて、おやつなどのご褒美を与えるのも効果的です。
ミニチュア・シュナウザーは寂しがり屋の所もあるので、お留守番させられると寂しくて吠え続けてしまうことがあります。
いきなり長時間お留守番をさせるのではなく、5分程度から始め徐々に慣れさせていくと良いです。
お留守番の時にも役に立つのがハウス。自分が安心していられる場所としてハウスを用意しておけば、お留守番の時でも安心して過ごすことができます。
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