ラブラドール・レトリーバーってどんな犬?【性格・特徴・しつけ・気をつけたい病気など】

ラブラドールといえば、盲導犬、警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬など働く犬としても有名です。

観察力に優れ、賢く、優しくて穏やかな犬種なので向いているんですね。

昔は水鳥猟の猟犬として飼われていました。

今回はそんなラブラドール・レトリーバーの性格やお手入れ、気をつけたい病気などについて、ご紹介します。

 

性格

警察犬や盲導犬など多方面で活躍するラブラドールは、学習能力が高く、従順で冷静沈着です。

しかし、2歳くらいまでの時期はとてもやんちゃで元気いっぱいです。すぐに興奮しやすいこともあり、この時期のしつけ方が大切になります。

人に喜ばれることが大好きで誰にでもフレンドリー。

温和で優しい性格なので、小さいお子さんがいる家庭でも安心して一緒に暮らせる犬種といえます。

 

歴史

ラブラドール・レトリーバーの「レトリーバー」は獲物を回収することを意味します。(retrieve:回収する、取り戻す)

祖先は、16世紀頃カナダのニューファンドランド半島のセント・ジョンズレトリバーだといわれています。

漁師の仕事をサポートしていて、魚網からこぼれ落ちた魚を海中から回収するなどの作業犬として飼育されていたようです。

イギリスの貴族がその姿を見て、自国に持ち帰り水鳥猟の猟犬として改良し、19世紀末頃には現在の形に近いラブラドール・レトリーバーとなりました。

水かきがあるのが特徴です。さらに、泳ぎが得意なことから「king of water fowl(水鳥回収の王)」とも称されます。

1903年にはイギリスで正式な犬種として認定されました。

 

特徴

大きさ・体重

ラブラドール・レトリーバーの体重は25kg~34kg、体高は56㎝前後。

胸からお尻までの凹凸が少ないですが、筋肉が発達したがっしりした体型です。

日本では大型犬に分類されますが、欧米では中型犬に分類されることもあるようです。

尻尾

ラブラドール・レトリーバーの「オッターテール(カワウソの尾)」と呼ばれる尻尾が特徴的です。

根元から太くまっすぐな尻尾です。

泳ぐ際に、浮力バランスをとったり、舵の役割などをしています。

寿命

平均的な寿命は10〜12年

被毛の色によって若干の平均寿命が異なることが報告されています。

チョコレート色の被毛を持つラブラドールは10.7歳と、他の被毛の色に比べてやや短命傾向にあるとされていますが、食事や運動や環境や遺伝などによっても個体差はあります。

被毛

ラブラドール・レトリーバーの毛質は、ダブルコートの短毛です。

水中で狩猟をしていた犬なので油分が多く、水に強い毛質なので、シャンプーなどの後に乾かすのが比較的ラクなようです。

ラブラドール・レトリーバーの毛色は、「イエロー」、「ブラック」、「チョコレート」の3つです。

人気が高く、数が多いのがイエローのようです。

イエローといってもカラフルな黄色ではなく、淡くてクリームに近い優しい色味です。イエローでも個体差があり、薄い色味の子もいれば赤みの強いイエローの子もいます。

イエローのラブラドールは、穏やかで落ち着いている傾向にあるため、盲導犬として活躍している子もイエローが多いそうです。

ブラックは「黒ラブ」ともいわれ、一番歴史が古いです。祖先であるセント・ジョンズレトリバーも黒だったようです。

性格は元気でヤンチャ、感情をストレートに表す子が多い傾向にあります。

チョコレートはレバーともいわれている茶色のラブラドールです。「チョコラブ」とも呼ばれ、歴史の浅い毛色です。

イエローやブラックに比べて数は少なく、見かけることが少ないカラーです。

チョコラブは狩猟犬としての本能が一番残っている毛色ともいわれています。

ややワイルドで、活発、人間と遊ぶのが大好き、感情表現が豊かな傾向にあるようです。

 

飼育

しつけ

大型犬種なので、しっかりとしつけないと引っ張られて転倒したり飼い主さんがケガをすることにもなります。

とても学習能力が高く、しつけがしやすい犬種といえますが、飼い主さんがぶれずに基本的なしつけが出来るかどうかが重要になります。

運動

元々が狩猟犬ということもあり、十分な運動量が必要です。毎日の散歩時間が確保できない場合は飼育することが難しいでしょう。

朝夕2回、1回に30分〜1時間程度の散歩が必要です。

また賢いがゆえ、運動不足だけでなく、頭を使うことが少ないとストレスを感じます。

頭を使って体を動かせるような遊びやアジリティなどもオススメです。また、日常の中でも○○持ってきてということを教えると、家族に役に立ったという喜びも感じます。

水で遊ぶことも好きなので川遊びやプール遊びも喜びます。

お手入れ

ラブラドール・レトリーバーは水が好きなので、シャンプーを怖がることは少ないので楽です。

シャンプー後も被毛に水を含みにくいため、乾かす時間も他の犬種に比べて少ないです。

短毛種ですが下毛と上毛からなるダブルコートなので、抜け毛が多いです。

換毛期のブラッシングはこまめにしましょう。

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ラブラドールが気をつけたい病気

股関節形成不全

股関節の形が先天的に異常な形(骨盤のへこみが浅いため大腿骨の先が抜けやすく 慢性的な亜脱臼状態となってしまう)になっている疾患です。

初期症状は生後4ヵ月~12ヵ月齢でみられることが多く、遺伝的な要因(約7割)が大きいといわれています。肥満や運動不足などが原因でも発症します。

歩き方がおかしい、横座りをする、階段や運動を嫌うなどの症状がみられる場合もありますが、症状がでないこともあります。

骨の形成が完成する1歳~2歳にレントゲン検査を受け、愛犬の股関節の状態を知っておくと安心です。

外耳炎

ラブラドール・レトリバーは垂れ耳であるため、外耳炎になりやすい傾向にあります。

食物アレルギーや耳の中の汚れや湿気が原因で、外耳に炎症が起こる状態が外耳炎です。

痒みや痛みがあるため、耳や首のあたりを掻いたり、しきりに首を振るしぐさが頻繁に見られるようになります。耳をめくってみると、赤くなっていたり、においがすることも。

耳垂れや出血していることもあり、耳や頭を触ろうとすると嫌がったり攻撃することも。

外耳炎が悪化すると鼓膜が破けて、中耳炎や内耳炎に進行します。そうなると顔面麻痺や斜頸、難聴、眼振などの症状があわられるため、早めに外耳炎の段階で治療することが大切です。

腫瘍

他の犬種に比べてレトリバー系は、比較的悪性腫瘍になりやすいとされています。

肥満細胞腫や血管肉腫、骨肉腫、扁平上皮がん、悪性黒色腫、皮膚型リンパ腫、肛門周囲腺がん、アポクリン線がんなど。

特に7歳以上の高齢犬になると発症率も上がりますが、骨肉腫などは若年でも発症する可能性もあるため注意が必要です。

腫瘍のできる部分によって症状も異なるので、いつもと違うという飼い主さんの違和感が早期発見に繋がります。

胃捻転

胃捻転(いねんてん)は、食べ物、液体、ガスなどによって胃が膨張してねじれる疾患です。

大型で胸の深い犬種がなりやすい傾向にあり、食後すぐの運動などで誘発されます。

吐き気、吐物がでない嘔吐、よだれ、呼吸促迫などの症状がみられ、ねじれた胃が血流や神経に影響を及ぼしショックを起こすので処置が遅いと死に至ることも。

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ラブラドールと楽しく長く暮らすために

頭が良くてフレンドリーなラブラドール。

飼い主さんが大好きで、役に立ったり役割を与えられるとイキイキします。また、山や海などに一緒に行く楽しみもありますね。

日常的な運動と頭を使うことが、ストレスをためずに健康で過ごせる重要なポイントかもしれません。

「今日もたくさん動いて、飼い主さんと遊べて楽しかった」と愛犬が思ってくれるような日々が、長生きに繋がるのかもしれませんね。

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