ダックスフンドなど胴が長い犬種に多い「ヘルニア」。
犬の鼠径ヘルニアにはいくつか種類がありますが、今回は我家の愛犬もなってしまったヘルニアについてと、ヘルニア以降与えるようになったサプリをご紹介します。
✔鼠径ヘルニアの症状・原因・治療方法
✔ヘルニアがきっかけで飲ませている、獣医師が開発したおすすめの関節サプリ
鼠径ヘルニアとは
実は「ヘルニア」とは様々な種類があり、体内の組織や器官が、本来あるべき場所からずれてしまった状態を指す広い概念です。
例えばおなかの中にある横隔膜が破れて腹部臓器がはみ出してしまった状態は「横隔膜ヘルニア」、腹部の組織がへそから飛び出してしまった状態は「臍ヘルニア」(でべそ)、腸管が腿の付け根に当たるソケイ部から飛び出してしまった状態は「鼠径ヘルニア」(脱腸)などと呼ばれます。
鼠径部(そけいぶ)とは、後ろ足の付け根のあたりをいい、ヘルニアとは、身体の組織があるべき場所から、はみ出している状態の事をいいます。
画像引用元:DAIGO PET CLINIC
後ろ足の付け根のあたりの鼠径部(そけいぶ)に、腸や腹膜の一部が筋膜の隙間~皮膚の下まではみ出してしまっている病気です。
通常であれば、犬の内蔵は筋肉や筋膜により、背骨から吊り下げられたようになっていますが、鼠径ヘルニアでは、何らかの理由により、筋膜の隙間から内蔵が押し出されてしまっています。
犬の鼠径ヘルニア症状
共通して見られる症状は、後ろ足の付け根がポコっと膨らみます。
画像引用元:うめぞの動物病院
症状が軽いうちは、押すと膨らみが無くなりますが、しばらくするとまた戻ってしまいます。
この膨らみの中は腸や膀胱、子宮などの内蔵なので、あまりいじくり回さないようにしましょう。
触り過ぎると、腸捻転などを起こすリスクが高まりますので、気を付けて下さい。
重症化すると、大きくなった隙間に内蔵がはまりこみ、腸閉塞の症状(嘔吐、下痢、便秘、腹痛など)や内蔵の壊死を起こしてしまうので、注意が必要です。
膀胱がはまり込んでしまった場合は、排尿困難な状態になるため、元気が無くなり、食欲の低下などの症状があらわれます。
鼠径ヘルニアになる原因って?
先天的な異常によるものが多いのですが、後天的な理由により筋膜の隙間が大きくなって、発症する場合もあります。
先天的なものの原因は、遺伝が関与していると考えられていますが、ハッキリとした原因はまだ分かっていません。
先天的な鼠径ヘルニアは、雌犬より雄犬の子犬に多く見られます。
後天的に起こるものは、事故や肥満、出産など腹圧が強くかかった事が原因と考えられます。こちらは雌犬に多く、子犬だけでなく成犬も見られます。
鼠径ヘルニアは子犬に多い
鼠径ヘルニアは、ほとんどの場合が親からの遺伝によって発症すると言われています。
鼠径ヘルニアが子犬に多い病気と言われているのは、そのためです。
新たに子犬を家族にお迎えした際には、身体全体のチェックと一緒に、鼠径ヘルニアかどうか確認した方が良いでしょう。
新たな家族としての子犬が、すぐに鼠径ヘルニアだと判明しても、どうか慌てないで下さい。必ず手術をしなければならない訳ではなく、成長と共に筋肉が発達して、ヘルニアが自然治癒する子もいます。
鼠径ヘルニアになりやすい犬種
✔チワワ
✔ミニチュアダックスフンド
✔ミニチュアピンシャー
✔ポメラニアン
✔ウェスティ
など、小型の犬種に多く見られます。
犬の鼠径ヘルニア改善法
治療方法としては、押し出されている内蔵を元の位置に戻し、広がってしまった筋膜の隙間を閉じる必要があります。
子犬であれば、成長と共に筋膜がしっかりとして、自然と治癒する事も期待出来ますが、絶対とは言えません。
軽度の場合であれば手術はせず、お腹の膨らみ以外に症状はありませんので、定期的に動物病院へ通うなどの経過観察を行う場合もあります。
動物病院での治療は、全身麻酔をかけて開腹手術をするので、避妊・去勢手術がまだであれば、それらを同時に行う事により、全身麻酔の回数を減らす事が出来ます。
何度も全身麻酔をかけて手術を行うのは、小さな体に大きな負担となるので、同時に出来るかどうかなど、獣医さんに相談してみましょう。
実際にかかった鼠径ヘルニアの手術費用
我が家のチワワを手術しましたが、避妊手術も一緒に行い5万円程度でした。
病院や地域より異なりますが、4~10万円程度が一般的のようです。
急を要する状態でなければ、幾つか動物病院を巡り、納得出来る動物病院で手術を行えると良いですね。
犬の鼠径ヘルニアを予防する方法
鼠径ヘルニアを予防する為には、ケンカを防いで怪我をさせないようにしたり、腹圧が高くなる食後には激しい運動を避けるなど、すぐに出来る予防方法もあります。
遺伝子レベルの問題のため、予防よりも早期発見して早期治療する事が重要となってきます。
足の付け根に違和感はないか、気になる膨らみが出来ていないか確認して下さい。
早期発見出来るように、毎日しっかりとボディチェックしてあげられると良いです。
鼠径ヘルニアかも・・・と思える膨らみがあれば、すぐに動物病院を受診しましょう。
遺伝してしまう可能性が高いので、繁殖は控えた方が賢明です。
ヘルニアになりやすい犬種は関節のサプリを
我家ではすでにヘルニアと診断された後から、サプリを与えるようになりました。
まだヘルニアと診断さえてなくても、上記で書いた犬種の飼い主さんたちは、予防も含め関節のサプリを与えておいた方がいいです。
というのは、ヘルニアでなくても犬は10歳を超えた高齢期から足腰に何らかしらの問題を抱えている子がほとんどで、なるべく若い内から予防しておくことをおすすめします。
そこでおすすめした関節のサプリメントが、獣医師が開発した安心感のあるサプリです。
関節炎に効果的な栄養素は
そもそもサプリを与えるといっても、関節に効果が期待できる栄養素がなにか、しっていますか。
代表的な関節に効果のある栄養素は、のは以下の4つです。
効果は個体によって変わってくると思いますが、“グルコサミン”と“コンドロイチン”はよく聞く栄養素でとてもポピュラーなので、まず手始めに試してみたい方にもおすすめです。
我家でも犬用のサプリを探しはじめたとき、“グルコサミン”と“コンドロイチン”配合のサプリと決めていました。
グルコサミン | 軟骨成分のひとつです。 カニの甲羅やエビの殻などに含まれていますが、私たちの全身の組織にも存在し、健やかな毎日に役立っています。小さな分子で吸収されやすく、様々な成分をつくるもととなり、ヒアルロン酸の原料にもなります。 ひざを気にせず、アクティブに毎日を過ごしたい方にとって、快適な歩行をサポートするグルコサミンはとても大切な成分です。 |
コンドロイチン | コンドロイチンは保湿力に優れた物質です。軟骨の水分量をアップさせて弾力を持たせることで、骨と骨の摩擦をなくし、関節を動かしたときの痛みを和らげます。 |
関節炎などにおすすめのサプリメント
我が家で与えているサプリメントです。
この犬用関節サプリメント「毎日散歩」をおすすめする理由は、高品質サプリメントで安心して愛犬に与えることができ、個人的には獣医師が監修しているのも、信頼できる理由の1つです。
以下に紹介記事を書いていますのでご参照下さい。
まとめ
この病気は、予防していたとしても、発症しやすい犬はどうしても発症してしまいます。
大切なのは、重症化する前に治療する事なので、一早い飼い主さんの気付きが必要となります。
ブラッシングやシャンプーの時、日常的な触れ合いの時などには全身のチェックを行い、一緒に足の付け根の観察が出来ていると良いですね。
足の付け根の膨らみが熱をもっていたり、赤みを帯びている状態は急を要しますので、すぐに動物病院へ行きましょう。
日々の飼い主さんとの触れ合いから、病気の早期発見・早期治療が出来るように、気を配る事が大切ですね。
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