フクロウの飼い方・選び方・値段・種類・寿命・餌

飼育スタイルを考える

ケージ(小屋)飼い

ある程度の広さのケージを自分の住処、もしくは寝床と思わせることができ、広さがあればフクロウの自由度も高く、快適な環境作りを作りやすいのが特徴です。

ただしその反面、ここだけを自分の縄張りだと思わせるような接し方をすると、人に馴れなくなるというリスクもあります。

具体的にはケージ外で嫌な思いばかりさせてしまい、ケージだけが自分の安全な場所だと思わせうような接し方をしてしまうことです。

または部屋全体を縄張りとさせ、ケージを単なる寝床と仕向ける方法もあります。

その際、ここでは絶対にフクロウが嫌がることをしてはいけません。

なるべく高い位置にケージを置いてあげるのもポイントです。

特に掃除の際は、脱走はもちろん、ストレスを与えないように極力注意しましょう。

繋留飼い

現在最も一般的な飼育スタイルですが、最も勘違いしている方法ともいえます。

繋ぐ形態にもいくつか種類があり、まず繋留していいのはある程度人や環境にも馴れているフクロウのみです。

繋留の際に足につけるアンクレットで、ケガや骨折に至る事故が最も多いのです。

繋留飼いはほかの猛禽類では一般的な方法ですが、繊細なフクロウは環境が命なので、繋がれていることを忘れさせうような繋留法および場所選びをすることがポイントとなるのです。

繋留がうまくけば、繋いだところにじっといてくれることになるため、事故も少なく管理しやすいという利点があります。

この「嫌がらずにいてくれる」という状況をつくるのがミソです。

タカやハヤブサでは訓練・調教には必須の方法ですが、フクロウに関してはいきなりの初心者には難しい方法です。

現在多くのフクロウは、仕方なく繋がれた状況を我慢しているだけの場合がほとんどなのです。

自由放鳥

自由に動ける環境に居るフクロウは、生き生きとしていて見ていて楽しいものです。

自由放鳥は実現できれば一番理想的な飼い方といえるでしょう。

しかし飼い主がよほど目を光らせていない限り、とてもリスクが高いものということも理解しておいてください。

自由放鳥は、フクロウにとって最も自由度が高いですが、事故のリスクが高く、フクロウで起こる事故で多いものが「誤食・誤飲」です。

事故とはいうものの、120%が飼い主の責任によって起きるものなので、残念ながらフクロウには何が危険で安全かを判断できません。

物が雑多に置いてあり、放鳥時に目を離すような状況では、非常に危険です。

飼い主が細心の注意を払うからこそ、安全に自由にのびのびと生活できますが、フクロウの自由度が高い分、上級者向けであるということです。

また家を留守がちにする人にも向きません。

人がいないときにフクロウだけを家に残すと、フクロウはその空間を自分だけのテリトリーと思い込む傾向が強くなります。

フクロウと人が幸せになる暮らし方を

様々な飼育スタイルを紹介しましたが、それぞれの飼育スタイルには良いところも悪いところも、はじめてフクロウを飼う人にはとても難しいこともあります。

「じゃあどうすればいいの?」と思った人もいることでしょうが、残念ながらそう思った人は、フクロウを飼わない方が賢明なのかもしれません。

重要なのは自分がこう飼いたいという理想に対して、フクロウが快適に過ごすためにはどう努力・工夫しようか、と考える姿勢が大事です。

もちろん、フクロウの個性も考えることも大切で、フクロウを飼うのは簡単なことではありません。

本当に飼いたいのならしっかり勉強し、フクロウと向き合うことが必須条件であり、中途半端な気持ちや行動はフクロウを不幸に導くこととなります。

それを決して忘れないでください。

自宅でのフクロウの居場所を決める

フクロウには様々な個性があるため、一概にこれがよい飼育スタイルだ、と言い切ることは難しいといえます。

ここで紹介するのは、ほとんどのフクロウが受け入れてくれるであろう、「ストレスを受けにくいと考えられる環境を整える方法」です。

フクロウにとって環境が一番大事で、命にすら関わることです。

フクロウはひっそりとした場所を好む

フクロウを自宅のどこで過ごさせるか考えましょう。

どこかに繋いで飼うにせよ、ケージの置き場所にせよ、大事なのは「場所」です。

フクロウという生き物は基本的に「ひっそりと」生きていたい動物であることを、お忘れなく。

その気になると、あちこち移動するもので、普段は「ひっそり」が基本です。

いかに「ひっそり」過ごさせるかが、キーワードなのです。

家の中でもなうべく落ち着いて静かな場所が最適でしょう。

NGな場所

間違っても部屋のど真ん中など、ヒトの動線付近はNGです。

なぜならフクロウにとって、360度絶えず注意しなければならない環境ほど、辛いものはないからです。

いくら首がよく回るフクロウとはいえ、そんな状況で落ち着けるはずがなく、絶えずヒトが動く場所ではゆっくりくつろげるはずもありません。

ヒトだって、書斎や寝室は「ひっそりと」した場所につくるはずです。

来客などがやってくるリビングも、もちろんフクロウの飼育には適さず「自分の縄張りに知らないヒトがいる」と、フクロウにとってはストレスの極みです。

ただしフクロウが人に馴れ、飼い主もフクロウの知識や技術がある人ならリビングも選択肢になりえますが、その場合人の動線から外れた部屋の隅がいいでしょう。

そうすればフクロウは背面を気にする必要はなくなり、正面左右と上方向のみ注意を払えばよく、過ごしやすいといえるでしょう。

ただ、来客の際は急にお客さんと顔を合わせないように。

当日のフクロウの様子を観察しながら、無理のない範囲にしましょう。

フクロウにとってベストな高さ

馴れていない・落ち着かない環境に置かれたフクロウは、嫌なことから逃避するために飛んで逃げます。

これはフクロウに限らずインコなども同じで、鳥類の特徴です。

では「閉鎖された部屋」という空間だったとしたら、上方向は天井があるので、敵が襲ってくるようなリスクは皆無です。

となると、地上からの敵に注意さえすればOKなので、フクロウは必ずといっていいほど高い場所にとまろうとするのです。

すなわち、迎え入れたフクロウの居場所の高さは、なるべく目線くらいから上にしましょう。

人が上からフクロウを覗くのは絶対にNG

反対に決してやってはいけないのは、迎え入れてすぐや、人に慣れていないフクロウを、上から人が覗き込むことです。

つまり、床に近い状況で繋いで置いておくスタイルです。

多くの生き物は、上からなにかされるということを、極端に嫌がります。

人の最良のパートーナーである犬でさえそうなのですから、環境を変えてすぐのフクロウには、もっての他です。

新たな環境に良いイメージを持ってもらうことが、最重要課題です。

信頼関係を大切にする

人に慣れているインコのような小鳥でさえ、些細なことでも嫌なイメージがついて信頼関係が崩れることがあります。

鷹匠も最初の段階でホコのつなぐ「懐け」のときには、必ず鳥が人の目線の上に来るようにつなぎます。

原理はフクロウも同じことです。

フクロウの餌は生肉

フクロウの食事は基本的に生肉です。

今はAmazonなどで冷凍の生肉が簡単に手に入ります。

真空パックで送られてきたものを人が処理してフクロウに与えますので、そもそも冷凍されたヒヨコやうずらなど、さばけない人にはフクロウは向いていません。。。。

うずら

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炭水化物が多く消化にやさしい。

翼などを除去していないものは、処理の手間はかかるが、鮮度やリスクの点で処理済みのものよりはるかに勝る。

ただし冷凍処理の時期によりばらつきがあるので、においや色のおかしいものは使用を避けること。

ひよこ

海外でよく使用されている。

栄養のほとんどはヒヨコの腹の中の「卵黄嚢」、いわゆる黄身にあります。

内臓を除去するとうずらに比べて身はほとんどなく、あまりおすすめできない。

雛うずら

うずらが雛のときのもの。

ひよこ同様、内臓を取り除くとあまり栄養価は高くない。

コオロギ、ミルワール、ジャイアントミルワール、デュビア、シルクワームなど。

実は栄養面では脂質も多く、リンとカルシウムのバランスが極めて悪いので、これのみを与えるのはNG。

時々与えるおやつとして考えるのが妥当。

もちろん、屋外の虫は論外。

マウス

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生まれてからの期間で、早い順にピンク→ファジー→ホッパー→アダルト→リタイアと呼ばれ、それぞれ微妙に栄養のバランスが異なる。

基本的には全体的なカロリーは高めで脂肪分も多く、毛ごとあげるのがほとんどなのでペリット(不消化物の塊)の成分になりやすい。

アダルトマウス(白)、アダルトマウス(黒)、ホッパー、ピンクマウスなどがあります。

ピンクラット

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マウスに準ずる。

ピンクマウスよりもかなり大きく、マウスより臭いがややきつい。

ワシミミズクサイズなら選択肢ともなる。

そのほかは要注意

牛・馬などの哺乳類や、ハト・ダチョウといった鳥類も利用可能で、馬肉を与えてはいけないという話も間違いです。

ただひ骨なし肉のみの食事となり、特にカルシウムなどの栄養バランスをより気にする必要があります。

冷凍スズメは、捕狩期間に捕獲している専門店から取り寄せることが可能です。

ただし野鳥のため、寄生虫などのリスクがあうことを理解した上で与えましょう。

またフクロウ用として売られている切り身状の肉やドライフードは、危険なものも多いので注意してください。

フクロウの餌についてもっと詳しく知りたい方は↓↓↓

フクロウはどんな餌を食べているの?【生肉の種類・安全な解凍法】

2018.04.19

まとめ

✔購入場所は主にブリーダーかショップになるが、健康で良い育ちとしているフクロウは、そうではないフクロウとでは毛並みや羽、目つきが全然違うのでよく観察を。

✔長く生きれば最低でも20年は生きるので、正直手間のかかるフクロウを生涯幸せにしてあげれるか考慮する。

✔自分にあったフクロウに出会えるまで、年単位の覚悟を。妥協はNG。

✔密猟されたフクロウを購入しないように注意(輸入証明書or 領収書は必ずもらう)

✔可能であれば、フクロウはヒナから飼ったほうが入りやすい(ただし雛は手間暇がかかるため時間なひとNG)。
大人の場合でも、小さい種類の方が初心者に向いてる。

✔手に入りやすいフクロウはおおよそ15 種類(珍しいフクロウを飼育するのはおすすめしない)で、価格は種類にもよるが15万~100万。

✔飼い方のパターンを考えておく。

✔自宅で飼育する場合、必ずひっそりとした場所に居場所を作ってあげる

✔フクロウより高い位置から絶対に覗かない

✔フクロウは何よりも信頼関係が大切

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