今回は老犬のトイレ関連で
✔トイレの失敗が増えた
✔トイレのポーズが取れない
✔おもらしをする
✔寝たきりでトイレができない
✔自力で排泄ができない
✔犬の排泄方法
上記の内容で、解決策とやり方などをまとめました。
徐々に老犬のトイレ関連で悩みが増えてきた飼い主さんは、参考にしてみてください。
トイレの失敗が増えた
高齢になるとトイレの失敗が増えるのには、様々な理由が考えられます。
まず、おしっこをしたいと感じる神経が麻痺したり、若い頃に比べて我慢できなくなるなど、泌尿器が衰えるからです。
もう1つは、足腰の機能が低下して、トイレに行くのに時間がかかるからです。
どちらの場合も、犬が排泄しやすい環境を整えてあげたいものです。
トイレの失敗を減らすには、トイレの大きさと場所を見直し、したいと思った時にすぐに行ける、大きめのトイレを用意しましょう。
また外で排泄している犬は、早めに室内でトイレに切り替えるといいです。
室内トイレの環境を見直す
トイレの失敗が増えてきたら、今までよりも広いスペースのトイレを用意しましょう。
例えば、サークルの全面にトイレシートを敷いてもOKです。
また、トイレを置く場所もも直しを。
排泄したいと思ったらすぐに行けるように、普段犬が生活している場所のそばに設置するといいでしょう。
室内トイレへの移行トレーニング方法
室内犬でも「トイレは散歩の時に外で、、、」と決めているケースは意外に多いです。
でも歳を取ると、若い頃に比べておしっこの回数が増えてくるので、その度に外へ出なければならないのは、高齢犬にとっても飼い主にとっても、大きな負担になるはずです。
外で排泄させている犬は、早めに室内トイレに慣らしておきましょう。
自由に排泄できる環境なら、犬も飼い主もお互い楽になります。
- 犬が外で排泄を始めたら「ワンツーワンツー」「シーシー」などの指示語を言います。
これを何度か繰り替えし、覚えさせます。 - 1に慣れたら、犬がしたそうな素振りを見せた時に「ワンツーワンツー」と指示語を言い、指示語で排泄するトレーニングをします。
- 2でできるようになったら、室内で「ワンツーワンツー」と指示語を言って排泄させます。
うまく出来たら、沢山褒めてあげましょう。
小さい頃から家の中で排泄する習慣を
外で排泄する習慣がついていると、犬は例えしたくても散歩の時間まで我慢してしまいます。
でも、高齢になって足腰や泌尿器が老化すれば、我慢するのは大きな負担です。
ある日突然、室内にトイレを用意しても、犬はなかなか慣れてはくれません。
子犬のころから家の中で排泄するトレーニングをしておくといいでしょう。
トイレのポーズが取れない
歳を取るにつれて足腰の筋力が落ちてくると、今までのような派出のポーズが取れなくなります。
後ろ脚にうまく力が入らずにフラフラしたり、うまく踏ん張れなくなってしまいます。
また、脚の関節に痛みがあると中腰の体勢が取れないため、我慢してしまうケースもあります。
トイレのポーズが上手に取れなくなったら、排泄の手助けをしましょう。
オスもメスも後ろから腰を支えるのが基本です。
排泄時に痛みを感じてないか、うんちあおしっこの状態に変化はないか、よく観察をしましょう。
終わったら陰部やカラダをきれいに拭いて、清潔を保ちましょう。
メスの排泄を介助する方法
オシッコをしたい素振りを見せたら、オスの場合と同じように後ろから回り込んでお尻側に立ちましょう。
後ろ脚の付け根あたりを外側から両手で支え、排泄の介助をしましょう。
メスはうんちの時も同じ支え方で、後ろ脚を踏ん張って力めるように、しっかりと支えてあげましょう。
オスのうんちの場合も、この方法でOKです。
痛みを感じていないか、排泄の様子を観察しておきましょう。
✔後ろ脚のつけ根を両側から支える
✔うんちの時も同じ方法でOK
オスの排泄を介助する方法
ウロウロするなど排泄したそうな素振りを見せたら、後ろから回り込んでお尻の方へ。
股の間に手を入れて、太ももの内側を支え、排泄しやすいように後ろ脚を支えます。
排泄が終わったら陰部やカラダが、おっしっこで汚れていないかチェックし、きれいに拭き取りましょう。
✔排泄の素振りを見せたらお尻側に立つ
✔太ももの付け根あたりを内側から支える
✔うんちの時はメスと同じ支え方をする
おもらしをする
おもらしをするのは、トイレの失敗と同じように、神経の麻痺や筋肉の老化などが原因です。
おもらしの回数が増えてきたら、犬や飼い主の都合に合わせておむつを利用しましょう。
おむつをつけると、うんちやおしっこがお尻について蒸れ、おむつかぶれを起こしがち。
犬のカラダは毛で覆われているため、かぶれに気づきにくいので、排泄したらすぐにおむつを外して、汚れを拭き取り清潔にしましょう。
肛門のまわりの毛が長い犬は、カットしておくといいです。
かぶれているとメスは膀胱炎のリスクを高めるので、特に注意しましょう。
✔汚れたおむつはすぐに外そう
かぶれないように、おむつが汚れたらすぐに外しましょう。
陰部や肛門など汚れた部分はきれいに拭き取るか、水で洗ってすぐに乾かすこと。
寝たきりでトイレができない
自力で動けず寝たきりになってしまったら、排泄にはトイレシーツを利用しましょう。
カラダにうんちやおしっこがべったりついてしまうおむつに比べ、汚れるポイントが限られているトイレシーツは、比較的手入れがしやすいメリットもあります。
汚れた部分は、市販のペット用ウェットティッシュや赤ちゃん用お尻ふきなどで、優しく丁寧に拭いてあげましょう。
寝床を汚さないように、トイレシートを敷く位置には注意しましょう。
また寝床にしているマットやベッドの上に、バスタオルなどのカバーをするといいです。
- 小さめのトイレシーツを寝床に敷く
寝たきりになってしまった犬には、寝床にトイレシーツを敷いて排泄させましょう。
オスとメスではオシッコで汚れる位置が違うため、オスはお腹寄り、メスはお尻寄りに敷きましょう。
トイレシーツは、お尻からお腹までをカバーする小さいサイズでOKです。
経済的で、取り替えるときもかんたんです。 - 汚れやすい部分をチェック
トイレシーツを腰の下に敷いた場合、おむつをつけている状態よりも、肛門や陰部にべったり汚れがつかないため、比較的手入れは楽です。
汚れやすいことろは丁寧に拭き取って、清潔を保ってあげましょう。
うんちの場合、肛門の周辺をきれいに拭くことが大切です。
オシッコは陰部のまわり、特に床に面した太ももの内側と、カラダとトイレシーツの間にたまりやすいので注意です。
拭くときは、ペット用ウェットティッシュや赤ちゃん用おしりふきなど、柔らかい素材を選びましょう。
✔うんちの時は肛門周辺を拭く
✔おしっこは陰部周辺と太ももの内側、カラダとトイレシーツの間を拭く
✔ウェットティッシュや赤ちゃん用のおしりふきなどで、汚れを拭き取る
✔汚れたシーツはすぐに取り替える
オシッコには膀胱の底にたまった老廃物が含まれています。
犬の場合、膀胱の底が尿道の出口よりも低いので、老廃物が膀胱にたまり、膀胱炎になりやすいので注意しましょう。
自力で排泄ができない
膀胱や腸の機能が低下すると、自分だけの力だけでは排泄できなくなります。
きちんと出ているように見えても、膀胱におしっこが残っていたり、うんちの量が減っているなど、出し切れていないケースが多いのです。
愛犬の排泄の量や回数、ポーズなどに変化が見られたら、介助の方法を覚えてサポートしてあげましょう。
おしっこの場合は、膀胱を圧迫させておしっこを出す方法、うんちの場合は皮膚ごしに掴んでつまみ出す方法を紹介します。
どちらの場合も、かかりつけの獣医師に相談して、指導を受けてから行いましょう。
愛犬が排泄する様子をチェック
排泄しちえるように見えても、オシッコがすべて出しきれていないなど、老化によって膀胱の機能が衰え、うまく排泄できていないことがあります。
うんちの場合も同じで、腸の働きが弱まって便秘がちになる高齢犬は多いです。
老廃物を含んだおしっこやうんちをためていては、カラダのよくありません。
日頃から排泄の回数や量、排泄時のポースの変化はないか、観察しておきましょう。
✔排泄していても、すべて出しきれていな場合がある
✔排泄の回数と量、状態、排泄時のポーズを確認する
自力でできない場合は排泄の手助けを
【おしっこの場合】
片手で膀胱の位置がずれないように押さえ、反対側の手で膀胱を圧迫させるように強めに押し、おしっこさせます。
【うんちの場合】
うんちの皮膚ごしにつまみ、強制的に押し出します。
高齢犬の肛門は、周辺の筋肉が落ちて飛び出しているので、そこをつまむといいです。
まとめ
今回は老犬のトイレに関する、悩みをまとめました。
✔トイレの失敗が増えた
→室内トイレを広くして失敗を防ごう
✔トイレのポーズが取れない
→腰を支えてトイレをサポートしよう
✔おもらしをする
→状況に応じておむつを利用する
✔寝たきりでトイレができない
→腰の下にトイレシートを敷いて対処
✔自力で排泄ができない
→オシッコとうんちの排泄をサポートする方法
を、細かいやり方まで掲載しています。
介助時の参考にしてみてください。