リスの一生と春夏秋冬別のお世話方法

飼育下のシマリスが、どうのような一生を迎えるか知っていますか。

シマリスをペットとして迎えようと考えている方は、飼う前に一通り知っておくと“自分のライフスタイルに合っているか”など、イメージが付きやすいかと思います。

誕生~10歳までに、年代別で考えられる病気や成長、老化などからおおよその生活状況をまとめました。

またシマリスは季節の変化に弱い生き物なので、春夏秋冬別にお世話が必要になります。

春夏秋冬別でどんなお世話が必要になってくるか、こちらも知っっておきましょう。

リスの生まれてからの一生

0日~誕生

赤子の状態で生まれてきます。

まだ目も耳も空いていません。

母親の母乳だけを吸い、残りの時間はほぼ寝て過ごします。

生後1ヶ月

柔らかい植物や野菜であれば、自力で食べることもできます。

まだ母乳も必要な時期ですが、その量はこれから急激に減少していきます。

目や耳も開き、かなり活発に動き回りますが、中には巣からはい出るものも見られます。

生後二ヶ月 離乳

母親から離すことが可能な時期で、一匹でも十分に生活できるはずです。

しかし体力的に弱く、病気になって死んだり、天敵に襲われたりします。

生後2~3ヶ月

原産地である朝鮮半島や中国で、森の中の木のほこらなどを煙でいぶされて人間に捕獲されますが、ここが運命の分かれ道です。

そして捕獲された個体は集団で日本へ輸出されます。

最近ではペット用にブリーディングされたものも増えているようです。

生後2~4ヶ月

ペットショップなどへ出回ります。

体も小さく、愛くるしく、店内でも人気者になります。

生後3~5ヶ月

購入されると、ここから飼育が始まります。(飼い主の家に来て、1~2週間)

まだ人にも慣れず、びくびくしています。

急激な温度の変化の影響もあり、この頃に風邪を引いてしまうものも多いのです。

くしゃみや鼻水などがひどい場合は、早急に動物病院へ連れていきましょう。

飼い主の家に来て1~2ヶ月で、手乗りして人間に慣れ始めます。

非常に活発で、ケージの外の世界に興味を持っています。

なお野生の個体は、慢性的にコクシジウムという寄生虫を持っているものが多く、免疫力が低下すると軟便や下痢をします。

生後4~6ヶ月

この頃には自我意識が強まります。

いわゆる人でいう思春期にあたります。

なわばり意識が強くなり、人を噛んだりするようになります。

この時期の変化は性的なものなので、元に戻ることはありません。

生後10ヶ月

体力的におとなになり、早いものでは発情徴候が見られ始めます。

突然の変化なので、初めてシマリスを飼育する人にとっては驚きの連続でしょう。

生後一年

本格的な発情が始まります。

食欲もなくなるので、これを病気と見分けるのは難しいかもしれません。

一度この時期の変化を見れば、翌年からは安心でしょう。

生後一年半

青年期で非常に活発な時期です。

ケージの金網に足を引っ掛けて、ケガをすることがあるので注意しましょう。

生後二年

二年目に入り体も心も成熟し、繁殖を望むなら、これから2~3年が最適でしょう。

ペアにするなら、この歳にもう1匹購入します。

そして別のケージに入れて、ケージを隣合わせにして、お互いを認知させ、繁殖季節に一緒のケージに入れてください。

相性がよければ繁殖に成功し、二世が誕生します。

生後三年

人に言いかえれば、中年です。

ひまわりの種しか食べないなどの栄養的に偏った餌をとっているリスは脱毛、内臓疾患を起こしやすくなり、要注意です。

生後五年

老齢を迎えます。

野生では5~6年の寿命とされていますが、飼育下ではさらに数年は長生き可能です。

一般的にはこの頃には活発でなくなります。

特に心臓を始めとする循環器系の疾患も多発します。

餌も野菜を中心に、低カロリーのものを与え、回し車も控えた方がよいでしょう。

生後七年

完全な老齢で、寝ている時間も多くなります。

歩行もおぼつかなくなります。

生後十年

平均年齢を超えています。

15年生きているというシマリスの例もありますが、ここまで生きてくれれば十分に長生きといえます。

春夏秋冬別のお世話の仕方

✔「三寒四温」というように、暖かい日が続いたかと思うとまた急に寒くなったりします。

一日の中での温度差もあり、昼間は暖かいのに夜になると冷え込むこともあるので、子リス・高齢リス・体調のよくないリスなどで冬に引き続きペットヒーターを使うなど、温度管理に十分注意しましょう。

✔繁殖シーズンです。

繁殖させる場合、温度管理や餌などに注意しまがら行いましょう。

✔植物が萌え出す季節です。

野菜や木の葉などもおやつのメニューのひとつになります。

梅雨

✔湿度の高い季節になります。

タイワンリスやミケリスなどは熱帯、亜熱帯の動物ですが、木の上は風通しがよく、密閉された室内で温度も湿度も上がってしまうような状況とは違います。

シマリスやキタリスのような寒帯、亜熱帯のリスならなおさら密閉された高温多湿環境には耐えられません。

除湿機を使う、風通しをよくするなど、温度が上がりすぎないようにしてください。

✔エアコンや扇風機などを使う場合は、風が直接リスにあたらないよう、ケージの置き場所に注意してください。

✔「梅雨」と同様に、高温多湿を避け、風通しのいい環境を作りましょう。

エアコンを使うのが最も安全で効果的です。

送風がリスに直接当たらないにしましょう。

✔エアコンを使わない場合は、除湿機で温度をさげたり、扇風機と換気扇を回して風を動かす方法があります。

リスは汗をかかないので、汗の蒸発によって体温を下げることはできませんが、体を舐めて濡らし、その気化熱で体温を下げることがあります。

風の流れは必要です。

✔ペット用の冷却ボトルや保冷剤を使う方法もあります。

ケージの中に置く場合は、かじっても大丈夫なものを。

かじられては困るものはケージの下に敷いた方が安全です。

✔温度は、湿度が低いという前提で30度が上限です。

できれば25度ぐらいにしておきたいところです。

✔部屋の中が涼しくても、日当たりのよい窓際が置いてあるとかなり暑くなってしまいます。

涼しい場所に置く、カーテンで強い光をさえぎるなど、熱すぎないように注意してください。

✔餌、水にも「梅雨」同様に注意します。

給水ボトルや餌容器もよく洗いましょう。

餌や巣材を貯め込み始めます。

貯めた餌は食べないことが多いですが、貯めることで精神的に安心するので、必ず餌は十分に与えてください。

✔シマリスが攻撃的になることがあります。

お互いできるだけストレスが少ない接し方を心がけてください。

✔秋の実りはリスの好物です。

どんぐりやくるみなどを餌のメニューに加えましょう。

生理的にもこうした餌を好むようになる時期です。

✔春と同じように周期的に、あるいは一日の中でも寒暖の差が激しい時期です。

天気予報なども参考にしながら、温度調節を考えましょう。

✔エアコンやオイルヒーターなどで室内全体をある程度暖かくし、巣箱をペットヒーターで温めるのが最も効果的な冬の保温方法です。

✔リスを部屋で遊ばせる習慣がある場合、安全な暖房装置を使いましょう。

表面が熱くなり、やけどする心配があるようなものではなく、エアコン、オイルヒーターなどがよいでしょう。

✔高齢・子リス・病気のリスは必ず暖かくして飼うようにしてください。

✔寒くなるとシマリスは冬眠に入ることがあります。

あいまいな対応をするのが最もよくないので、どう冬を過ごさせるか考える必要があります。

✔巣箱の下にペットヒーターを置く場合、巣箱の一部のみあたたまるようにし、リスが自分で快適な温度の場所を選べるようにしましょう。

巣箱の中すべてが暑くなっていると、巣箱から出てきてしまうことがあります。

✔冬場は空気が乾燥しがちです。

リスにとっても乾燥のしすぎはよくありません。

人が心地良い程度の湿度になるよう、場合によっては加湿器が必要です。

まとめ

猫や犬に比べペットして情報がまだ足りないシマリスですが、春夏秋冬の気温や湿度に合わせて環境下に気を配り、生後5年後には老齢を迎えるため飼育環境も変える必要があったりと、野生動物のため手がかかるペットです。

終始育生できるかどうか、しっかり考えてから飼いましょう。

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