うさぎが美味しそうに野菜を食べているイメージがありますよね。
しかし、どの種類の野菜も食べさせていいというわけではありません。少量でも口にしてしまうと命を落とす可能性がある野菜もあります。
今回は、うさぎに与えてはいけない野菜、野菜を与える際の注意点などをご紹介します。
野菜はうさぎの体にいいの?
うさぎの主食は牧草やペレットです。
必要な栄養は牧草が盲腸で発酵されることで吸収されます。そのため、野菜は食べなければいけないというものではありません。
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/image7-1.jpg)
しかし、野菜を食べられるようにしておいた方がいい大きな理由があるのです。
うさぎの体調が悪いときに、普段の牧草やペレットを食べなくなることがあります。そのときに、好きな野菜なら食べられて、それをきっかけに腸が動き出し、食欲が戻ってくることも少なくないそうです。
うさぎは24時間以上食べないと命に関わることもあるそうなので、少量でも野菜が食べられることで助かることもあるのです。
また、薬を飲ませる場合もすりおろし野菜などで与えるとうさぎも食べやすいですね。
キャベツ、小松菜、大根の葉、にんじん、きゅうり、白菜、チンゲン菜、水菜、春菊、セロリ、カブの葉、大葉など
ウサギに与えてはいけない野菜
ネギ類
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/26523115_m.jpg)
長ネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにく、エシャロット、チャイブなどネギに分類される野菜は、赤血球を破壊する成分が含まれているため溶血性貧血を起こしてしまいます。
人間は分解酵素を持っていますが、ウサギ、犬猫などの動物は持っていないためネギ類は絶対に与えてはいけません。
症状は食べてすぐには出ずに、1日から数日後に出ます。元気がなくなったり、目まい、下痢などで重症の場合は命を落とすことも。
また、アナフィラキシーショックを起こすウサギもいますので、少量でも決してあげてはいけない野菜です。
アボカド
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/26459667_m.jpg)
アボカドに含まれているペルシンという成分が有毒で、中毒をひき起こします。死んでしまったケースもあり、注意が必要です。
また、有毒成分はアボカドの実だけでなく、種や葉、樹皮にも含まれています。
アボカドの木を育てている場合は、うさぎには絶対に届かないよう十分に気をつけましょう。落ちてきた葉なども危険です。
ルバーブ
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/26892665_m.jpg)
タデ科の植物で、赤い茎をジャムやデザートにして食べられている野菜です。
ルバーブの葉の部分に毒があります。摂取してしまうと中毒を起こし、胃痛、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、口内の痛みや腫れ、腎臓損傷などの症状があらわれます。
人間でも急性中毒や死亡したケースも。家で栽培している場合も十分な注意が必要です。
いも類
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/26742209_m.jpg)
じゃがいも、さつまいも、里芋、キャッサバなどの「いも類」にはでんぷんが多いため、消化管障害を起こしやすくウサギが食べるには不向きです。
腸の動きに影響を与え、うっ滞や下痢の症状があらわれます。
じゃがいもの芽や青くなっている皮、葉には有毒成分が含まれていますので、そちらも要注意です。
豆類
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/3179565_m.jpg)
生の大豆や白インゲンには、糖タンパク成分「レクチン」が含まれています。
中毒や消化不良を引き起こしやすいので食べさせてはいけません。
また、加熱をした場合も豆類は高タンパクのため、お腹を壊しやすいので豆類は避けましょう。
トマトの葉
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/26703080_m.jpg)
トマトは食べさせても大丈夫な野菜ですが、トマトの葉にはトマチンという成分に毒性があります。
トマトの葉以外にも、花、茎、熟す前の青いトマトの実にも多く含まれているので、完熟したトマト以外は与えないようにしましょう。
トマトのヘタも取り除いてください。
うさぎに野菜を与える際の注意点
与えすぎないこと
うさぎは主食から栄養を摂っているため、野菜はおやつ程度に与えましょう。
目安としては、大人のうさぎで牧草やペレットの1/10以下です。
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/26754680_m.jpg)
美味しそうに食べるからと与えすぎてしまうとお腹をこわしてしまったり、主食を食べなくなってしまう危険性があるため、量には十分に気をつけましょう。
また、同じ種類の野菜を長期に与え続けるのはやめましょう。与えてもいいとされる野菜であっても、長期間で摂取することで成分が蓄積されて影響を及ぼすこともあるため、偏った野菜ではなく色々な種類の野菜をあげてください。
食べやすいように
野菜はしっかりと水洗いをしてください。また皮があるものは皮を剥き、種があれば取り除きます。
うさぎが食べやすいようにカットしましょう。
きゅうりやにんじんなどはスティック状がおすすめです。
また、冷蔵庫に入っていた野菜は常温に戻してから与えましょう。
![](https://pettimo.com/wp-content/uploads/2023/06/25789955_m.jpg)
上手に野菜を取り入れよう
今回はうさぎに野菜を与える時に気をつけるポイント、食べさせてはいけない野菜などをご紹介しました。
体に良いイメージのある野菜も、うさぎにとって栄養として必要不可欠なものというわけではありませんでしたね。
全く食べさせないというよりは、おやつやご褒美としてあげるといいですね。飼い主さんとのコミュニケーションとして、手で直接野菜をあげるのも喜ぶでしょう。
食べさせてもいいか悩んだ野菜はやめましょう。うさぎに与えてもいいと分かる野菜以外は危険かも知れないと考えていた方が万が一のことは起こりません。